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『これ以上、嘘を重ねないでよ』
!! ATTENTION !!
・水白、水赤表現 有
・水さんクズ表現 有
・誰かの死亡表現 有
・本作は曲パロのため、🎲様5thアルバムA盤より水白の『I wanna』をお聴きになったうえでの閲覧を推奨します
やりきれないな、くだらなすぎて
もういっか?従順なままで
会いたくなって泣いたくらいじゃ
愛って言わない──────
『⋯正直さ、初兎ちゃん重いんだよ。』
白)⋯⋯え、?
水)君が僕を想ってくれてる気持ちと同じくらいの愛を、僕は君に注げない
白)⋯なんで⋯だって⋯大好きって、
水)もちろん大好きだよ。でも、初兎ちゃんほどの熱量は持ち合わせてないの
醜くたって優しくして
愛は重くてなんぼだと前から言っている僕を好きになったのは君の方だろ?
日に日に僕に冷めてゆく君と、日に日に君への愛が増してゆく僕
双方があまりにも対照的すぎて、近頃は二人でいると居心地が悪かった
水)大好きだよ、初兎ちゃん。やっぱり僕には君以外何も要らない。
でも、『ああやっぱ心地いい』って
時折見せてくれる優しい君が大好きで
君の甘い言葉に、毎度の如く酔わされて
白)⋯⋯!ほんま、?ほんまに好き?
水)は?僕が嘘ついてるって言うの?
白)⋯いや、ちが⋯⋯
水)仮に僕が君を愛せなくなったら、すぐに“別れる”もん。だから安心して
嫌われたら君とはいられなくなる
君と別れてしまうなんて耐えられない
そんな不安が勝って分かっていたって
白)いむ、く⋯っ、すきやで⋯?
水)僕も大好きだよ、初兎ちゃん
水)おやすみ。
白)っ⋯いやや、もうちょっと⋯⋯
白)もうすこし⋯だめなん、?
水)⋯だめだよ。明日は会議でしょ
⋯⋯もうちょっと繋がってたくて
水)ねえ、次いつ遊べるの?
赤)“んー⋯明日から暫く収録続きだったはずだから、週末になりそう”
水)そっか。また会いたいな
赤)“りうらも会いたい。この間は結構楽しませてもらえたし”
水)でしょでしょ?僕の“デート”プランに狂いはないってわけ。
赤)“調子乗んな”
水)ごめんって、笑
赤)“⋯じゃ、またね。”
水)うん、じゃあね
表裏一体の愛が嫌になって
けれど君から『召し上がれ』と言われているように思えて、その度に我慢して
我慢が限界を迎えてもいむくんの気がこちらに向くことはなくて
白)⋯いむくん、こっち向いてや
水)ん?な、に⋯⋯
白)ちゅ、
水)っん⋯、
冷めてしまった分、キスして温めよう
君が僕に飽きることなんてないように
ずっと僕だけを見ていてくれるように
水)⋯ねぇ、キスしてきたってことはさ
水)準備はいいってことだよね?
白)っ⋯⋯♡もちろん、♡
こうして僕に構ってくれる時のいむくんはちょっぴり怖くて、でも大好き
優しさも愛もチラつかせるくせに、この優しさも愛も僕だけのものではないの
りうちゃんも僕ももらっているの
誰でも大好きになれる浮気性の君が
マジだりぃなfuckin’ DD
いむくんだよ!💎♡→→→───────
“りうちゃんとデートなう❤️
服えらんでもらた”
“りうちゃんとナゲたむしてきた🍔
おいぴ!”
“りうちゃんの配信
お邪魔しちゃったー!💎 ”
────────────────────────
これ以上、嘘を重ねないでよ
何が『りうちゃんと、りうちゃんと』だ
僕を愛してくれる君とりうちゃんばかり愛している君、本物の君はどれなの
⋯⋯信じてた、信じていたかった
僕らが一番だよねと微笑んでくれたあの頃の君を、ずっと⋯ずっと⋯⋯
水)ただいまー。
白)⋯⋯ぁ⋯お、お帰り。いむくん
僕は上手く笑えているかい?
もう騙されているフリは疲れたよ
けれど、もう少しだけ騙されよう
僕が気付いてしまえば、きっとこの関係は終わってしまうから
⋯⋯気付かない方が、都合がいいから
青)⋯あいつら、まるで付き合ってるみたいに毎日遊んでばっかりやな。
桃)いいなぁ、俺も遊びたいよ〜⋯。
青)ほんなら今度一緒に飲まへん?
