【竜蘭】
深夜テンションで作った没作品
*天竺軸
*超長いです(1話完結)
・病み
・リスカ
・自殺願望
・キャラ崩壊
・捏造しかない
・誤字脱字
・雑
・自己満
蘭Twitterやってる設定あり(病み垢)
その他何でも大丈夫な方のみご覧ください🙇♀️
蘭「竜胆~♡」
竜胆「なに…」
蘭「ぎゅってして?♡」
竜胆「は?やだ」
蘭「冷た~い!蘭ちゃん泣いちゃう〜」
竜胆「…うざい」
蘭「蘭ちゃん傷つく~!!」
竜胆「…俺風呂入ってくる」
蘭「いってら~♡」
竜胆「はぁ…そういうのいいから」
蘭「別にいーじゃん!いつからそんなに怒りん坊さんになっちゃったのかな~?昔はあんなに…」
竜胆「いちいちうるさい!!昔のことは関係ねーだろ!!んな話すんならどっか行け!」
蘭「あ…ごめんね、?」
竜胆「…」
はぁ…毎日毎日冷たい弟。
そんなところも可愛いんだけどね♡
…なんて、言えたら楽だろうな。
蘭「今のうちに…」
ガサガサ
蘭「…」
カチッ
ツーー ツーー
蘭「…また傷増えちゃった」
こんなの見たら竜胆は気持ち悪がるんだろうな。
そしたら余計嫌われちゃう。
もうこれ以上嫌われたくない…
“うざい”って言われた時点でもうダメだった。
最愛の弟に冷たくされるのは辛い。
俺が生きていられるのは竜胆が隣にいてくれるおかげなのに
竜胆に相手にされなくなっちゃったら生きる意味なんて__
そんなこと考えてると自然に涙が出てきた。
そうすると、カッターを持つ右手にも力が入っていった。
蘭「グスッ…りんど…」
蘭「ふっ…はぅ…」
声を抑えるのに必死だった。
竜胆の前では絶対に泣いちゃだめ。
心配…してくれるかは別として、気持ち悪いとか思われたら嫌だし。
ま、心配なんてしてくれるわけも無いか笑
蘭「あーー…つら」
どうしたら構ってくれるかな?
どうしたら俺の事愛してくれるかな?
昔みたいに…
…今の俺には興味が無いから構ってくれないんだ。
だったら竜胆にとって興味のない俺はいなくなった方が竜胆も喜ぶ…?
そう考えたら胸が締め付けられるような感覚になった。
蘭「もう、」
俺は手紙を書いた。
傷が塞がっていないから血が出てる。
血がつかないように…
蘭「…よし」
竜胆が戻って来る前に出ていこう。
蘭「…大好き」
早く出ていかなきゃ。
トコトコ
竜胆「っしょっと…」
竜胆上がってきちゃう。急がなきゃ。
蘭「ばいばい…ボソッ」
竜胆「?」
ガチャ…
竜胆(コンビニでも行ったのかな?)
