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「宝乃」


【宮女】


(下女)



《恵比奈》



─start





「……」




これは




引くほど面倒なことになってしまったな…



《あなた……》




ススッ



《ありがとうございます。》


《これは無くなった母の形見でしたので…》



「そんな…ことをされる身分ではございませんッ…」



《いいえ。お礼をしきれないほど感謝しているわ》



優しいな…。



そんで…なんでこいつがおる



『……』



インキャかよ



《でも。よく見つけれましたね…

こんなに小さいのに…》



「私。昔ですね。」



「料理人でして。」



「旬のきのこが生えていたため見ていたら」



「見つけました。」



《そうなの…。》



《料理。得意なの?》



「ぇ。ええ。少しは…。」


何頼むんだよ…。


「御用は…お済みましたでしょうかぁ…。」






《…ふふッ笑なら((ニコッ》



《私の宮女になってもらいます!》



「……は?」












─庭園



「やばいやばいやばいやばい」



やばい!



宮女?


寄りによって?



問題が起きるじゃないか絶対…。


下女として生きていたかった…







コツコツ



『宝乃?』



「ぅ……はぃ。なんでしょうか…。」



『君の料理を食べてみたくてさ~?』



『お願いね。』


ポンポンッ



肩に手を置かれた、




頼まれたら断れないんだよォ


身分が低いから…







.

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