⚠️これは国語のお話です。(探してみてね)
⚠️嫌だと感じたら閉じてください
⚠️R15になります。
⚠️文章力がなく、変なところがあるかもしれません。
⚠️BL的表現有り
それでもいい方はどうぞ
登場人物 ルカ S 支配欲が強い。冷静で、優しく、淡々とした支配をしている。
ショウ M 自覚がないままショウに堕ちてる。
部屋は静かだった。
けれど、その沈黙すらルカの掌の上にあるように感じられた。
ルカはいつものように穏やかな顔で、ショウの前に座っていた。
優しい表情なのに、その眼差しの奥深くには揺るがない支配の欲が見えた。
「ショウ。 」
名前を呼ばれただけだった。それなのにショウは背筋が反射的に伸びた。
本人は、無意識だった。
ルカはその些細な行動も、見逃さなかった。
「どうした?また息が、浅くなってる。」
ルカの声は冷静で、淡々としていた。
ショウは戸惑ったように胸に手を当てた。
「そんな…つもりは…」
「つもりなんて関係ない。」
ルカは軽く微笑む。
「俺が呼んだだけで、からたまが反応するんだから。」
ショウは驚いて、目を輝かせるが、ルカは少しも焦らない。
むしろ、その反応を常に観察してきた者の余裕が出ていた。
「気づかないのか?」
ルカはショウの視線を捉えたまま続ける。
「お前の呼吸も、姿勢も、声の出し方も。全部、俺に合わせている。」
ショウは否定しようと口を開いたが、何も言えない。
胸の奥がザワつく。
理由のわからないざわめきに、ただ黙り込む。
ルカはその沈黙さえも当然のように受け取る。
「不思議そうな顔だな」
指先がショウの頬に触れる。
冷たくも温かくもない、淡々とした優しい触れ方。
しかしその優しさが、ショウの理性を静かに溶かしていく。
「自覚がないのは、お前らしい。」
ルカの声はあくまで落ち着いている。
「依存している自覚もない。支配されている実感もない。ただ、俺の言葉に従うのが一番楽だと思っている。」
ショウの心臓が跳ねる。
胸がきゅっと掴まれるように痛むのに、何故か逃げたいと思えない。
ルカの指先がショウに触れ、軽く持ち上げられる。
視線をそらせない。
「いいんだ。それで。」
ルカの囁きは優しく、しかし重く、逃げ道を塞ぐ。
「わからないままでいい。気づかないままでいい。その方が…俺は扱いやすい。」
ショウは息を呑む。
ルカはゆっくりと距離を縮めながら、目を細めた。
「気づいてないだろうけど。」
その声は静かな支配そのものだった。
「お前はもう、とっくに堕ちてるんだよ。」
ショウの手が震える。
けれど逃げるどころか、むしろルカの言葉を飲み込むように耳を傾けてしまう。
ルカはその様子に満足したように、優しく頭に触れた。
「いい子だ。」
その一言だけで、胸の奥が熱くなる。
ルカは続ける。
「お前は気づかなくていい。俺が全て把握してるから。」
苦しさと安心が同時に押し寄せる。
ショウは理由もわからず、ただルカの方へ傾いていった。
ルカはそれを見て、静かに微笑む。
「そうやって俺によってくる。それが何を意味するかもわかってない。」
「…わからない…」
「わからなくていい。」
ルカはショウの肩にそっと手を置き、言い聞かせるように囁いた。
「おまえは、気づかないうちに俺のものになっている。それで充分だ。」
優しい声なのに、逃れられないほど重い。
ショウは気づかないまま…
もう完全に、ルカの支配の中にいた。
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