竜胆(てかなんか言ったか…?気のせいかな)
竜胆「テレビでも見るかー」
竜胆「なんこれ、なんか買ってこいってか…?」
『ごめんなさい。大好き』
竜胆「なにこれ。うざ…」
竜胆「悪いと思ったんならプリンの1つでも買ってこねぇかな~…」
竜胆「…」
竜胆「筋トレしよ」
30分経過
竜胆「おっそ。迷ったのか?」
竜胆「まぁそろそろ帰ってくるか」
1時間経過
竜胆「コンビニ行ったんだとしたら遅すぎじゃね?」
竜胆「…なんもないよな、?」
流石に1時間も帰ってこないと少し心配になり兄ちゃんに電話をかけてみた。
ブーブー…
竜胆「兄ちゃんの部屋から…?」
俺は兄ちゃんの部屋に行った。
竜胆「久々に入るな~」
ガチャ
竜胆「え、何この臭い…」
部屋からはいつもの兄ちゃんの香りがした。が、それにもう1つ、血のような臭いがした。
竜胆「絡んできたやつボコった時の返り血とかか?」
竜胆「あ、それよりスマホ…なんで置いてってんの…?」
兄ちゃんはいつもスマホを持ち歩く。
コンビニ行く時もいつも持っていってたのに。
竜胆「急いでたのか?」
ふとベッドの方に視線をやると、そこには大量の血が着いていた。
竜胆「…は、?」
驚きつつもベッドに近寄り、兄ちゃんの血か確認しようとした。
するとそこにカッターが落ちていた。
そのカッターにも血が着いていた。
竜胆「…まさか、ね」
あの人がそんなことするはずない。
鋼のようなメンタルの持ち主だ。
それに本人曰く
『俺痛いの嫌いなんだよねぇ』
なのだから。
そんなはずは無い。
そう自分に言い聞かせた。
ピロン♪
竜胆「ツイッター…?」
兄ちゃんのスマホに通知が来た。
いいねされた通知だった。
なんのツイートしたんだろ、そんな好奇心で適当にパスワードを打ったら開けてしまった。
竜胆「俺すげー…で、なんのツイートかな~…」
俺は衝撃的な内容を見てしまったのだ。
竜胆「え…っ、?これなに…?」
『死にたい』
『消えたい』
『愛されたい』
『うざくてごめんなさい。生きててごめんなさい。』
“『俺がいなければきっと幸せなんだ。』”
1時間前に更新されたツイートだった。
兄ちゃんが出かける前だ。
“俺がいなければ”?”幸せ”?誰が?
疑問を持ちつつ兄ちゃんの今までのツイートを漁ってみた。
一枚の写真が見つかった。
竜胆「はっ…?」
『見られたらきっと気持ち悪いって言われるんだろうな』
この文の後に腕の写真がツイートされていた。
投稿されていた写真は、兄ちゃんのものと見られる腕…いや、傷だけの腕だった。
竜胆「にいちゃ…ッ」
兄ちゃんが出かけたのは1時間前、スマホ持ってってないからどこにいるかも分からない。
考えたくもないけど自殺…とかしようとして出ていったなら…__
片っ端から探すしかない…!
竜胆「兄ちゃん…っ!」
走りながら考えた。
何故兄ちゃんが死にたがっているのか、消えたがっているのか。
何故痛いのが嫌いなくせに自分を傷つけてまで気持ちを抑えているのか、
ずっと引っかかっているのは
“俺がいなければ幸せなんだ”という呟き。
誰のこと言ってんのか分かんねぇけど、
自分がいることで幸せじゃなくなってる、
そう考えているんだろうな。
俺だったら絶対そんなこと思わせねぇのに。
誰だよ。兄ちゃんにこんな思いさせてるやつ。
絶対許さねぇ。
プルルルルル
竜胆「なんか分かった?」
イザ「いや…ただ蘭が付けてたキーホルダーが落ちてんのは見つけた」
竜胆「キーホルダー…?何それ?!」
イザ「お前知らねぇの?蘭がずっと大切に着けてたやつ」
竜胆「ずっと…?兄ちゃん基本同じものずっと使わねぇしキーホルダーなんて普段買わないけど…」