桃)あ、お酒は遠慮しとく。
青)ちっ⋯せっかくのチャンスが⋯
白)⋯⋯いむくん、『今日も夜遅くまで帰って来れない』としか伝えてくれへんかったんよ。りうちゃんと遊んどるなんて、僕も今初めて知ったんやけど⋯。
桃)⋯前はこんな子じゃなかったのにね
黒)勘違いさせるようなことを避けられへんところがまだガキなんよな
演じて過ごすこの先は地獄みたい
聞きたくないことも見たくないことも、何もかも受け入れなければいけない
それでも手をとってしまう
君のことを、心底愛しているから
そして、愛してほしいから⋯⋯
この恋には問題しかないが
僕は結局、君が好きみたいなんだ
どれだけ嫌おうとしても駄目だったんだ
・・・・・・
白)なあ、今夜は⋯⋯?
水)⋯ごめん。ちょっと疲れちゃって
水)また今度でいい?
白)⋯⋯そうやってまた今度、また今度って誤魔化して⋯!!いつになったらそのまた今度はやってくるんよ!?
水)⋯⋯うるさいよ、初兎ちゃん
白)冷静でおれるわけないやろ!これは“いむくんのことを疑いたくない”っていう僕の思いから生まれる発言で⋯!
水)⋯正直さ、初兎ちゃん重いんだよ。
白)⋯⋯え、?
水)君が僕を想ってくれてる気持ちと同じくらいの愛を、僕は君に注げない
白)⋯なんで⋯だって⋯大好きって、
水)もちろん大好きだよ。でも、初兎ちゃんほどの熱量は持ち合わせてないの
僕らの距離が少しずつ離れていくのを、鈍感な僕だって何となく感じていた
同時に、りうちゃんといむくんの距離が近付いていることも分かっていた
赤)⋯よし、できた!『Fake Love』のメロディー、完成したよ!
水)わ⋯!りうちゃん凄い!!
白)リリースまでまだ時間あるのに⋯りうちゃんはほんまにしごできやね。
赤)へへん、でしょ?
赤)先週の“デート”の時だってほとけっちがしっかりしてないから⋯⋯あ、
水)ちょ、りうちゃん⋯!
赤)ご、ごめん⋯何でもない。
水)本当に何でもないの、初兎ちゃん。ごめんね。気にしないでね
僕なんてとっくに用済みじゃん
そんな言葉を何度も何度も飲み込んだ
せめて浮気をするなら上手く隠してくれればいいのに、君は隠すことが⋯嘘をつくことが誰よりも下手で馬鹿だから、こちらが余計に傷付いてしまうんだ
馬鹿ばっかで曇るvision
そのせいでいつも嫌になってしまう
初めはこんなはずじゃなかったのに
⋯⋯いや、こんなはずだったっけ
白)離れてや、!!
水)っ⋯!え、何⋯初兎ちゃん⋯⋯?
白)もう、気付かんフリは疲れたんよ⋯
もういいからleave me
君の声も顔も、何もかも忘れたいんだ
『まだ僕を好いてくれているかも』と期待したって、後々傷付くだけで
心が枯れてたって気付かないフリができるほど、僕も素直じゃないんだ
幸せや神様に見放されたって構わない
ただ君とずっと一緒にいたくて
僕だけの君で、君だけの僕でいたくて
最愛の人に裏切られたって、どれだけ傷つけられたって、愛されなくたって
僕は「ぼく」、君に恋をしてるの
馬鹿な君を嫌いになれない僕も、きっと盲目な大馬鹿者なんだ
白)りうちゃん、武道館の⋯⋯ぇ、
赤)⋯⋯?どうしたの?
りうちゃんの首に付いた赤い跡
誰がそれを付けたのかくらい、馬鹿で盲目な僕だって考えれば分かった
白)⋯⋯いむくんと何したん?
赤)⋯え、?な⋯何言ってんの、
白)見える場所にキスマ付けやがって、何がしたいんやあの馬鹿っ⋯!!
