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カーテンの隙間から柔らかい光が差し込む。
ベットの上で仰向けになりタバコの箱を探す。
岩 「ん..どこ、」
机の上に置いてある制服の上着を手に取る。袖の内側にはまだ薄く刺青が残っていて肌を冷ややかに締め付ける。
岩 「消えにくいなあ…ま、隠せばいっか」
制服に着替え義足を装着する。金属音がカチリと鳴るたび昨日の暴走の記憶が蘇る。
血を吐き、耳鳴りに悩まされ、それでも「褒めて」と叫んでいた自分。思い出すと笑ってしまう。
岩 「…ふふ、サムライソード…大好き、」
り独り言のように呟き義眼を鏡に映す。光は今は沈み、冷たい瞳に見える。
コンビニに寄り朝ごはん代わりの缶コーヒーとおにぎりを買い、制服姿で歩く。すれ違うサラリーマン、学生は誰もデビルハンターを殺し、暴れ回った存在だと思わない。
だが胸の奥では悪魔たちが静かに囁いていた。
ーまだ足りない。もっと血を流せ。もっと見せろー
缶コーヒーを飲み小さく笑う。
岩 「朝から元気だね、あんたら。 」
岩 「おはよ〜」
同じ制服を着た生徒たちに声をかける。年齢を偽っている岩木は驚くほど自然に日常に溶け込んでいる。