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桃sibe
皆にバレてしまった。迷惑かける。嫌われる。そう思ってた。でも違った。皆は暖かく受け入れてくれた。皆俺を抱き締めてくれた。俺を慰めてくれた。「大丈夫だよ」って。俺は泣いた。こんな優しい仲間がいて良かった、生まれてきて良かったって。
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桃「ゲホッゲホッゴホッ…ぅぅころぉん…ゲホッゲホッ..」
青「大丈夫。僕はずっとここに居るよ。」
それから1ヶ月後。俺は、抗がん剤治療を受ける為、入院することになった。
いざ抗がん剤治療を受けてみると、副作用のせいで、とてつもなく辛くて、苦しかった。食欲が無くなって、毎日毎日吐き気がしても吐くものは無くて、手足は痺れて、もう嫌になる。
でもそんな俺を救ってくれたのは他ならぬメンバーだった。毎日お見舞いに来てくれて、励ましてくれて、寂しいと思うことはなくて。本当に俺はいい仲間を持ったな、生まれてきて良かったなと心底思う。
青sibe
桃「ころぉん、」
青「なに?」
桃「ギュー、して、?」
青「え?いいよ😊」
ギュー
桃「ころんあったかい、」
青「(*´▽`*)、休んでいいよ?」
桃「うん…」
どうもころんです。最近さとみくんが甘えてくる。なぜだろうと考えてみたんだけど…
さとみくん、辛いんだよね、苦しいんだよね。
死ぬのが…怖いんだよ..ね、、、
そりゃぁ、誰だって甘えたくなる。
僕は毎日彼のことを見ているが、前のように元気なさとみくんとは違い、薬の副作用なのか、いつも辛そうで、苦しそうで、、、そんな弱々しい彼を見るのが辛くて、変わってあげたくなる。なぜ彼なのか、なぜいつも優しくてかっこよくて、人一倍皆のことを気にかけてくれるさとみくんなのか。
ひどい、ひどいよ神様、、どうして、?どうしてさとみくんなの、?さとみくん何もしてないじゃん、、、
桃「スー、スー….」
青「…..」
“あと2ヶ月”。あと2ヶ月もしないうちに、彼は僕の前、僕らの前から消えてしまうかもしれない。
もう、前みたいに優しい顔で笑う彼を、
落ち込んでいる時に優しい声で「大丈夫。」って慰めてくれる彼を
見ることはできなくなるかもしれない。
もう、あの「ころん」と呼んでくれる優しい声は聞けなくなる。
そう考えるだけで胸が痛くなる。。。
でも、さとみくんは今頑張ってる。本当はもう死にたいほど辛くて、苦しいはずなのに、必死に頑張ってくれてる。それなのに僕が頑張んないでどうする。さとみくんの為にも、皆の為にも。僕はさとみくんの倍以上に活動を頑張らなければ。
そして今日も僕は編集しつつ、眠るさとみくんの側にいるのであった。
─────────────
─翌日─
紫sibe
さとみくんが入院している間、リスナーさんには
「さとみくんは体調不良のためお休みします」
と、伝えていた。でも、1ヶ月も休んでいて、流石に心配するリスナーさんが増えてきてどうしようか悩んでいた。そんな時にさとみくんの担当医からお話があった。その内容は、
最近さとみくんの容体が安定しているから1日だけなら家に帰ってもよい、
とのことだ。その事を聞いて俺は、ひとつ案が浮かんだ。その内容を話すために、さとみくんの病室に皆を集めた。
─病室─
紫「皆、集まってくれてありがとね。」
橙「なんや?話って」
紫「俺達さ、リスナーさんには、さとみくんのこと、体調不良のためお休みしますって伝えてあるじゃん?でも、流石に1ヶ月も休んでて、心配するリスナーさんが増えてきて、どうしようか困ってたの。」
「そしたら、さとみくんの担当医からお話があって、最近さとみくんの容体が安定してるから、1日だけなら家に帰ってもいいよって。」
紫以外「えっ!!」
青「やったね!さとみくん!!」
桃「( *´꒳`* )」
赤「にっこにこだねさとちゃんw」
紫「w、…それでね?皆でさとちゃん家に集まって、6人最後の、、公式生放送をしたいなって思ってるんだけど….どう、かな。
もちろん、さとみくんの癌ことも。」
紫以外「………」
紫「ダメ、、かな、、?」
青「僕は、さとみくんがいいなら、それでいいと思うよ?」
黄「僕も、賛成です。」
赤「俺も!」
橙「俺もええで!」
紫「良かった、、さとみくんはどう?」
桃「いいよ?(*´˘`*)」
紫「本当に?じゃぁ、決まりだね!!」
青「いつにするの?」
紫「う~ん、、明日かな、皆は?」
青赤黄橙「お~け~です」
紫「じゃぁ、リスナーさんに言うね…!」
そして俺は、ツイッターで「明日の20時に大切なお知らせがあります。」
と打ってツイートした。
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─翌日─
青sibe
今日は遂に、さとみくんとの最後の公式生放送。
やだなぁ。もうさとみくんとは一緒に生放送できないなんて。
できれば、この日が来てほしくなかったなぁ。
桃「外の空気うめぇ~」
青「w」
紫「久しぶりだもんね~、さとみくん。外に出るの。」
桃「うん。外に出るのもこれが最後かもしれんな。」
黄「ちょっと、そんなこと言わないでくださいよ!さとみくんは、僕たちとずっと一緒に走っていくんですから!」
橙「せやで!さっちゃん!」
桃「ははっ、そうだな、!絶対、戻ってきてやる、、」
確かに、そうだ。何を考えているんだ僕は。諦めるのはまだ早い。
青「さとみくん、絶対だよ!! 絶対!」
桃「おう!絶対な!」
病院を出る時間になると、さとみくんは車イスに乗せられた。その車イスを僕が押しながら病院を出て、皆でさとみくんの家へと向かっている。
さとみくんが入院している間ひなちゃんたちはと言うと、莉犬くんがお世話してくれていた。
さとみくんも久しぶりに会いたいだろうから、莉犬くんはひなちゃんたちをつれて来るために、一度自宅に戻った。
青「さとみさんもうすぐ着きますよ」
桃「……うん。」
紫「あれあれ?もしかしてさとみくん緊張してる?」
桃「しっ、してねぇし…!!」
青「ww」
紫「ww」
橙「ww」
黄「ww」
それから数分後、さとみくんの家に着いた。
桃「ただいまぁ…久しぶりだな、」
橙「せやなぁ」
黄「ひなちゃんたちももうすぐ来ますよ!」
桃「ひなぁ~」
ピーンポーン
5人「あ!来た!」
紫「はーい!ガチャ」
赤「さとちゃ~ん!ひなちゃんたち連れてきたよ~」
桃「ひなぁ~!!」
その後もしばらくひなちゃんたちと遊んでいたさとみくんなのであった。
夜の8時からはいよいよ放送。
みんな緊張してた。僕もめちゃめちゃ緊張してる。でもこれはさとみくんや、みんなのため。絶対に話さなければいけないこと。だから僕たちは、ひたすら頑張る。我武者羅に走り続ける。