赤)っ、ち⋯違うよ。これはほとけっちに付けられたんじゃなくて⋯その⋯⋯
白)⋯言い訳はええから、もう分かっとるからええの。やから真実を教えて
これ以上、嘘を重ねないでよ
君がどんな思惑で僕を裏切る行為を平然としているのか、僕には分からない
分からないくらいが、今の僕らには丁度いいのかもしれない
でももう僕の心は限界なんだ
これ以上我慢していると壊れてしまう
だから僕は、全てを捨てる覚悟でいむくんに真実を話すよう促した
彼は僕が思っていた以上にすんなりと、抵抗することもなく全て話してくれた
水)⋯武道館公演なんて考えられないほどいれいすが小さなグループだった時、僕を一番近くで支えてくれたのは⋯愛してくれたのは間違いなく初兎ちゃんだよ。
水)君がいなかったら、僕は今頃いれいすメンバーとして活動できていない。だから心の底から感謝してるんだ。
水)⋯でも、最近は君と同じくらい僕を支えてくれる人がいる。僕の理想以上に僕を愛して、満たしてくれる人。
水)⋯⋯その人こそ、りうちゃんなの
最初から分かりきっていたことなのに、いざ本人からその言葉を聞くと物凄く複雑な心境になってしまう
もう僕のことは愛せないと、りうちゃんと幸せになりたいと言われてしまったら僕はどうすればいいのだろう
そう考えただけでだんだんと息が荒くなって、心臓がバクバクと早く鼓動して
『なんで?どうして僕だけを見ていてくれないの?僕のどこが気に入らないの?僕のことをもっと愛してよ⋯⋯』
そんな一方的な我儘ばかりが浮かんで、その度に喉の奥で突っかかって、それらの言葉が発せられることはなくて
白)っ⋯⋯なら、いむくんがほんまに愛しとるんは⋯りうちゃんなん、?
水)違うよ、違う⋯そうじゃないの、
水)僕にも分かんないの⋯一番なんて決められないの。初兎ちゃんもりうちゃんも“同じくらい”大好きだから⋯⋯。
自身の欲に堕ちてゆく、偽りの君
言葉では何とでも誤魔化せる から、僕はこの時のいむくんの言葉を信じなかった
どうせ僕に飽きてしまったのだろう?
僕が知らぬ間に、相手がりうちゃんでなければ満足できないカラダに⋯ココロになってしまったのだろう?
なら正直にそう言えばいいじゃないか
⋯⋯そう思っても言葉を飲み込む
だって、君と離れたくないから
最初から罠だった?
これは“僕とパートナーになりたい”という君の一時的な感情で生まれただけの、気まぐれの関係だった?
考えを巡らせるほど頭の中がぐちゃぐちゃして、何が何だか分からなくなって
もう好きとか嫌いとか、愛してるとか別れるとか、全部どうでもよくなって
ただ君とこの時を共に過ごせていることに幸せを享受している僕がいて
それに加えて君からの愛を感じられたらそれで十分だなんて、あれだけ欲深かった僕もつくづく落ちたものだと感じて
⋯⋯君の欲も僕の欲で発散させてあげる
だから、一夜限りの愛を僕だけに頂戴?
白)⋯⋯分かった。全部許したるよ。僕はいむくんのことだーいすきやから
白)⋯やからさ、僕を抱いて。
白)そしたら、全部忘れられるから⋯
白)っぅ、ぁあ⋯⋯♡
水)初兎ちゃん⋯きもちい、?
君と一晩繋がってキモチイイ
君を独り占めして気持ちいい
君が僕の前で偽りの君を演じるように、今の僕が演じている自分であるような気がしてならない
それはまるで道化のように、感情を無視した仮面を一枚だけ顔に貼り付けて
嘘でも愛して、ただそれだけでいい
もう、それしか望まないから
君が抱く僕への愛も、僕のこの感情も、2人の関係も、きっと嘘ばかりだけど
分かっていても手放すのは嫌なんだ
水)⋯⋯好きだよ、初兎ちゃん。
水)りうちゃんと君を天秤にかけるような真似してごめん。やっぱり僕には初兎ちゃんしかいない。君だけを愛してる
白)え、ぁ⋯
僕がずっと求めていた言葉
僕より高めでやわらかい君の声が、耳元から直接脳内に響いた
好きだよって、君だけを愛してるって
たったそれだけにも関わらず、浮気だとか裏切りだとか、全てを許してしまって
君の策略にまんまとハマっていても、この先に再び裏切られる未来が待っていようとも、今の僕には関係ない
君と2人きりで居られる“今”に底なしの幸せを感じる僕がいる、ただそれだけ
白)⋯ぼくも、すき⋯やで
水)⋯⋯ありがとう、初兎ちゃん。
白)う、ん⋯あっ、いむく⋯⋯っ
水)⋯きもちーね、初兎ちゃん
水)もっとほしい?笑
白)ばかっ、いわへんし⋯んぁっ゙♡
水)っ⋯⋯♡可愛い、♡
水)ねぇ、大好き⋯大好きだよ
可愛いって、大好きって言うくせに
こんな時もヘラヘラしながらちょっかいかけて、余裕ぶって格好つけるくせに
⋯⋯嘘つきのくせに、この言葉が嘘だなんてとても思えなくて
水)⋯⋯おやすみ、初兎ちゃん。
白)おやすみ。いむくん
水)えいっ、おやすみのちゅー!
