「チームにどう入ろうかな…」
「あ、こことかいいかも.. 」
「よろしくお願いします!」
「お前、職は?」
「魔法使いです。」
「特に何が得意だ?」
「防御魔法です。」
「防御か。それ以外は?」
「ない..です…」
「…あ?んなやつ要らねぇよ!荷物係にもならねぇな!」
「やっぱり防御魔法だけだと採用されにくそうだよね…」
何件も何十件もチームを探し当てた。
しかし
「ダメだダメだ。うちにはそんな魔法使い入れれない。」
「はい…すみませんでした..」
「チームに入れないなら..作ろう…」
「でも…入る人居るのかな…」
パーティー募集中!
職は何でもOK!
ランクも何でもOK!
僕は魔法使いで、防御魔法しか使えることが出来ません。それでも入りたい人は来て欲しいです。
「っと。正直に魔法の事は書いておこう…後々面倒になりそうだし…」
「今日は寝よう!宿はどこだっけー…」
「これか。」
「銅貨3枚になります。」
「はーい。」
「明日、誰か来ると..いいな…」
「あっ、2人来てる!」
「集合場所は広場で…行ってみよう。」
「お!ネマ!すぐに出会ったな!」
「お前の募集掲示板見て笑ったぞ!」
「防御魔法しか使えませんとかw正直過ぎるぞ!w」
「正直に書いた方がいいでしょ!面倒なことになるんだから。」
「まぁ、お前の実力は知ってんだ。チームに加わるぜ!」
「うん!それで、後1人って…?」
「あ?俺以外に後1人居んのか?」
「居るみたいだよ、ここに。」
「あのー久しぶりー!誰か分かる?」
「え?…えーっと….誰だろう…」
「誰だよコイツ。」
「あーっ!女性に向かってコイツとか言うんだー酷ー」
「レイだよ。魔法学校の時ほんの少しだけあったでしょ?」
「えーっと…あ!回復魔法が使える子!」
「思い出してくれた?」
「募集掲示板見て、あ、そうかもって思ったのよ!そしたら的中!運命ね!」
「良く覚えてたね..5年も…」
「俺なんて生徒の名前ほぼ忘れたぞ。」
「一応皆の自己紹介しておく?」
「そうだな。俺はシン。火魔法が特に得意だ。」
「口からして見栄っ張りね。」
「あ!?なんだとコラ!?」
「はいはい。私はレイ。特に補助系の魔法が得意よ!特に回復魔法!」
「俺らって回復魔法とかほぼ無理だもんな。」
「まぁそうだね。僕は魔法1つしかデキナイケド…」
「僕はネマ。防御魔法しか使えないです…」
「なんかすまん。」
「シン最低ね!」
「は?」
「今から初の依頼をしていこう!」
「オーッ!」
「どれからする?」
「んーまずは普通のでいいだろ。」
「これとかかしら?」
ゴブリンの洞窟対処
タルス森林の洞窟にゴブリンが沢山住み着いて鉱石が掘れないので討伐を依頼する。
全滅させれば完了とする。
「全滅って大変じゃない…?」
「俺の魔法で一双してやるよ」
「洞窟ごと吹き飛んでギルドから呼ばれるんじゃないの。」
「お前いちいち反発するな?」
「着いたー!多分ここだよね?」
「おう、そうだな。」
「ゴブリンって強いの?」
「一般認識的にはかなり低レベルだよ。」
「なら楽勝ね!」
「ゴブリンなんて普通の魔法でいけるな。」
「油断禁物だよ。」
「分かってるよ!でもゴブリン全滅目標だし魔素は効率よく使った方がいいだろ?」
「コイツがゴブリンか、そういえば魔物とか本物はあまり見たことがないな。」
「確かにそうだね、本とか話でしか知らないからね。」
「ちょっと…怖いかも…」
「まぁ…うん..顔が..」
「ファイヤボール」
「プギャァァ!!」
(無慈悲な…)
「手っ取り早くやろうぜ!」
「う..うん。」
洞窟内を歩き回ってゴブリンを討伐していった。
「案外楽勝だな!」
「難易度が低いからだけど、僕たちも強いからね!」
「私はナニモデキナイ…」
「補助も大切だよ。」
「ウン…」
ゴブリンを多分全滅させたのでギルドに依頼達成報告をしに行くことにした。
「なぁ、ネマ。なんでゴブリンが居ないって分かったんだよ?」
「あれ、?師匠から教えてもらってないの?」
「ん?何を。」
「魔力探知だよ。」
「周りにある魔力の大きさを探知することができるんだ。ゴブリンはとっても小さいけど集中すると分かるよ。」
「後でやり方教えてくれねぇか..?」
「あっ!私もー!」
「宿に行く時に教えようか。」
「すみませーん!依頼報告です。」
「何の依頼だい?紙を出してくれ。」
「あ、これですどうぞ。」
「ふむふん…よし、OKだ依頼達成だな。」
「どうやって確認したんだよ??」
「この紙にはな、特殊な魔法がかけられててるんだよ。詳細は言えねぇがな。」
「へぇ、便利だなぁ。」
「次のランクまではまだまだだな!頑張れよ新米!」
「因みにあとどれくらい達成したらいいんですか?」
「あーそうだな。普通の依頼だったら10程度って所だな。」
「ネマ、これはもうムズいの行くしかねぇな。」
「え、安全を考えても…」
「行くよな!?」
「えぇ…」
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