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私、こと天宮秋音は人生最大の後悔をしています。
何かって?
それは、雄英高校に(半ば強制)入学することが決まったからなんだよね!
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事の始まりは中学三年の秋。私は自室で目が覚めた。
そこまでは良い。しかし問題はここからだ。私は夢で、所謂前世の記憶を思い出してしまった。
そう、私は転生者だったのだ。
そしてさらに気づいてしまった。
(ここ、ヒロアカの世界じゃない?)
前世、私はヒロアカを観ていた。(と言ってもアニメだけ)
私はアニメの最新話を楽しみにしていた矢先に、転生してしまったらしい。
転生した理由も前世の名前も思い出せない。なんなら、今生きているのか死んでいるのかもわからない。
唯一分かるのは原作の記憶と前世の年齢、前世の記憶少し。
(この状態でどうしろと…。
神様、私前世で何かしましたか?泣)
だが嘆いていても仕方ない。
私は原作を改変したり壊したくないし、あの激しい敵との戦いに参加して生きて帰れるはずがない。死んじゃう。
ので、とりあえずモブに徹する。
そんな決意を胸に、私は原作と関わらず(二度目の)中学校生活を過ごしていた。
だがしかし、今は中学三年生の秋。遅くても進路の話が出てくる時期だ。
もちろん、私も例外ではなく担任との進路相談があった。
担任は私に雄英をめちゃくちゃ勧めてくる。個性がヒーローに向いているだとか。
(原作に関われと、、?!無理無理無理!!!)
しかも何故か雄英から推薦が来てるっていうね。これは本当になんで?
とりあえず今回は全力で拒否した。本当に嫌だもん。
こちとらモブに徹すると胸に決めたんでね!!
それからしばらく、寒さが激しくなってきた時期に担任とお母さん、私での三者面談があった。
そこでも二人から雄英を勧められた。担任同様、お母さんも個性がどうのこうの言っている。
私の個性は一応、回復系の個性である。
一応…?と、思うだろう。
と言うのは表向き。本当は戦闘もできる。
けれど、敵だろうと相手は同じ人間、私はできれば傷つけたくはない。(この体の子も使っていなかったみたいだし。)
ので、この事は私しか知らない秘密。
だけどこの回復系の個性がどうも強力なのだ…。こんなことになるならいっそ弱個性に生まれたかったのが本音。
それから、私は雄英の受験を全力で拒否したけれど2人の圧に負けて首を縦に振ってしまったのである。
(ま、まあ最悪受験だけして落ちればいいか…。)
その後はいつも通りの学校生活を送って、帰路についていたある日、
“彼”に出会ってしまった。
ふと声をかけられ振り向くとそこにいたのはそう___
_私の前世の推しである天喰君。
心臓が飛び出そうになったけど一旦平常心を取り戻し、彼と話した。(平常ではなかったけど)
どうやら、私と天喰君は幼馴染らしく昔から仲が良かったらしい。
一緒に歩きながら話を聞いてみると、私が雄英を受験することを天喰君は親伝いで知っていたらしい。
親…!!!
少しの沈黙の後、不意に彼が
「その、試験頑張ってね…待ってるから…」
なんて少し気恥ずかしそうな不器用な笑顔で言った。
そんなこと、大好きな推しに言われたら入学するしかない。
その後は、私の家まで最近の事を話しながら帰っていった。推しと一緒の空間に入れてめちゃくちゃに嬉しかったけど原作に関わってしまって少しだけ罪悪感を感じてしまった。
それから私は、両親や担任にちゃんと受験する事を伝えた。めちゃくちゃ喜んでくれて、少しだけ嬉しくなった。
けれど、受験するにしても条件付きで。
何しろ私の個性は表向き回復系だ。対人なんかしたくないしやろうにもできない。
ので、クラスには一応所属するものの保健室でリカバリーガールの手伝い…助手のような形で色々教えてもらいたいと伝えた。
それからすぐ、両親と担任が雄英に直談判しに行った。
結果はOK。
どうやら根津校長は私のことを前々から知っていたらしく、
「個性を伸ばすためにはまずは環境から!」
と言うことで許可してくれたらしい。
校長には本当に感謝でしかない。
それに伴って私のみ入学試験の方法が変わるらしい。方法は当日までお楽しみに、と言われてしまった。
こんなに嬉しくないお楽しみには初めてだ。
その後は個性伸ばしや勉学により一層励んだ。
個性はなんとか雄英でも劣らないぐらいには伸ばす。
そして、勉強。
…でもまあ正直、勉強面はあまり心配いらない。
何しろ私の前世での年齢は十八、高校三年だ。中学三年生の勉強なんて余裕すぎる。
(あれ、これもしかして入学できたら勉強で無双できるパターン…?!)
てか、私前世大学楽しみにしてる中で転生とか可哀想すぎる…。
まあそのおかげでヒロアカの世界に来れたんだけどね。
(ちなみに、天喰君にちゃんと受験すると伝えたらめちゃくちゃ喜んでくれた。天使かな?)
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アマミヤ アキネ
【天宮 秋音】
転生夢主。前世の記憶がある。箱推し系のオタク
お人好しだが、芯がある
〇個性・月
・月光をエネルギーに変化できる
・自分や他人を治癒することができる
・治癒した後は疲労感が治癒量に比例して自分にくる
・月光は基本体内に貯められるが容量が満タンの時は特殊なネックレスに貯めている
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