白)えぁ、っん⋯ぅ、⸝⸝
水)⋯んふ、笑 今度こそおやすみ。
白)お、おや⋯すみ⋯。
僕が騙されているだけかな、それとも僕の思い込みかなと嫌なことばかり考えて、耐え切れなくなって、涙が溢れて
白)⋯⋯嫌われたらっ⋯どないしよ⋯、
水)⋯えっ、初兎ちゃん⋯?大丈夫、?
不安が涙と共に流れてゆくような感覚に陥って、僕が泣いているといむくんも心配してくれるから、微塵も男らしくないけれど僕は頻繁に泣いていた
流石に僕を宥めるのに疲れてしまったであろういむくんは、再びりうちゃんに依存するようになった
すれ違いが生んだ、悪循環の輪だ
白)⋯⋯いむくんはともかく、りうちゃんも会議に遅刻するなんて珍しいな。
桃)りうらは今シーズンの服をいっぱい買いに行くんだーとか言ってたよ。
白)⋯昨日、いむくんから『明日はショッピング行く予定だから把握よろしくね』って言われたんやけど⋯もしかして、
青)⋯ほとけ、あいつほんま⋯⋯。
黒)一度犯した罪をまた繰り返すんか⋯
白)⋯⋯皆、いむくんのこと悪く言わんとってあげてや。僕はいむくんのこういう部分も受け入れたうえで愛しとるから
桃)⋯初兎がそれでいいなら、別に構わないんだけど⋯⋯悩み事とかあれば相談してくれていいんだからね?
桃)無理は駄目だよ、初兎ちゃん。
白)⋯ありがとう、ないちゃん
心の中が荒れて、自分ではどうしようもないギリギリの状態が続いた
だから僕は、脳内で自問自答をした
『僕を裏切るいむくんのことを心の底から愛せているのか』、『僕はこの現状に対して本当はどう思っているのか』、『僕はこれからどうしたいのか』など色々だ
僕の問いかけに対して自白する脳内
『いむくんのことは大好きだけど⋯⋯』
どう足掻いても反抗に至らないこの状況に不満がないと言えば嘘になる
だがそれでいい、嘘を重ねることでしかこの関係が続かぬのならそれでいいんだ
白)⋯⋯っ会いたいよ⋯いむくん⋯、
“会いたくなって泣いたくらいじゃ、愛って言わないから。”
白)⋯⋯せや⋯僕の愛が足りんのや⋯これは僕のせい。泣き止め、僕。
白)⋯あ、りうちゃん家にヘッドホンの充電ケーブル置いてきてしもた⋯今日取りに行かな明日までに充電終わらんよな
白)⋯⋯連絡は⋯せんでもええか。
白)お邪魔し、ま⋯⋯は⋯⋯?
赤)ぅ、いむ⋯んっ⋯⋯、
水)んふふ、かーわい。
白)⋯⋯いむくん⋯?りうちゃん⋯?
赤)っ!?しょ、初兎ちゃん⋯!?
水)初兎ちゃん、これは⋯その⋯⋯、
白)⋯⋯⋯2回目やろ、これ。
水)ごめん、でも違くて⋯
白)何がちゃうん?嘘ばっかり!やっぱり僕には初兎ちゃんしかいないとかほざいたくせに、結局は嘘やんか⋯!!
