続き
あぁ、今1番会いたくない人が来てしまった
何故ならば私は国木田君のことが好き
だから好きな人にこんな姿見られたくない
そう思っていると国木田君が入ってきた
国 「体調は大丈夫か?」
太 「うん。大丈夫だよ 」
私は平然と保つ バレないよう慎重に
なんて思っているとお腹がなってしまった
国 「…腹が減ったのか、?」
とても恥ずかしかった。好きな人の前で
こんな姿にもかかわらずお腹まで鳴らせて
しまうなんて、でも今思えば確かに
今日1日ご飯食べていなかった。
いや食べれなかった
食べたものを全て吐いてしまうから
太 「…少しだけね」
お腹がすいたのは本当だった。当たり前だ
何も食べなかったら人間という生き物は
お腹が空くもの。私も人間だからお腹は空く
国 「なら作ってきてやろう。
希望はあるか?」
究極の二択だ 断れば国木田君が作ってくれ
た ご飯は食べれない。素直に言えば作っ
てもらえるが食べてしまったら吐いてし
まうなんてこともある。
「お粥なら食べれそうか?
吐いてしまいそうなら無理して食べなくて
いい」
僕が本当のことを言う前に国木田君は既に
分かっていた。何を考える必要があるのか
僕は素直に作ってもらうことにした。
国木田君が料理をするために医務室から
出ていってしまった。何処か悲しい
先程まで国木田君はいなかったのに。
少し話してしまうだけでこんなにも
君のことを考えしまっているこれは
恋の呪いだよ。君のせいなんだよ。
窓を見ると雨が降っていて川が少し
荒れていた先程与謝野女医が言っていた
ようにもう少しすれば私は死んでいた
のかもしれない。
敦くんが助けてくれなかったら私は
今頃生きていなかった。普通の人間
ならば敦くんに感謝をするべきだろう。
だが私は感謝が出来なかった 正直大切な
敦くんを少し恨んでしまった
私は死にたかったんだ
救いの手など求めていない。こんな考えしか
できない私は矢張り産まれてくるべきでは
なかったのかもしれない。偶然が重なり合い
私は生まれてきてしまったのだ
そんなことを考えているといつの間にか寝てし まっていた
国木田視点
太宰が入水をして意識が戻らないと聞いて
不安で押しつぶされそうだった。
いつもの様に話していた同僚が死ぬの
だからだ。当然不安や悲しい気持ちで
いっぱいだった
飯を食べて無さそう。と思うくらい
痩せ細っていて、この様子を見る限り
飯を食べたら吐いて
しまうのか…と悩んでいたらお粥なら
食べれそうとのことだったので、
早速作ることにした
国 「入るぞ」
医務室に入ると寝ている太宰を見て安心した
すやすやと気持ちよさそうに寝ている太宰を
見て気づいたことがふたつ。1つ目は腕に
痛々しい傷があること。武装探偵社で
は怪我をすることはほぼ毎日のことだっ
たが、この傷は刃物などで切った
ような痕。2つ目は此奴の目元を見る
限り隈がすごいことだ
擦って取れるはずのない隈を擦って
みるが矢張り取れない。寝ていないの
だろうか、
決まっていたが長い時間此奴を休みに
させた方がいいな。なんて思いながら
太宰の頭を撫でていたら太宰が起きた
太宰視点
太 「んー、っ…」
目が覚めるといい匂いがした。
目を擦り匂いがする場所を見ると
国木田君が作ってくれたであろうお粥
が置いてあった。そして国木田君は
というと私の頭を撫でていた。
不覚にも私は照れてしまったのだ。
国 「…目が覚めたか?」
太 「ぅん…ぉはよ、」
国 「お粥を作ったが食べれそうか、?」
太 「食べれる…」
なんて少し寝惚けていると国木田
くんがあーんをしてきた。混乱しながら
お粥を食べると口の中にお粥の味が広がった。
味はというと言うまでもなく美味しい
久しぶりにご飯を食べたので尚更美味しかった
国 「美味いか、?」
太 「ぅん、! めちゃくちゃ美味しいよ!」
国 「そうか、笑 良かったな」
なんて話しながら幸せな時間を過ごしていた
どうか吐きませんように!
数時間経つと周りには誰もいなくなっていた
今ならしねる。そう思い私はカッターを取り出し
薬の瓶を取り出した。
みんなの優しさに触れ、皆に助けられて
きたが逝きたいを生きたいに変えること
は出来なかっ
た。薬を大量に飲み込んだ
今までの思い出が蘇る。邪魔だ死なせてくれ
私は織田作になんと言われた。?
「__どうせなら救う側になれ__」
「__いい人間になれ__」
もういいや、
どうせ人間はいつか死ぬ生き物。それが
みんなより少し早くなるだけで
皆と変わらない
薬が回ってきたところで私はカッターを首に
添える最悪切るのに失敗してもあれ程の
薬を飲んだ のだから高確率でしねるはず。
もう少し、皆と一緒に居たかったな
もう少しだけ皆と一緒に生きたかった
続きます