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「うわーまだ学校きてる」
「学校に来ても意味ないのにね」
僕の世間からの評価はこんな感じだ。別に特別勉強ができないわけじゃない。でもこんなふうに言われている。僕の家は六人兄弟で、僕はその五番目だ。そして六番目の弟椋(むく)と双子だ。椋は頭が良くて、人当たりがいい、みんなの人気者だ。そんな椋の双子のお兄ちゃんだからそう言われるのはしょうがないとも思う。学校だけならまだしも、家でもこんな扱いだ。
〜〜家〜〜
「今日のテスト百点だったよ!(椋)」
「すごいね!今日はお祝いだね!(一番上のお兄ちゃん一樹(いつき))」
「で、翔(しょう 僕の名前)テストは?」
「九十点・・・(翔)」
「何でそんなにできてないの?椋はちゃんと出来てるじゃん。双子でしょ?しかもお兄ちゃんでしょ?(一樹)」
「もうやめなよ こんな奴に使う時間ほどもったいない時間はないぜ(二番目のお兄ちゃん双葉(ふたば))」
「そうだよね 早く自分の部屋に戻って(一樹)」
「はい・・・(翔)」
こんなふうに家でもひどい扱いをされている。
『ガサゴソ』
あったあった
『シュー』
きれいな赤い血が流れ出る。
「きれい・・・」
こんなことはだめなのはわかってるだけどこんなとばっかり起こっていたらこういう気持ちになってしまうのもしょうがないと思う。この時間があるから明日まで生きていけるんじゃないかと思う。明日まで、ここにいるのかな・・・こんな気持になってしまう。