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頭が悪い
ママとパパを怒らせちゃう
すぐに泣く
こんな私の目の前に突然、金髪のお姉さんが現れた
小さな羽が生えていたから、妖精さんなのかな?
「どうしたの?」
「え?あなた、誰?」
「私はレモン」
「美衣子ちゃんが心配で来たの」
「そうなの?」
どこかから感じる安心感で、私はレモンちゃんに自分の情けなさ、愚かさを全て話した
レモンちゃんは何も言わずにただ頷いて、話を聞いてくれた
こんなに私の話を聞いてくれる人に初めて出会った
「レモンちゃん!」
「なぁに?」
「私と…その…お友達になってくれない?」
「いいよ!」
こうして私とレモンちゃんはお友達になった
公園に行ったり、落ち葉を拾ったりして遊んだ
けど、周りにいるみんな は私達をジロジロ見て
「ねぇ、何言ってるの?あの子」
「気味が悪い、向こうに行こうぜ」
同い年くらいの子が私達を避けて行った
ただ友達と遊んでいるだけなのになぁ
落ち葉を拾いに行った時もそんな感じに言われた
「美衣子ちゃん、さっきからぼーっとしているけど…」
「え?あ、ごめん!」
今までの時間で一番楽しかった
なぜなら、私には一緒に遊んでてこんなに楽しい友達はいなかったから
というか、友達と遊んだこともなかった
楽しい一日はあっという間に過ぎた
このことをママに話し、レモンちゃんを連れてきて紹介したが、ママは顔を青ざめて後退りした
「この子、私の友達!」
「レモンです」
「え…?友達?」
「どこにもいないじゃない…」
ママはレモンちゃんが見えていないフリをしてくる
「嫌がらせは良くないと思うよ!」
「誰が嫌がらせする親ですって!?」
あぁ、また私がママを怒らせた
ママの顔は豹変し、私を怒鳴り続けた
これも仕方ないこと、だって私が怒らせたせいだから
それでも私はママが大好き
「レモンちゃん、私ね、今まで友達ができたことがなかったの」
「だから今日、レモンちゃんと遊べて嬉しい!」
「そう、よかった!」
それから、レモンちゃんは私の部屋に現れる様になった
ある日、学校の国語のテストで90点を取った
それをママに見せたら、山姥みたいに怒ったの
「このバカ娘!」
ママがそう言った後にプツンと音がして、目が覚めたら私は楽園にいた
「え?レモンちゃん?」
「美衣子ちゃん!」
「遊ぼう!」
「うん!」
「見て、ここにはピンク色の空も虹もユニコーンもいるよ!」
「本当だ!本物のユニコーンだなんて初めて見た!」
「あ!レモンちゃん、あそこの泉まで競走しよう!」
「いいよ!負けないから!」
「これでずっと私と遊べるね、美衣子ちゃん」