赤)しょ、ちゃ⋯⋯
白)⋯りうちゃんも、僕らの関係を理解したうえでこんなことしとるんよな。
白)いむくんに流されたんか自分の意思なんかは知らんけど⋯少し考えればこの行動の異常さくらい分かるやろ、
嘘つき、二枚舌、裏切り者⋯なんていむくんを否定する言葉ばかり浮かんだ
何が“僕はいむくんのこういう部分も受け入れたうえで愛しとるから”だ
今の僕はいむくんの行動を心から許せていないし、愛せている自信もない
ただ彼のことが嫌いになれないだけ
白)⋯⋯なあ、違うって言うならその理由をちゃんと説明してや。
白)君はさ⋯どっちが好きなん?いい加減はっきりさせてほしいんよ。君が望むなら別れる覚悟はできとるし
嘘だ、別れたくなんかない
離れたくもないし、離したくもない
強がりな僕の嘘に気付いてよ⋯⋯
なんて、君も嘘つきだから分からないか
水)⋯あのさ、初兎ちゃんだけだよ。僕らの関係が本気だと未だに思ってるのは
白)⋯⋯⋯⋯⋯。
水)正直に言うとね、もう僕は君のことを愛せない。ずっと君に気を遣って言わずにいたんだけど⋯もういいよね。
濁ってる愛で謳い文句は一緒
『お前だけだって』
やっぱり思っていた通りじゃないか
僕への愛は、もうどこにもない
いつから?何が原因でなくなったの?
最初から偽りの愛だったの?
君を疑いたくないから、君のことが嫌いになった僕を僕自身が受け入れられない気がしたから、ずっと頑張っていたのに
嫌われないための努力も、今まで注いだ愛情や費やした時間も、何もかもが報われることなんてないんだ
水)今の僕はりうちゃん以外見れない。りうちゃんしか愛せないの。だから⋯⋯
やめろ、その先は言わないでくれ
君の口からそんな言葉を聞きたくない
僕の嘘だったんだ、僕だって正直者とかけ離れた二枚舌だったんだ
気付いてよ、助けてよ
これ以上苦しめられたら、僕の精神はきっと崩壊してしまう
感情がshut downしてしまうから
時よ、どうか僕を待ってくれ
『ごめん。別れよう』
Ring-a-ding-dong⋯
落魄れた僕を嗤うかのように、鐘の音はding dongと告げた
小鳥は木の葉に隠れて呑気に囀り、陽の光は狼と狐がじゃれる様子を照らした
“僕が愛した世界線”の時は平和に流れてゆくのに、僕だけ置いてけぼり
白)⋯僕、さっき何してたんやっけ
白)りうちゃんの家にりうちゃんといむくんがおって⋯それで⋯ショックで自分の家に駆け込んで⋯⋯あれ、?
白)よく思い出せないんやけど⋯。
粒状の何かを大量に喉に流し込んだ後の記憶がなぜだか鮮明に思い出せない
だが、そんなことはどうだっていい
目の前に僕が大好きな世界が広がっているのだから、それを楽しまなければ損だ
白樺製の道標には『右に進めば未来へ、左に進めば過去へ』と記してある
右の林道は、木々に光が遮られて真っ暗
未来像など一切見えやしないだろう
左の林道は、陽の光に照らされている
3羽の兎がまるで『着いてこい』と伝えるかのように、僕を左の林道へ導いた
道をずっと進んでいくと狐が佇んでいた
狐はじっとこちらを見つめていた
僕もじっと見つめ返していると、いつの間にか狐 の空色の瞳に惹かれていた
狐)“⋯ねぇ、怒ってないの?”
白)⋯⋯⋯え、?
狐の言葉が理解できることへの驚きが勝ってしまって、暫く言葉が出なかった
『⋯ねぇ、怒ってないの?』
まるでいむくんのような口調だ
白)⋯怒ってないって言えば、嘘になるかもしれんけど⋯⋯許しとるよ。
白)僕にも非があったんやろ。きっと
狐)“⋯君は昔と随分変わった”
狐)“1つの対象に依存してばかりの兎ではなく、広い視野で周りを見るようになったんだよ。だからすれ違った”
狐)“ぼくは共依存を望んでいたんだ”
白)⋯せやね、僕もそうやったよ。2人で一緒に居れたらそれで構わんかった
白)でも、それが叶わんほどいれいすは大きくなった。僕たちだけでは成立せんような立場になってしもたんよ
白)やから僕は成長した。でも君は変われなかった⋯だからりうちゃんとの一時的な交際を経て変わろうとしたんやろ
狐)“⋯⋯そうだよ。”
白)⋯僕にはそれが耐えられんくて、また君に依存してばかりになった。僕のあまりの変わり様に驚いて、君もどうすればええかわからんくなったんよね?
