⚠️ATTENTION⚠️
ろふまおBL
四神パロディ
玄武愛され(甲斐田晴愛され)
꙳⸌𖤐⸍꙳━━━━━━━━━━━━━━━꙳⸌𖤐⸍꙳
✩⡱旅支度 青龍編
⚔️
「もうそろそろ、滝巡りの頃かな」
時は夏真っ盛り、湿度の高い東方の夏は、青龍にとって最も過ごしやすい季節である。
「ねぇ綉(シュウ)、湊たちにこれ、飛ばしてくれない?」
垂れ目垂れ眉、優しそうな男だがとてつもない魔術の使い手でもある側仕えに、文を三つ渡す。
「あー、準備準備、めんどくさいなぁ…」
滝巡りというこの行事、50年に1度開催され、四神が代わる代わる祭司を務めている。
青龍が祭司ならば滝巡り、朱雀は海潜り、白虎は紅葉打ち、玄武は雪舞い、といった具合である。
祭司という責任重大な役目を任されていることに嬉しさはあるものの、土地土地で行う舞には辟易してしまう。
前の祭事の舞は本当に美しかった、特に晴は動きに無駄がなく、とても洗練された、しなやかで力強い舞だった。
その舞に惚れこんで、必死に近づこうと自分なりに頑張っているのは秘密である。
「ま、今年も楽しみにしておこっと」
期待が風に乗って、木々を揺らした。
祭司という役目は大変だが、少しだけ、悪くはないかもと思えただけでも進歩だった。
青龍として、刀也として、すべきことを為すまで。
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