テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
阿部ーんっ・・。
目黒ー可愛い。
阿部ーもっと。
目黒ー・・。
阿部ー・・んっ・・。
目黒ーどうしたの?
阿部ーあのカメラマン、ずっと付いてくる。
目黒ーファンってそうじゃない?
阿部ーでも、めめと会うのにメンバーに助けてもらわないといけないなんて申し訳ない。
目黒ーじゃあ、会わない?
阿部ー意地悪。
目黒ーだから、メンバーに甘えよう?
阿部ーめめが俺の家に来てよ。
目黒ー阿部ちゃんの?
阿部ー知られてないし、タクシーでそのまま駐車場まで入ったらいいし。
目黒ーもし、阿部ちゃんの家がバレたら困るから、それはダメ。
阿部ーん〜。
ただ会うだけなのに、それも難しい2人。
カメラマンはずっと阿部に張り付いている。
橋詰は阿部の写真を撮りたいだけだ。
テレビ局に現れる。
ロケ先にも付いてくる。
だんだん、要注意人物としてスタッフに認識される。
ロケ先でも、スタッフが阿部を取り囲み移動するため、姿が見えない。
阿部は気兼ねなく目黒に会いたい。
メンバーを巻き込んでまで申し訳ないと思っている。
ある日、阿部は大胆な行動に出た。
カメラマンに話をしに行ったのだ。
阿部ー写真撮るのやめてください。
橋詰ーファンなんです、だめですか?
阿部ー俺たちにも肖像権がありますから。それに、最近は俺のこと見えないでしょ?
橋詰は諦めたような顔をして、帰って行った。
少し前までは、誰にも注目されなかった。
こんな橋詰みたいなファンもいなかった。
もちろん、写真週刊誌に載ることもなかった。
人気が出たからと言えばそれまでだが。自由が奪われていく。
どちらがいいかと聞かれたら、今がいいと思う。ただ橋詰のようなファンが増えるのは困った問題である。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!