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教室に入ると、真っ先に女子生徒に話しかけられた。
「ねぇ篠宮ちゃん!相良先生と2人で歩いてたって本当!?」
「そうそう!さっき図書室に入って行ったって聞いたよ!」
数名の相良先生ファンに話しかけられ、少し驚く。
「え、えっと…」
どう答えれば良いのか分からず慌てふためいていると…
「篠宮さん?どうしたの?」
さっき職員室に行ったはずの先生がそこには居た。
「ねー相良せんせ、篠宮ちゃんがせんせーと図書室に入って行ったって本当?」
「何してたのー?」
私ではなく先生へと標的が移った。
先生はどう答えるのだろう。
「ああ、ただ委員会の話をしてただけだよ」
「えーそっか」
「2人きりだからデキてんのかと思ったじゃん笑」
みんなはそう笑う。
いわゆる『リアコ』である女子生徒たち。
私もその1人であるが、この人たちは過激なファンである。
相良先生と仲良くした女子生徒は彼女たちの標的にされるそうだ。
それを知っていた相良先生は誤魔化してくれたのだろう。
「じゃあもうすぐ授業だし、頑張ってね」
先生は優しく微笑みながら去って行った。
何故教室に来たのかわからないまま…