akn side
何気なく過ごしていたとある日君は突然言った。
fw「旅行!!行きたくない??」
突然すぎてびっくり。テストも近いって言うのに。
akn「え?fwっちって旅行そんなに好きだったっけ?」
fw「んー、なんか行きたくなった!!」
akn「は、はあ…」
いつもはこんなこともふわふわしている彼ならすぐに言うだろうと思ったけど今回は違う。
なにか本気なようで、大事なようで。これを逃したらダメなような気がした。
akn「fwっちが言うならいいよ?行こ!どこ行きたいのー?」
fw「んーとな、こことか!!」
akn「え、めちゃめちゃいいじゃん!!!」
毎日この旅行の計画を立てるのが楽しすぎて、誰よりもfwっちといれてるような気がして嬉しかった。
akn side
遂に旅行当日。
行きたいところが多すぎてまさかの10日間の旅行となってしまった。
お金の心配はない。めちゃくちゃバイト頑張ったからね。
akn「あああ楽しみ」
自然と口角が上がる。俺相当楽しみなんだな。
fw「aknー!!」
akn「あ、fwっちー!!」
会えた好きな人と。
10日間いろんな場所に行った。
たくさん笑って楽しい時間を過ごした。
10日目夜
fw「aknありがとな?」
akn「なに急に笑全然だよ楽しかったし。」
ギュッ
akn「え、?!ちょ、fwっち?!」
後ろからいきなりハグされて驚きが隠せない。
fw「もうちょっと、このまま…いい…?」
そんな言い方されてダメなんて言えるわけがなかった。
なんで、なんで。
君はそんなに声を震わせているの?
このことを聞いてしまっていいのかダメなのか。
俺には全く分からなかった。
聞いてしまったら、どうしようもなくなるんじゃないかって。
怖くて聞けなかった。
そんなこともあって今君は俺の目の前…みんなの目の前で眠っている。
akn「早く言ってよ…ばか」
akn「余命だって。」
なんで教えてくれなかったのか。俺にはそんなに信用がなかったのか。
君がどうしたいのか俺には全く分からないよ。
あの時に聞いとけばよかったのかもしれない。
早めに知っとけば心の準備も出来たのに。
akn「旅行…楽しかったね。」
akn「俺すごい幸せだったんだよ?」
もう君に言っちゃってもいいかな?
もう遅いけど、今なら伝える。ちゃんと顔を見て。君には俺の顔も見えないけど。
akn「好きだったんだよ。」
初めて俺が素直になれた日。
君は旅立っていった。
コメント
4件
やだやだやだ幸せになってくれよ……、、でも好き❤️
うわぁあ悲しいい!!!でもこういうストーリーも好きなんです…ありがとうございます!!🥺
つら…好き、