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時刻は22:50。
深夜になる。月が元の場所に帰ろうとする頃。
はるちゃんを先に寝かせて、作業をしていると、気配を感じる。
「あれ、どうしたの?お水?」…
「お前が居なきゃ、眠れねぇよ…、」不安になってしまったのか、泣き出してしまった。
作業は切り上げて、私も寝る準備をする。
まだ泣いているはるちゃんを抱きかかえて、寝室に入る。「もう大丈夫だよ。ずっと一緒にいるからね。」「んん…」
タオルケットと毛布をかけて、背中をゆっくりとたたく。
「私はここにいるからね。」「夢の中でも、ずっと一緒が良い…、」
夢の中でも、か。はるちゃんと2人なら、どんな夢でも幸せな目覚めを誘ってくれると思う。
「はるちゃんと一緒なら、どんな夢だって良いよ。」「俺も。お前とずっと一緒なら、何だって幸せだ。」
出会ったばかりの頃と変わらない優しい言葉に、改めて幸せを感じる。
「だからさ、もう寝よう?夢でも会えるから。おやすみ、大好きだよ。」
「ずっと一緒な?おやすみ。俺も大好き。」
綺麗な瞳に羽のような睫毛がそっと蓋をする。おやすみ、はるちゃん:゚・*☽:゚