壊れた世界を生きる

18××年。産業革命を初めとし、人々は幸せを求めた。

だが、平民は搾取されるだけの労働力だった。

19××年。世界を巻き込んだ戦争により多くの人間が犠牲になった。

上は命令するだけであり国のために戦うのは

いつも平民だった。

20××年。最先端の技術を求め世の中はAIが浸透されていった。

今までに無かった技術によりその波に遅れた国は

徐々に崩壊の未来が見え始めた。

そして現在＿2125年。

人類は｢魔法｣を具現化して見せた。

が。魔法は 国同士の争いに使われ多くの人々が犠牲になった。

壊れ、壊れ、壊れて＿

地球という星は鉄クズに包まれてしまった。

･◇･◇･

｢…………………………｣

太陽の光が鉄を照らしていた。動くとｶﾞﾁｬｯと音がなる。

｢….ここは、どこ？？｣

辺りは鉄、 鉄、鉄の山。生命体は確認できない。

ｸﾞｯﾊﾟ ｸﾞｯﾊﾟ

小さな手が視界に入る。うっすらと鉄に顔が映るが詳しくは分からない。

白い髪、としか確認できない。

ぉ、近くで見れば目の色も確認できそう？？

…青だー。結構深い色ー。

ここがどこなのか知らない分からない。

でも不思議と何をすべきか分かっている。

水が、いる。

自分については…………誰なんだろう。記憶が無いのにするべきことは分かっている。不思議だね。

ｶﾞﾁｬ ｶﾞﾁｬ ｶﾞﾁｬ

歩く度にぶつかり合う音がする。

歩き続けているのに景色は一向に変わらない。

｢本当にどうしよう、鉄しかない｣

記憶を失っている少女は崩壊した世界で生きていきます。