白)そして、僕との関係のために築いたりうちゃんとの関係がいつからか本命になってしまった⋯こんな感じやろ。
狐)“⋯⋯⋯⋯うん”
白)⋯⋯なあ、いむくん。
白)⋯僕らは⋯またやり直せるんかな
君の答え次第で僕の心は救われるんだ
心配性になっちゃう状態の僕のガラスのような心を、君の言葉で救ってくれよ
『本当はまだ君が好きだよ』
『もう一度やり直そう』
そんな言葉を僕は待っているから⋯⋯
狐)“⋯⋯⋯さあね。”
狐)“現実世界の僕の気分次第だよ”
白)⋯⋯そっか
白)やっぱ⋯僕らはやり直せんみたい。
狐)“⋯え?”
白)さよなら、僕の大好きな人
グッッ⋯⋯⋯
僕の手で狐の気道を塞いで、狐は死んだ
ずっと狐だと思っていたそれは、藻掻くことすらままならないほど弱った瞬間に人の姿に変わったのだ
間違いなくこれはいむくんの遺体だ
君と居たかった僕の心はずっと痛かった
でも今は違う、解放されたんだ
白)なんやこれ⋯気持ちいい、♡
痛いの遺体の飛んでイけ
僕を縛るものはもう何もない
滞納『居たいの』耐えろ呆け
僕が君と共に居続けることを拒んだのだ
だからこの寂しさに耐えろ
白)⋯⋯この先、もうないんか
君の遺体の先に道は続いていなかった
これでは右に進む他ないじゃないか
⋯⋯もういいさ、何だっていい
僕は晴れて自由になったんだから
愛に縛られていたあの頃の僕はいない
いむくんに愛されるためには
You gotta be あの日の僕
でも、彼は僕が殺してしまった
これでいいんだ、これしかないんだ
右の林道には数多の林檎が落ちていた
ここが僕の愛した白雪姫の世界なら、魔女によって林檎に毒が塗られているはずだ
ではこの林檎ももしかしたら⋯⋯
分かっていながら林檎を齧る僕は馬鹿だ
だが、それでいい
だからこそ味が出るんだ
白)⋯⋯⋯ゔっ、
I wanna 愛罠
You don’t wanna date 僕
And I wanna your ✘✘✘✘ ──────
水)初兎ちゃん⋯初兎ちゃん起きてよ、
これ以上、嘘を重ねないでよ
本物の君はどれなの、って
君が僕に対してそう思っていたのも
僕が僕自身にそう思っていたことも
全部全部、分かっていたんだ
信じてた、信じていたかった
いつか“僕が望む君”に戻ってくれると
僕らはずっとずっと愛し合えるはずだと
するといつからか疲れてしまって、僕の愛情の矛先はりうちゃんに向かって、初兎ちゃんを愛するのが辛くなって
でも初兎ちゃんを手放すのが怖くて、言い出せなくて、嘘をつき続けた
その結果がこの通りだ
水)こんな量の薬⋯気付けなかった⋯っ
僕は上手く笑えていたかい?
僕は上手く愛を伝えられていたかい?
本当は生きてるよなんて冗談を言って今すぐ起き上がってよ、僕が君の演技に騙されていただけだと僕を安心させてくれよ
もう少しだけ騙されてあげるから
白)─────────。
水)⋯ねぇ、しょうちゃん⋯⋯
君を失った僕のこの先は地獄みたい
それでも君の冷たい手をとってしまう
水)愛して⋯僕を、愛してよ⋯。
水)君を死に追いやるほど最低な僕に惚れたのは、君の方でしょ⋯⋯?
僕の周りには問題しかないが愛してくれ
僕は結局、君が好きみたいなんだ
⋯⋯ああ、本当にくだらないな
今まで君と過ごした時が全て水の泡になってしまったみたいで、心はぽっかり空洞ができたように空虚になって
くだらなすぎてやりきれない
水)っ⋯戻ってきてよ、初兎ちゃん⋯。
水)お願いっ⋯謝るから、大好きだから⋯もう一度やり直させてよ⋯⋯、
やりきれないな、くだらなすぎて
もういっか?従順なままで
会いたくなって泣いたくらいじゃ
愛って言わないから──────。
𝑭𝒊𝒏.
