はじめに
・この作品はcishpです
・実在する方のお名前をお借りした作品になります。ご本人様とは一切関係ございません。
・腐向け作品、nmmnとなっております。こちらが苦手な方、理解のない方は閲覧をご遠慮くださいますようお願い致します。
・素人の書くものですので口調等おかしなところがあるかと思いますが、目をつぶって頂けますと幸いです。
・思いつきで書いたものなので話のまとまりがありません。暖かい目で見ていただけると嬉しいです
・シソジソ組の死
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何も面白味のないこの世界。
色も光も俺は見出せなかった。
だけどそれを覆す君。
最期を共にするのは君がいい、柄にもなくそう思ったものだ。
だけれどお互いもうこの世界に疲れていたのかもしれない。
「なぁshp」
「ん?」
「一緒に逃げよう」
突然彼が言った。
「何から?」
「んー、何からやろうね」
意味はわかっているのに問い掛けてしまう。
それはまだ君と生きたいという欲望があるからだろうか。
だけれど俺が断ることは無いだろう。
「ええよ、逃げよっか、一緒に」
「ありがとう」
互いにプレゼントし合ったお揃いのリングを左手の薬指につけて玄関のドアを開ける。
このバイクともおさらばか、なんて呑気に考えながら真夜中の街を走り進んで行く。
まるで俺と君、2人だけの世界かのように静まり返った街。
ミラーに少し映る君の顔はどこか悲しげ。
君が少し下を向いた時俺を抱きしめる力は強くなった。
隙を見て君の手に俺の手を添える。
君は嬉しそうに顔を上げた。
着いてからはただ手を繋いで互いに喋らず海まで歩いた。
この世界に未練はあるか、そう聞かれたらなんと答えるだろう。
否、そんなことを考えることなんてもう出来やしなかった。
全てを投げ出して
君のことだけをずっと考えて
いってしまおう
どこまでも君と一緒に
「一生ずーっと傍におってな」
「当たり前や」
「愛してんで、shp」
そう言ってお互いが抱きしめ合い深い深い海へと落ちて行く。
互いの酸素がなくなってきた頃、俺から最期のキスを。
最期の記憶を愛の証で埋めて欲しかったから。
俺も君も瞼が落ちてきた頃
まだ君の意識があると信じて
「おれも、あいしてる、、、」
そう言った時微かに君は目を細め微笑んだ。
互いの肩口に互いの頭を置いて共に目を瞑った。
2人がいなくなったこの世界。
俺達は苦しくてしょうがなかった。
何日も連絡がつかない2人を不安に思った俺達は彼等を探しに各々が家を出たが彼等はどこにもいない。
行き着くは彼等の家。
「頼む、おってくれ…」
utの意味の無い願掛け
もう分かりきっているだろう
ここにいる俺等全員が思ったことだろう。
インターホンを押しても彼等は出てこない。
微かな希望を持ってドアノブを捻るとドアは開いた。
だけど彼等がいる気配なんてひとつも無い。
でも部屋へと足を進める。
リビングの机にはひとつの封筒
みんなへ
今までありがとうございました。
皆に出会えたことは奇跡だと思っています。
家族よりも暖かいこのグループが俺は大好きです。
だけど俺達は疲れてしまったみたいです。
皆とお別れをするのは心苦しいです。
でも俺は弱いから耐えられなかったです。
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ci
等と別れの文章が書かれていた。
2枚目には
みんなへ
今までありがとうございました。
こんな俺を暖かく迎えてくれた皆にとても感謝しています。
けれど俺達はもう耐えられなかったです。
だから、ciと逃げることを決意しました。
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shp
読み終われば皆声を上げずに静かに涙を落としていた。
誰よりも涙を流しているutに誰も何も言えなくて時間は過ぎていった。
皆の涙が少し納まった頃。
「海、行こうや、」
ぽつり、utが呟く。
なんで海なのか分からなかったがutの視線の方を見ると海で撮ったであろう2人の写真があった。
意味がわかった俺は
「海、行こか」
そう言葉をかける。
俺の言葉を合図に皆立ち上がる。
「シッマ…」
「ほら、お前も立て」
「行くぞ」
慰めの言葉は誰も発さなかったが背中を摩ってやったりと慰めていた。
海につけば見慣れたバイクが置いてあることに皆気付く。
ふたつのヘルメット
2人の靴。
それを見てまた皆涙を流す。
本当に彼等は居なくなってしまった、
そう感じさせる光景だった。
コメント
4件
沼すぎてしぬ
いつもありがとうございます😭最高すぎました 涙腺歪む…