イザ「なぁ、もう電話やめね?」
竜胆「なんで…?」
イザ「いや、俺お前の後ろにいるし」
竜胆「え?うわ!ほんとだ!!」
イザ「気づくのおせーよ」
竜胆「びびったぁ…で、キーホルダーって?」
イザ「これ」
竜胆「…ッ?!」
大将が見せてきたキーホルダーは、俺がまだ
9歳の頃兄ちゃんにあげたものだった。
竜胆『兄ちゃん!これあげる!』
蘭『え、ほんと?俺にくれんの?ありがと〜♡一生大切にする~♡』
竜胆「これ…」
イザ「あ、やっと思い出した?あいつこれだけは絶対外さねぇんだよ。」
竜胆「拾ってくれてありがと…」
イザ「おう。どうした、?」
竜胆「いや…大丈夫、早く探さなきゃ…」
まさか未だに持っててくれてたなんてな…
もう捨てられてると思ってた。というか、
存在すらも忘れていた。
ずっと大切に…そんなに高いもんでもねぇし、特にオシャレだとか可愛いだとかでもないのに
竜胆「ほんと、ずるいよね…」
早く見つけて喋りたい。
そしたら兄ちゃんを苦しめたやつ聞き出してボコってやろう。
兄ちゃんに愛されていて幸せになれないなんてあるはずがない。
愛されていることを光栄に思えよ。
俺だって兄ちゃんに…
竜胆「…!!兄ちゃん…?」
長くて綺麗な髪をなびかせてそこに立っていたのは紛れもなく俺の兄ちゃんで、灰谷蘭だった
こちらには気付いていないらしく、ただ自身の前に広がる海を眺めていた。
その目は決して押し寄せる波を見ているわけでも、広がる青を見ているわけでもなく、ただ遠くを見ていた。
絵になるなぁ…なんて呑気なことを考えていた時、兄ちゃんが歩き出した。
海に向かって。
竜胆「兄ちゃん?」
波の音がうるさくて俺の声が届いていないらしい。
ただの水浴び程度だろうと思っていた、なのに兄ちゃんは少しずつ奥へ奥へと進もうとするんだ。
嫌な予感がした。
止まる様子も無く、表情は虚無感に満ちていた
俺は焦った。
この様子を見れば、誰だって驚き、止めようとするだろう。
だが周りに人はいないから止められるのは俺だけ。
竜胆「兄ちゃん止まれ!!!」
不安と怒り、焦燥感に襲われた。
蘭「…」
こちらを振り向いた兄ちゃんは酷く驚いた顔をした。
そして泣きそうな表情を浮かべながら、笑った。
俺が兄ちゃんの方へ駆け寄っている間でさえ、兄ちゃんは奥へ奥へと進んでいく。
竜胆「チッ…止まれつってんだろ!!」
蘭「わっ…!」
やっと追いついて兄ちゃんの腕を掴んだ。
俺は安堵した。
が、まだ不安は沢山残っている。
まず握った兄ちゃんの腕が細すぎる。
前までこんなに細かっただろうか?
竜胆「何やってんの…!!死ぬよ?!」
蘭「…いいよ、もう」
竜胆「何言ってんの…?!」
そういえばそうだった。
だったらなんとしてでも止めたい。
俺は兄ちゃんに生きててもらわなくちゃ、生きていけない。
生きる理由が無くなってしまう。
竜胆「なんで、そんなこと言うの…?」
蘭「…」
なんで笑ってんの。
無理して笑うくらいなら思いっきり泣いてくれよ。
竜胆「兄ちゃん…なんかあったなら話してよ…なんで1人で抱え込むの?!」
蘭「なんもないよ。大丈夫だよ」
竜胆「嘘つくな!!そんなに俺頼りない…?」
蘭「嘘じゃない。もう全部どうでもいいんだ」
竜胆「嘘だよ…嘘だ…」
蘭「なんで竜胆が泣いてんの。竜胆は笑顔が似合うんだから笑ってなきゃ」
それは兄ちゃんも一緒だろう。
そう言いたかったけど、声が出なかった。
どうしたらこの人を止められるんだろう。
どうしたら思いが届くのだろう。
竜胆「お願い…嘘つかないで話してよ…」
蘭「話すことなんてないよ」