お疲れ様でした!長すぎましたね、、
白さんを失って“もう一度会いたくなって泣いている”水さんの涙も、それだけじゃ愛と言えない⋯⋯切ないですね
一方的で叶わない恋よりも、両想いだったのに互いの想いがオーバーしてすれ違う両片想いの方がドロドロでよき❤️🩹🥀
F様100↑ありがとうございます🥹
ぐーすか寝てたら100人ぴったりの瞬間撮れなかった、、👉👈
受験生になるまでの目標としていたので凄く嬉しいです!!大感謝!!!!
<補足たいむ>
読みたくない方、時間のない方は飛ばしてもらっても構いません!
物語終盤の手前で世界観がガラッと変わった場面がありましたよね
そこをメインに少しだけ補足です✍
“粒状の何かを大量に喉に流し込んだ後の記憶がなぜだか鮮明に思い出せない”
当然ですが、粒状の何か=薬です
水さんと別れなければいけないショックがODに繋がったわけです
この場面での出来事は全て白さんの妄想で現実ではないと思って頂ければ👌
つまり“ぼくは共依存を望んでいたんだ”という狐の台詞もあくまで白さんの願望で、 本当の水さんの思いは⋯⋯⋯⋯
“狼と狐がじゃれる様子”
これはわかりやすいですね
白さんから見た赤さんと水さんです
2人のことを遠くから、第3者視点から見ることしかできない現実の白さんの立場がそのまま表されています
“右の林道は木々に光が遮られて真っ暗”
“左の林道は、陽の光に照らされている”
これらの文の前に右は未来、左は過去と記されていることからわかるのは
白さんの未来は光が当たらず真っ暗で、過去は今でも輝いているということです
未来は真っ暗⋯⋯ODによって自身の命がどうなるか、心の奥底では本人もわかっていたのかもしれません
“間違いなくこれはいむくんの遺体だ”
狐だと思っていた存在が実は水さんだったなんて現実では有り得ませんよね
前述のとおり、これは白さんの理想や妄想が入り交じった存在しない世界線です
現に水さんは亡くなっていません
ではこの場面で白さんが殺した存在の正体は何なのでしょうか
この時に失くなったのは水さんではなく、白さんが抱えていた“水さんへの未練や想い”だったのかもしれませんね
そして“縛るもの”が消えた白さんは気分が上がってきて気持ちいい、と
ここら辺はご想像にお任せします
“僕が愛した世界線”
今回はBlanche Neigeの世界線を白さんの理想の世界としました
毒林檎や白雪姫などBlanche Neigeの要素をちょこちょこ入れていたので、ここもわかりやすかったはず、、!!
毒林檎を齧って苦しんでいる時に現実の白さんの命も⋯⋯というわけです
水さんが白さんの遺体を発見した頃には既に手遅れの状態だった的な解釈で◎
さて、全体的に矛盾を感じる文が多かったことに皆様はお気付きでしょうか
中盤で白さんが嘘つき、二枚舌、裏切り者と言っていますが、これが水さんにも白さんにも当てはまるんです
いつかは別れないと心が壊れるとわかっていながらも別れるのは怖い、そんな白さんの心理がまさにその例です
結局は似た者同士だったわけですね
補足は以上です!
まさかの1万文字超えで私自身も驚きを隠せていないのですが、 こんなに長々しい文章にお付き合いしてくださってありがとうございました!!
裏話的なものも投稿する予定ですので、この作品がお気に召したならそちらにも目を通して頂きたいです🥹💖
それではまた‼️👋
コメント
4件
わーいいちご様お久しぶりです ‼️ 今回の作品大好きな曲のパロディで飛んできちゃいました 💕🙌🏻 こういう どこまでも 愚かな 関係を 保つ カップル とかもう 大好きで大好きで … 心臓がきゅうって 縮まるような やつは 大好物でございます … 😵💫💘 フォロワー様 100人 達成おめでとうございます ‼️ たくさんの方に いちご様の 作品の 素晴らしさ を 分かってもらえて 感激です 。。。 🥲💕
1万文字! 凄いですね、お疲れ様です🍵👐 失ってから大切なものだったと気付くのがなんとも …🥲︎ 色々と韻を踏んでて面白かったです🤭 なんでそんなに文章を書くのがお上手なんですか🫠✨ 100人おめでとうございます! これからも頑張ってください💪❤️🔥