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稲葉海斗は松永優凛に初めて会った時、
「この人、苦手。絶対に合わない!」と直感した。だって彼女は……。
とにかく、言葉遣いが荒かったから!!
一方の優凛の方も
「コイツ、ないな」と思っていたらしい。
これは海斗と優凛が出会って惹かれ合うストーリー。って、ありきたりすぎんか?笑
まぁ聞きたかったら、聞いてな?
ん?この女の子の名前、なんて読むかって?
ゆりん、だよ!
こ~んな感じで物語の中に私、服部が出るよ~!よろしくね~♡
高校一年の初登校の日。それは誰にとっても、ドキドキする日じゃあないかな?
海斗ももちろん、ドキドキしていた。胸の中では、ガンダムが大暴れしているような感覚。すごく気持ちが悪かった。
(お~い~!緊張しすぎだぜ?BY服部)
恐る恐るクラスに入る。
「えっ……こんなに?」と、思わず声に出してしまった。そばにいた生徒が不思議そうに海斗を見る。
「友達できるかなぁ?」海斗はどちらかと言えば引っ込み思案だ。
だから、この時もガチガチに緊張してしまっていた。握りしめる拳に、力が入る。
入り口のところで、そんなことを考えながら突っ立っていたら、後ろからこんな声が聞こえた。
「おい、お前、こんなとこで止まんなよ」
「ん??誰だ?口悪いなぁ~男か?いや、声は女だ。一体何者なんだ?」と海斗の心の声。
振り向くと、そこには可愛らしい雰囲気の女子生徒が、不機嫌そうな表情を浮かべながら、立っていた。
「え!今の、コイツが発した言葉なん?」
彼女、松永優凛は、その雰囲気とは似ても似つかない言葉遣いをする女だった。
「あんまり、関わりたくねぇな」と思った海斗は
「あ、すいません……」とだけ言ってそこを離れた。
優凛は、言えば分かるじゃん、みたいな顔をして教室に入って行った。
その日の夜、海斗がそろそろ寝ようとベッドに入った時、なぜかふと、今日会った口の悪い女のことを思い出した。
華奢で、うーん……。155cmあるかないか……。
可愛らしい声。鼻筋も、通っていたような?
髪の色は黒。肩より少し短い長さのボブで……。目尻がきりッとした大きな目が印象的な子……,だったかな……?海斗は彼女の特徴をなんとなく並べてみた。
でも、なぜアイツのことが、頭に浮かぶのだろう?
この時の海斗には、その理由が全く分からなかったため、知らんぷりしてそのまま眠りについた。