テラーノベル
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前回同様 DV表現
意外と続いて長くなっちゃいました
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甲斐田目線
僕は家に帰って、不破さんのために夜ご飯を作ることにした。
無難にオムライスを作る。
でも不破さんは何時に帰ってくるか分からないし、夜ご飯は食べて来るかもしれない。
でも、いつも「ただいま!晴!」って前みたいな優しい笑顔で帰ってきて、一緒に美味しくご飯を食べれるかもしれない。
そんな淡い期待をしている。
作り終わったので、一旦お風呂に入ることにした。
お風呂でぼーっと考える。
「なんで僕不破さんと付き合ったんだ?」
最初は優しくて、一緒に過ごすのが楽しかったから。
すぐに答えは出る。
僕はずっと過去に縋って情けない。
ちゃんと話し合うべきなのかもしれない。
お風呂から上がって、1人でゲームをしていると、
「もう11時か、オムライス、先食べるか、」
不破さんと食べたらもっと美味しかったんだろうな、なんてそんなことを思いながら食べ進める。
食べ終わっても不破さんは帰ってこない。
最初は、事故や時間に巻き込まれたのかなとか心配したりしていたけど、今ではただ遅いなぁとしか思わない。
「また女の人とイチャイチャしてるのかな?」
考えれば考えるほど悲しくなる。
忘れるためにゲームでもしとこう。
ゲームをしていると気付かぬうちに時計は午前3時を指していた。
まだ不破さんは帰ってきていない。
「もう寝るか、」
そう思ってた時だった。
玄関の方から扉が開く音がした。
やっと帰ってきたんだ。
安心と共に寂しさと悲しさと腹立たしさが混ざり合い複雑な感情に襲われる。
「不破さん、!おかえりなさい!」
不破「、、、まだ起きてたんか」
不破さんはいつも僕のおかえりなさいにただいまと返さない。
もう僕のこと好きじゃないんだと思う。
機嫌だけいつもと違った。
いつもより、、不機嫌で、怖い。
「お、オムライスつくったんで!食べてくれませんか?」
不破「外で食ったからいらん。 食材の無駄や、なんで作ったん?」
いつもよりキツイ口調で僕が不破さんのために作ったオムライスは拒絶される。
「ッ、、ごめんなさい。明日自分で食べますね!」
もう限界だ。
別れを切り出そうと口を開きかけたときだった。
不破「晴、なんで浮気したんや。」
いつもより低い声で唸るように言う。
浮気、?あぁ社長のことか?
「浮気なんかしてないです。」
そう反論した瞬間。
僕は押し倒されて不破さんに鋭い目つきで見下される。
不破「なんで嘘つくんだよッ!!俺はこの目でみたんやからな?」
そう言いながら僕の首を強く締める
「くる”、ッしぃ”、」
息ができない。苦しい。なんでこんなことされないといけないんだ。
数秒たった後やっと手が離された。
「ゲホッ、ゲホッ”、ポロポロ」
不破「なんで泣くんだよお前が悪いんだろ!!」
不破さんがいつもより大きな声で冷静さを忘れて叫ぶ。
そして僕の頬を叩く。
不破「なんで社長とデートしてんだよ!お前には俺がおるやろ?ペアルックまでしやがって、ネックレスまでお揃いとかふざけてんのか?顔赤らめて楽しそうにしやがってッ!!」
不破さんの声は震えている。
『なんか言えよ晴ッ!!!』
また頬を叩かれる。
「なんでアンタばっか怒ってるんすかッ!
アンタだって仕事とはいえど女の人とデート行ったり女の人の匂いつけて帰ってきたり僕我慢してたのにぃッ、ぅぅッ ポロポロ」
涙が出てくる。
不破さんはハッとしたような顔でこちらを見つめて来る。
不破「だからって、浮気とかッ、」
「社長はッ、僕にたくさん優しくしてくれてぇッ、泣 優しい笑顔で、ぼくをッ、泣
こんな僕にッ、笑いかけてくれて、ポロポロ」
今まで言わなかった本音をぶつける。
「いつも帰って来るの遅いしさぁッ、泣
僕寂しかったのに、ただいまも言ってくれないッ泣 僕のこと嫌いになっちゃったのッ、?」
勢いに任せて、1番聞きたかったことを聞く。
不破さんは無言で、何かを言いたげにしている。
「こたえてよぉ、ッ泣」
情けない声がでて、その場に泣き崩れる。
そして、不破さんが僕を強く抱きしめる。
不破「ごめんなぁッ晴 ポロポロ
おれおまえのことめっちゃだいすきなのになぁッ、泣」
あぁ、やっと、やっとすきって言ってくれた。
「大好きですふわさッ、んポロポロ」
不破「俺も大好き、めっちゃ大好き、宇宙一愛してるッ泣 やから、誰のとこにも行かんでくれ、泣 ちゃんと大切にするから、泣」
ありきたりな愛の言葉を初めて言い合う
僕すごく幸せだ。
「社長とッ、デート行ってごめんなさいッ泣」
不破「俺もお前のこと大切にできへんくてごめんなぁッ泣」
不破さんはまだ僕のこと好きだったんだ。
良かった。ほんとうによかった、
不破「オムライス、ちゃんと食うから!」
「え、でも食べてきたんじゃないんですか?」
不破「嘘やなんも食っとらん笑」
「もー不破さんったら!!じゃあ早く食べてください!」
不破「不破さんやなくて湊って呼んでや!」
「湊さん、?」
ちょっと恥ずかしい。
不破「なーんでカップルなのにさん付けするんだよーっ!笑」
そう言いながら不破さんは僕の頭をわしゃわしゃと撫でる
「み、みなと!!」
不破「よーくできました!♡」
この日から不破さんは僕のことを1番に考えて行動してくれるようになった。
夜はなるべく早く帰ってきてくれるし、笑顔で僕に「ただいまっ!」って言ってくれる。
ご飯の時は「おいしいな!」って言ってくれるし、毎日のように「大好き!愛してる!」って言ってくれる
そのおかげで僕はすごく幸せだ。
実は不破さんが僕と社長についてきてるのには気づいてたんだ!
社長は気づいてなかったみたいだけどね!
だからわざとネックレスと服おそろいで買ったんだよなー!
社長利用してよかったぁ笑
おわり
最後のセリフ聞いた社長はどう思うんでしょうね。
コメント
5件
まじで感動して涙出てきてたよぉ... 最後のハッピーエンド良かったです!
凄く感動しました😭でも、最後のセリフを見て、顔がめっちゃニヤケてました