この作品はいかがでしたか?
1,013
この作品はいかがでしたか?
1,013
knside.
kn「お前らが紡いできた白い糸に、異分子の黒は混ざっちゃいけないだろ?」
kn「……もう、どうでもいいんだ」
辛いのも、
苦しいのも、
悲しいのも、
寂しいのも、
悔しいのも。
もう、全部全部、どうだっていいんだ。
俺がどう足掻いたところで、もう千切れた糸は紡ぎ直せない。
壊れてしまった友情は、もう元には戻らないんだ……
kn「…………疲れたなぁ」
✧• ───── ✾ ───── •✧
nkside.
『きんときがオレたちのことを嫌っていて、オレたちのことを悪く言っている』
そんな噂を川谷くんから聞いたのは、いつ頃だっただろうか。
あるよく晴れた日の昼下がり。
オレたちは6人で屋上で弁当を食べていた。
kn「ごめん、俺委員会の仕事あるから先に教室戻るね」
nk「うん、了解!頑張ってね!」
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸
kr「……そろそろ昼休み終わるし、俺たちも……」
川谷「ねぇ君たち。少しいいかな」
nk「え……あ、川谷くん……どうしたの?」
中学の頃から同じだった、川谷くん。
オレは、この子のことをいじめから救ったことがあった。
川谷くんは、オレに対してすごく感謝してくれたけど、その感謝は度を越していた。
オレに近づくものを全て消そうとする。
今まで、Broooockたちにも、小さな嫌がらせをしていたことがあった。
その度に、オレが止めていた。
そんなことがあれば、川谷くんのことを苦手になってしまうのも当然。
でもまさか、また会うことになるなんて……
川谷「……ふふ」
川谷「君たちと仲良くしている、きんときっていう子がいるよね?」
川谷「…………あの子、君たちのこと、嫌いらしいよ」
nk「…………、え?」
br「…………」
sha「は……?」
sm「は……」
kr「……っ、は……?」
川谷「嫌いすぎるがあまりに、悪口まで言っていたみたいだよ?」
川谷「いいの?そんな人間と関わって」
nk「……、きんときが、そんなことするわけ……!!」
そうだ。きんときは、いつだってオレたちのことを考えてくれていた。
オレたちのためなら、なんだかんだ言いつつも、なんだってしてくれた。
そんなきんときが、オレたちの悪口なんて……
川谷「…………きんときくん、すごく辛そうだったんだよ?」
川谷「『あの5人のせいで、俺は心が休まらなくて、苦しい』と言っていたのも、小耳に挟んだことがあったよ?」
川谷「それでも、信じないのかい?心当たりはあるんだろう?」
…………確かにオレたちは、きんときのことを振り回してしまっていた。
そう思えば、きんときの気持ちなんて考えず、無理させすぎたのかもしれない。
……きっとそれは、本当のことだ……
オレたちがきんときを……苦しめてた……
nk「…………そう、だよね」
nk「……オレたちは、もう、きんときには近づかない方がいいよね」
br「え、なんで……?」
nk「……だって、きんときの為だもん」
nk「もうこれ以上、苦しめないために」
sha「…………そう、だな」
kr「……仕方ないよな」
sm「……ああ」
川谷「……ふふ」
川谷「……じゃあ、そういうことだから。それじゃあ」
そこからオレたちは、きんときのことを避け始めた。
その行動が、
もっともっときんときのことを追い詰めるなんて、
露も知らずに────。
コメント
3件
きんさぁぁぁぁぁん あああああああああああああああああああああああああああ
裏目に出てるなぁ…… あと川谷くんって川と谷両方とも陸と陸を分ける境界線みたいなものだから、中を引き裂ける境界線みたいな意味的なsomethingすかね?(語彙力0)
き、きんさんが…壊れちゃう…