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私は比較的裕福で幸せな家庭に生まれてきたはずだったが、優秀な妹が生まれてからそれは全て崩壊した。妹と毎日比べられる毎日が辛かった。そんな時いつも丈兄さんが慰めてくれた。丈兄さんと出会ったのは大体1年前。私が家出しようとした時に偶然出会った。その日は雨が降っていて、なぜか雨がいつもよりとても冷たかったのを覚えている。丈兄さんは、自分の家に私を入れ、で泣いている私の話を聞いてくれた。いつの間にか何度も丈兄さんの家に上がるほどの仲になっていた。なぜそんなに仲が良くなったかと言うと、家が隣だったからだ。私はもともと両親に近所の方々に私の姿を見せるのをとても恥じていて、外出がほぼ許されなかったから隣人について知ることはなかった。私は両親や妹に嫌なことをされたり言われたりする度にお兄さんに連絡して家に入れてもらっていた。私が家に入ると大体お兄さんは二階のベランダでタバコを吸っている。タバコを手で持ちながら「また何かされたのか〇〇」と優しく聞いてきた。お兄さんの声は暖かくて優しくてとても好きだ。大人の色気もあってきっと異性にモテるんだろうなと思う。そんなことを思っている時、携帯に一通の通知が