竜胆「…ッじゃあなんで死にたいなんて、消えたいなんて思うわけ…?」
蘭「は…?俺そんなこと言ってないよ、」
竜胆「ツイートしてたでしょ、」
蘭「なんで…知って…」
竜胆「お願いだから話してよ…」
蘭「…もういいんだってば。俺は早く開放されたいんだよ、竜胆」
竜胆「何から開放されたいの?俺なんでもするから、力になるから話してよ」
蘭「…俺、上手く話せる自信ないよ」
竜胆「下手でもいいからゆっくり言いたいこと言いなよ」
蘭「どうせ竜胆引くよ」
竜胆「引くわけないじゃん」
蘭「…」
竜胆「大丈夫だから、」
蘭「…」
竜胆「兄ちゃん?」
蘭「…」
竜胆「にいちゃ…え、?ちょ、兄ちゃん?!」
蘭「はは…ちょっと冷えすぎた…笑」
竜胆「ッばか…!」
ずっと薄着で海に浸りながら潮風に吹かれていたから冷えたらしい。
兄ちゃんの顔は青ざめていて、小さく震えていた。
竜胆「大丈夫?」
蘭「どーだろーね、死んだらよろしくね」
竜胆「こんなんで人間死なねぇよ。馬鹿げたこと言うな」
蘭「はは…死ねたら楽なのにね」
竜胆「…自分のこともっと大切にしなよ」
蘭「…」
竜胆「聞いてる?」
蘭「…」
竜胆「兄ちゃん?…寝てるし」
それにしても本当に軽くなったな。腰も細くなってるし、一体いつから我慢してたんだろうか
何を我慢しているのか、何から逃げたいのかなんて分からないけど。
そんなことを考えているうちに病院に着いた。
医者が軽く診察して異常はないと診断されたので、少し休憩してから帰ることにした。
少し待機していると医者がこちらにやって来て、
医者「こちら後で灰谷さんに渡して頂けますか?」
と、いくつかの薬を渡してきた。
竜胆「異常なかったんじゃないんですか?」
医者「これは別のお薬ですよ」
竜胆「別のって?」
医者「精神科の方で出している方のお薬でして」
竜胆「精神科…?兄ちゃんが?」
医者「おや、弟さんでしたか。では貴方が…」
竜胆「?俺が何か…?」
医者「いえ、なんでも…」
竜胆「何か知ってるなら話してください!!」
医者「え、ええと…」
医者「プライバシー上お話できないのですが…」
竜胆「俺は弟ですから大丈夫です!!」
医者「しかし…」
竜胆「いいから話してください!!」
医者「は、はい…」
医者「初めて当院を訪れたのは1年半程前でした。当時は『死にたいんです』と仰っていました」
竜胆「そんなに前から…?」
医者「はい。」
竜胆「なんで、ですか?」
医者「それをお話しにならないんです。多くの患者様はお話しになられるんですが灰谷さんはほんの少ししか…」
竜胆「少しでもいいから…!」
医者「________」
竜胆「____?」
医者「__________」
竜胆「…ところで薬って何の薬なんですか?」
医者「うつ病、ですね」
竜胆「うつ病…?!嘘…」
蘭「ん…」
竜胆「兄ちゃん、!」
蘭「ぁ…りんどー?なんだ、また死ねなかったんだ」
竜胆「兄ちゃん…」
蘭「今日も昔のこと思い出したなぁ。過去なんて思い出したって今は変えらんないのにね。」
竜胆「昔のことっていつの…?」
蘭「でもやっぱり昔の方が幸せだったなぁ。竜胆が優しくて、俺の事愛してくれてるって分かるから」
竜胆「今は優しくない…?というか質問の答えは?」
医者「恐らくまだ夢の中です。自分の思いをそのまま独り言という形で話している状態ですから、竜胆さんの声は届いていないかと」
蘭「竜胆が少しずつ変わっていって怖かった。竜胆も俺の事捨てるんじゃないかって。でもそれが竜胆の望む幸せなら、俺は邪魔な存在でしかないんだって思うと嫌で嫌で仕方がなかった」
竜胆「兄ちゃん…」
