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あれから5年が経ち、15歳となった。
「只今をもって生徒、卒業と致します。」
5年も経つと魔法学校を卒業する。
1年、5年、とても早く時間だけが過ぎていったような気がした。
「ううっ…」
泣いてる人もいれば笑ってる人もいる。
「なぁ、ネマ、お前これからどうすんだ?」
「んー…師匠見たいにギルドで冒険者になろうかな。」
「へぇ、俺と同じじゃん。」
「えっ?そうなの?」
「俺も冒険者になるぜ。でも、リーダーは無理かもなぁ…魔法使いだし。」
「確かに、そうだね。リーダーってソルジャーとか剣のイメージがあるよね。」
「家まで一緒に帰ろうぜ、最後だし。」
「あ、うん。でも家近いからいつでも会えるよ?」
「帰るのが最後だからだろ!察し悪ぃな!」
「あぁ、ごめんごめん…」
「なんか、あっという間だったな。」
「もう5年だぜ?入学してから。」
「色々あったね。初めは…シンくんがポイズンスネイクに襲われてる頃からだっけ…」
「あぁ、懐かしいな。今ではあんなヤツ余裕なのにな!情けないわ…」
「あれから僕たちの人生が大きく変わったよね。師匠が付いて、魔法が上手になって…」
「俺の師匠、魔法学校卒業したらもうさよならだってさ。」
「どうして?」
「簡単に言えばもう教えることはない見たいな。後は自分で道を切り開け見たいな感じだった。」
「お前の師匠はどうなん?」
「えーっと…そういうのは聞いてない…」
「帰ったら聞いてみるよ。」
「そっか。この道でもう終わりだ。」
「1つの魔法、極めろよな!」
「うん!…それイジってる…?」
こんな別れ方とは思いもよらなかった。
「おかえりなさい。大事なお話があります。」
「師匠は、このまま残りますか..?」
「それも含めて、今から話しますよ。」
「まずは、卒業おめでとうございます。」
「そして、この先何をしますか?」
「この先は…冒険者になります!リンさん見たいになるんです!」
「なるほど…では準備はしておかないとですね。」
「そして最後に、私はあなたにはもう会えません。」
「…やっぱりですか?」
「あなたには自分の道で進んでもらいたいんです。あなたの人生はあなたの自由です。」
「私が口出しもダメですし、1人でも生きていくことは大事です。」
「…」
「シンさんの師匠もそう言われてるでしょう。」
「はい…」
「それでも..別れたく.,無かったです…」
「気持ちは分かります….」
今日は冒険者への準備をして、寝た。
1人でも上手くやって行けるのか…
自立は大切。だけど…
「もう…朝だ..」
「ん….紙…?」
あなたに私の服をあげます。
私の事は忘れないで下さいね。
私はもうこの家には居ません。
こんな別れ方ですみません。
あなたはきっと、上手く行くはずですよ。
リンより。
「みんな…みんな別れ方が…酷すぎるよ.. 」
「ギルドに…行かなくちゃ…」
ここから1番近くにあるギルドは40km。
とても長い。
40kmを徒歩で行くのはとても疲れる。
なので、転移結晶を使う。
転移結晶はとても優秀なアイテムで、
ダンジョンでも、どこでも、行きたい場所に行くことが出来るアイテム。
「転移結晶は1つしかないから、この家とはお別れだね。 」
「転移展開!」
アレスドギルドに転移します。
「うわぁ…ここ、本当にギルド…?」
とても大きいギルドが街中に建っている。
魔法学校の1/2のサイズ程だ。
「らっしゃい!なにか御用で?」
「あ、冒険者登録にに来ました。」
「年齢はいくつだい?」
「15です。」
「専門職業はなんだい?」
「魔法使いです。」
「ほぉ、魔法使いか、まさか、遠い所から来たんか?」
「あ、はい。転移結晶を使って来ました。」
「そんなレアなもの、ここのために使ったのか!?」
「もう帰らないのでいいかなと.. 」
「そ…そうか…」
「そういえば魔法使いだったよな?」
「はい。」
「魔法ランクはいくつだい?」
「魔法ランク…あ!えーっと..Bです!」
「Bか、中級卒業生レベルという訳だ。」
「となると…冒険者ランクはDだ。」
冒険者ランク :
ランクはGからS+まであり、魔法ランクよりも階級が多い。
Gは何もかも未経験の人がなるランク。
C以降はそこそこの経験者となる。
因みにDは普通。
「冒険者ランクを上げるには、依頼をこなしたり、魔法ランクを上げたり、他のランクを上げたりしても冒険者ランクは上がるぞ。」
「だからまぁ、依頼にこだわらなくても違うことを、しても上がるって訳だ。」
「依頼をこなすとギルドポイントというのが貰える。ギルドポイントが一定を超えると冒険者ランクが上がるって訳だ。」
「難しいほどギルドポイントか貰える数が多いからな。まぁやらなくてもいいが、」
「説明だらけですまねぇな。何か質問はあるか?」
「チームを組んで依頼を受けることも出来るんですか?」
「あぁ、そうだった。チームを組みたい場合はあそこにある掲示板からチームを作ったり、加入したり出来るぞ。」
「他はないか?」
「んー…あったらまた後で聞きます!ありがとうございます! 」
「頑張れよ!新人!」