嗚呼どうか私に罰を、罰を。
あんなに愛していた兄を、私を愛してくれていた兄を、傷付けてきた私に、どうか罰を与えて下さい…
私は兄を愛していました。
……愛していたはずでした。
兄は私にひどく優しくしてくださいました。サッカーの練習後には決まってアイスを買ってきてくれました。サッカーに誘ってくれたのも兄でした。私の人生の大半は兄で出来ていました。
全て変わったのはあの雪の日です。あの雪の日兄は私を突き放しました。私は愛されてはいなかったのだと思い知りました。でもそれだけではありませんでした。兄はその頃の自分より幼い時期に異国に渡り、夢を書き換えてまで頑張ってきたのでしょう。そして、私にそれを受け入れてくれると信じていたのでしょう……それを私は否定しました。兄の頑張りを、努力を、私を信じる気持ちを、全て否定しました。そしたら兄が私を突き放したことは仕方がないことでした。それなのに私は吃驚して混乱して状況が冷静に読み取れず其の儘兄を恨んでまいりました。兄はもうきっと私に興味など御座いませんし、私が消えるのを望んでいるはずです。
嗚呼!どうか私を消して下さい!もう私は生きていける気がしません。兄に愛されないなら、必要とされないなら、消えた方がましでございます。
どうか私に罰、罰を、与えて下さい。
コメント
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そういう系まじで好きすぎる!性癖に突き刺さりましたありがとうございました(?)