蘭「なんで冷たくするの。なんで俺だけを見てくれないの。竜胆、竜胆って俺ばっかり。」
蘭「もう竜胆に俺は必要ないんじゃないかって思って辛かった。気付いたら死ぬことばっか考えてて、生きる喜びなんて感じなかった」
竜胆「…」
蘭「竜胆が俺を拒む度、俺は竜胆にとって何でもない存在なんだって思って嫌だった。でも笑ってなくちゃって、頑張って笑ってた」
蘭「腕だって傷だらけできっと見られたら気持ち悪がられるって怖くて、でも自分を傷つけないと恐怖心も竜胆への思いも何もかも溢れちゃうから辞められなかった」
蘭「食欲も湧かないし毎晩竜胆に捨てられる夢ばっか見て寝れないし最悪だった」
蘭「ある日突然思った。今の俺には魅力がないから、つまらないから構ってくれないんだって。」
蘭「多分竜胆は俺以外の別の人と一緒に生きたいんだって思った。そしたら俺は邪魔なだけの、要らない人なんじゃないかって」
蘭「そうだとしたら、竜胆に必要とされないなら生きる理由なんて、生きる喜びなんて何も無いんだって。だから死のうと思った。」
竜胆「うそ…」
蘭「今までは辛くても苦しくても竜胆はきっと俺を愛してくれてるってどこかで思ってたから生きていられた。でももう無理だった。俺は要らない子なんだって、必要とされてないんだって」
蘭「誰にも気づかれず邪魔されず死ぬはずだったのに、何でかわかんないけど今も生きてる」
蘭「早く死にたい。もう許してよ。ねぇ、もう生きていたくなんてないよ。」
竜胆「そんなこと言わないで…ポロポロ」
蘭「いっその事竜胆に殺されたい」
竜胆「そんな事しない…!」
蘭「…」
竜胆「兄ちゃん?兄ちゃん…」
蘭「ん…あ、竜胆、おはよ♡」
竜胆「兄ちゃん…?」
蘭「どうしたの?そんな顔して」
竜胆「え…?」
医者「夢から覚めたようです。さっきまでの記憶は恐らくありません」
蘭「え、何の話?」
蘭「てかなんで病院?竜胆怪我でもした?あ、でも寝てんのは俺…ということは俺熱でも出した?」
普段の調子で笑いながら話す兄ちゃんを見て心が痛くなった。
竜胆「兄ちゃん…もう無理に笑わなくていいよ…」
蘭「何言ってんの?なんかあった?」
竜胆「兄ちゃん、俺兄ちゃんのこと好きだよ。他の誰かなんて有り得ない。兄ちゃんだけが全てなんだよ」
蘭「え?笑こんなとこで熱烈なプロポーズ?大胆だね~♡」
竜胆「嘘じゃないよ。本気で言ってる。だから兄ちゃんも嘘つかないで」
蘭「…何が言いたいの?」
竜胆「何も包み隠さず自分が思うままに喋ってって言ってる」
蘭「…さっきからそうしてるよ」
竜胆「嘘。本当は俺に捨てられるのが怖いって思ってた。本当は俺は竜胆にとって邪魔なんだって思ってたんでしょ」
蘭「何言って…」
俺は兄ちゃんを抱きしめた。
少しずつ力が入ってしまうのを調節しながら、優しく包むように抱きしめた。
竜胆「お願い。もう大丈夫だから。本当のこと言って?怖いなら怖いって言っていいし、辛いなら辛いって言っていいんだよ?」
蘭「…無理だよ、俺は…」
竜胆「泣きたかったら泣いていいよ。」
蘭「…竜胆、少しだけでいいからこのままでいて…」
竜胆「望むならずっとこうしてるよ」
蘭「ううん。少しでいい。ずっとだとそれ以上を望んじゃうから」
竜胆「望んでいいんだよ。俺は兄ちゃんのためなら何だってするよ」
蘭「…ほんとは怖かった。竜胆が俺を拒むのも、竜胆が他の人と幸せになるのも全部」
竜胆「うん…」
蘭「竜胆は俺の事嫌い…?」
竜胆「さっきも言ったでしょ、好きだよ。大好きだよ」
蘭「嘘でも嬉しい…」
竜胆「嘘じゃないよ。」
蘭「ふふっ…そっか、」
信じてないな。
信じてくれるまで何回だって言うけど。
蘭「ごめんね、」
