注意事項は同じです。
🍌side
今日の撮影は、おらふくんとペアだった。
プレイスキルの関係であまり同じペアになることが無いから、くじ引きで決まったそれが新鮮で。
素直に楽しかった。
だから。
別にぼんさんとペアになったドズルさんが羨ましいなんてこともなかったし。
嫉妬もしてない。
してない……はず。
思わず考えてしまってちくりと痛んだ自分の心。
そっと見て見ぬふりをした。
☃️「おんりー?要塞いかんの?」
🍌「ああごめん、今向かうね」
☃️「……うん、ゆっくりで大丈夫よ」
ディスコードから聞こえる、いつもとは違う悲しみを帯びた返答。
心の深い深い奥底に、何か含んでいるような。
冷たくて、彼の明るく華やかな普段の様子には似合わない声。
🍌「おらふくん……何かあった?」
大切な仲間が何か抱えているのか、気づけば不安の音が口をついてでていた。
☃️side
🍌「おらふくん……何かあった?」
明らかに心配の気を含んだその声。
仲間として心配してくれてるんだろうな。
直接見えてはいない不安げな表情がぐさり、と胸に刺さった。
脳と舌が無理やりに紡いだ言葉は
☃️「……大丈夫、気にせんとって」
嘘に塗れたたったの十数文字。
……おんりーのせいだ、なんて言えるわけが無い。
🍌「無理はしないでね、?」
☃️「大丈夫大丈夫、無理できるタイプじゃないからw」
無理やり明るく、取り繕って。
別の、君が笑ってくれそうな話題を振って撮影を続ける。
笑顔が似合う、と優しい微笑みで言ってくれた日のことを君は忘れているだろう。
君がなんとなく吐き出すように紡いだだけであろうその言葉は、ずっと心に残ってる。
その言葉が素直に嬉しかった俺は、よく笑うようになった。
笑う、という行動が貴方のその言葉に結びついて。
ふとした時に、自分がどんな感情であろうと笑う。
その行動が癖になって。
体に染み付いて。
貴方を忘れられなくして。
結局自分で自分の首を絞めている。
気づいているのに。
貴方が似合うと言ってくれた事実が呪いのように体を纏って。
離れなくなった。
彼が想うあの人にも、同じ言葉をかけたことがあるのだろう。
決して俺は特別じゃない。
どれだけ願おうと。
どれだけ彼を想って枕を濡らそうと。
彼の「特別」にはなれない。
わかってるのにな、
どうしようもなく涙で滲んだ視界は、もう拭う気にもなれなかった。
コメント
2件
え、待って最高です!!! いや、まじえ?神様じゃん!待ってw語彙力なくなってしまった……w