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時雨さんとの合作です✨️
こちらは2話目となりますので、まだ見ていない方は時雨さんの方から……!
⚠︎BL、nmmn、🍆🍌です
🍌side
この気持ちごと流し込んで消してしまうために、最後の一口。
口の中に普段よりも硬めな麺が残る。
違和感。
それでも無理やり、全部飲み込んだ。
飲み込みきれず少し喉に挟まる感覚がして苦しかった。
やっぱり駄目だ。
貴方への気持ちが、どう頑張っても消えきらない。
🍌「…っ…、ほんとっ、ばか」
僕にこの気持ちを植え付けたぼんさんにも無性に腹が立つし、それでもやっぱり好きで好きでたまらない自分にも腹が立つ。
デスクに置かれた、ただの憧れで買ったサングラス。
貴方がつけていればかっこよくて、色気があって……。
なのに自分にはどうも似合わなかった。
電源を切ったパソコンの黒画面に映る、悲で埋め尽くされた自分の顔。
そしてそんな自分の気持ちに伴ってぐちゃぐちゃな部屋。
こんな年にもなって情けないな、なんて思うのに涙は止まらない。
なんで泣いてるんだろう。
自分に問いかけても答えは返ってこなかった。
お風呂あがり、布団に入って明かりを少し暗くした。
寝る前だからといって、頭の中からあなたが消えてくれる訳では無い。
頭の中は、ずっと貴方、貴方。
貴方はたくさんの人と関わっている。
自分とは比べ物にならないぐらいに、たくさん。
中にはぼんさんの性格だからこそ関われる、仲良くなれるような人もいるだろう。
貴方は多くの人に好かれている。
僕を含めて、……
毎日色々な人と配信して、楽しそうに笑ってる。
その様子を、配信を、全部見てるなんて。
嫉妬してしまう時もあるなんて。
貴方は知らないんでしょうね。
まぁ、言うつもりもないけれど。
仕草とか。
画面越しでは見えないはずの表情とか。
声音とか。
全部、貴方の隅から隅まで大好き。
けど、一方的な好きのまま終わるの。
決まってるんだ。
🍌「……っぼん、さん、」
僕が今泣いてるのは貴方のせいなんです。
後輩泣かせるなんて、ひどいですよ。
どう責任とってくれるんですか?
🍌「……ねぇっ、ぼんさんっ……」
1人で涙ながらに呟く、暑さで寝苦しく虚しい夜。
なんで俺の事惚れさせたんですか。
無責任。
でもそんなとこも嫌いになれないなんて……、言えない。
夜になって頭の中に出てくるなんて、卑怯だ。
考えれば考えるほど辛くて、苦しくて。
こんなにも誰かを惚れさせるなら、ハッピーエンドを用意してからでないと。
無責任なことしないで、ぼんさん。
蒸し暑くて、首筋を汗が伝う熱帯夜。
枕が濡れているのは、汗のせい……だけではないみたい。
ぐちゃぐちゃでどうにもならない、そんな気持ちのまま眠りについた。