竜胆「なにが?」
蘭「めんどくさいでしょ?」
竜胆「どこが。」
蘭「全部」
竜胆「有り得ないね。」
蘭「…帰りたい」
竜胆「帰ろっか」
医者「お大事に」
竜胆「はい、ありがとうございました」
蘭「せんせーばいばい」
医者「ペコリ」
帰ってる途中、兄ちゃんが聞いてきた。
蘭「なんで俺がいる場所分かったの」
どうやら寝る前までの記憶はあったらしい。
あの独り言は記憶にないらしいが。
竜胆「…あそこ、兄ちゃんの思い出の場所だった気がして」
蘭「やっぱすごいね、竜胆」
竜胆「あ、そういえばこれ」
俺はポケットに入れていた兄ちゃんのキーホルダーを渡した。
蘭「これ…!無くしたと思って焦ってた!」
竜胆「大将が拾ってくれたんだって」
蘭「良かったぁ…無くしたらどうしようと思った…」
竜胆「…やっぱりまだ死にたくなかったんじゃないの…?」
蘭「え?」
竜胆「落としたって気づいた時はもうあそこにいたんでしょ?その時キーホルダーの心配したなら…」
蘭「…そうかもね。本当は竜胆に止めて欲しかったんだと思う。でも死にたかったのもほんとだだよ。」
竜胆「…着いたよ」
蘭「うん、」
竜胆「少しずつでいいから、治るといいね」
蘭「そこまで聞いてんだ」
竜胆「うん、薬も預かってるよ」
蘭「ありがと」
あれから数ヶ月ほど経った。
蘭「おはよ竜胆」
竜胆「おはよ、珍しいね、この時間に起きんの」
蘭「うん、なんか起きれた」
竜胆「ちゃんと寝れた?」
蘭「寝れた~」
竜胆「そっか、良かった。じゃあおいで」
蘭「うん…」
あれから兄ちゃんが起きると必ず抱きしめてる。
正直可愛くて仕方ない…
蘭「ん”ぅ~…今日長いし強い!!」
竜胆「あ、ごめんつい…」
蘭「へへっ♡いーよ♡」
竜胆「今日朝ごはん何がいい?」
蘭「竜胆が作ってくれるなら何でも♡」
竜胆「そっか~…その前に、腕」
蘭「はいっ!」
竜胆「お、昨日はやってないね、いい子」
蘭「へへ~♡」
毎日リスカしてないかチェックもしてる。
リスカしてても怒ることは絶対しない。その時は抱きしめながら話を聞く。
竜胆「よし、じゃあ今日は兄ちゃんが好きなことしよ!」
蘭「やった!なんでもいい?」
竜胆「もちろん!」
蘭「じゃあね~まずは…」
兄ちゃんは笑うことが増えた。
前より食べる量も増えたし、少しずつ外にも行けるようになった。
竜胆「よし、朝ごはんできたよ~」
蘭「やった~!いただきますっ!」
蘭「(・u ・)ŧ‹”ŧ‹”」
竜胆「おいし?」
蘭「ん!!」
竜胆「良かった良かった」
蘭「ごちそーさま!!」
竜胆「じゃあまずは服屋行こっか!」
蘭「うん!」
終了!
変なとこで終わらせて申し訳ない…
8800文字超えました笑笑
ここまで見てくださった方ありがとうございます🙌🏻
空いた時間にちまちま書いてたやつなので話の繋がりおかしかったらごめんなさい💦🙏
7/21から夏休みなんですけど、いっぱい投稿できるようになるのは恐らく24とか25とかからになります!
(夏休みの宿題全部終わらせてからになるので)
あ、ちなみに蘭はあと2ヶ月くらいでうつ病治ることになります。(雑)
ほんと雑で申し訳ない
ではばいばいですっ!
コメント
22件
初コメ失礼します! 読んでる途中ガチ泣きしました笑!! 2人の兄弟愛が伝わってきます✨ 8800文なんてすごすぎます!! これからも体調には気をつけて頑張ってください✨
初コメ失礼します! リクエストで竜胆が病む話しとか 気が向いたら作って欲しいです😭 主さんの作品全部好きです✨
初コメ失礼します! 🐿🦟してても怒らず話を聞いてくれるって竜胆やさし! 8800文ってすご! 尊敬です!