――運命の赤い糸は決して切れることがない。
どんな境遇であっとしても必ず結ばれる。
幼い時に祖母から聞いた運命の赤い糸の話。
これに憧れて運命の人を見つけるんだって言って時期が懐かしい、笑
ある日の放課後、誰も居ない教室で私は自分の小指に赤い糸を結んだ。
片方は床に垂れ下がったまま。
あーあ、運命の人が平野くんだったらな…
心の中で静かに呟く。
平野くんは高校に入って好きになった人。
今まで恋をした中で1番気持ちが強く思う人だ。
私は信じる、平野くんが運命の人ということを。
紫耀「なにしてんの?」
『え、?平野くん、?! 』
教室に入ってきたのは、私が今恋をしてる人、平野紫耀くんだった。
私はとっさに結んでいた手を後ろに隠す。
『何もしてないよ、!』
紫耀「じゃあ今隠したのは何?笑」
『隠してないよ、??!』
紫耀「はーい嘘はつかない、!さっき隠す瞬間見えたからね〜😏」
『うぐっ…』
私はもう嘘をつき通せないと思い、
赤い糸で小指を結んでいた手を見せた。
紫耀「赤い糸、?」
やっぱり、、、誰が見たってこんな反応するよ〜、、自分が恥ずかしい… と赤面した。
次の瞬間、
片方垂れ下がっていた赤い糸を自分の小指に結ぶ平野くん。
『えっ、? 』
私は驚いで言葉を失った。
紫耀「俺も小指に結んでるから、ね?
これで恥ずかしさは消えた?」
私が恥ずかしがってる姿を見てとった行動だろう。
自分も小指に結ぶことでお互い同じ。だから恥ずかしいのは1人だけじゃないよって言いたいのかな、、。
でも平野くんはこの意味を知ってるのだろうか…
『ねぇ、、平野くん。この赤い糸の意味って…』
紫耀「運命の赤い糸の話でしょ?ロマンティックだよね、!俺も昔憧れてたよ笑」
そうなんだ。。
私だけじゃなかったんだ。
まさか平野くんも憧れてたとは…。
『じゃあ分かるよね、 好きな人以外にはしたらダメだよ、?』
紫耀「うん、?してないよ、、?」
『してるじゃん。外して、、』
そう言った時平野くんは私が外そうとする手を掴む。
「だって、、俺の好きな人は〇〇だから、
だから外さなくてもいいんだよ、 」
平野くんは このまま結ばれていたい。
そう私の目を見て言った。
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