〜舞(四迷)視点〜
今日の暗殺も失敗です
??「残念ですねぇ。今日も命中弾ゼロです
数に頼る戦術は個々の思考をおろそかにする
目線 銃口の向き 指の動き一人一人が単純すぎます」
『………』
何も云えない振りをする
??「もっと工夫しましょう。でないと…最高時速マッハ20の先生は殺せませんよ」
前原「本当に全部よけてんのかよ先生!どう見てもこれただのBB弾だろ?当たってんのにガマンしてるだけじゃねーの?!」
前原くんがそう言うと他のみんなもそうだそうだと言い始める
本当に避けてるのに…貴方達には見えないの?
??「…では弾をこめて渡しなさい」
私は前まで行き先生に弾の込めた銃を渡す
そして其の銃を自分の腕に突き付けた
??「言ったでしょうこの弾は君達にとっては無害ですが…」
パン,という音が響くと先生の触手がドブチュッ,音を立てて吹き飛び地面へ落ちてビチビチと跳ねている
正直云って気持ち悪いです
??「先生の細胞を豆腐のように破壊できる
ああ,もちろん数秒あれば再生しますが
だが君達も目に入ると危ない
先生を殺す以外の目的で室内での発泡はしないように
殺せるといいですねぇ 卒業までに」
緑のしましまになる
うざったいけど我慢しました
帰ったらフョードル様に慰めてもらいましょう
その後授業を受けて昼休みになりました
??「昼休みですね。先生ちょっと中国行って麻婆豆腐食べてきます
暗殺希望者がもしいれば携帯で呼んで下さい」ドシュッ
麻婆ですか…
フョードル様に作ってみましょうか…
磯貝「マッハ20だから…ええと」
原「麻婆の本場四川省まで10分くらい」
前原「確かにあんなもんミサイルでも落とさんわな」
僕はそんな会話をBGMとして聴きながらお弁当を夢花(歌)と食べていた
でも雰囲気はなんだか暗くなっていく
ちらり,と渚君を見るなんだかよく分からないが絡まれている
何処かへ行こうとしており夢花に少し外へ行ってくると云うと快く了承してくれた
僕は4人の後を着けて校舎の外へ出る
寺坂「あのタコ機嫌によって顔の色が変わるだろ。観察しとけって言ったやつできてるか?」
渚「……一応余裕な時は緑のしましまなのは覚えてるよね」
どういう皮膚をしてるのでしょうか本当
渚「生徒の回答が間違っていたら暗い紫正解だったら明るい朱色面白いのは昼休みのあとで…」
寺坂「俺は知らなくていーんだよ」
少し気になる所で遮らないで下さい
寺坂「作戦があるあいつが一番「油断」してる顔の時だお前が刺しにいけ」
渚「…僕が?で,でも…」
寺坂「いい子ぶってんじゃねーよ俺等はE組だぜ?」
彼は嫌と言っているようなものなのに何故やらせるのでしょうか?
自分の手を汚したく無いか,怪我するかもしれないからか
何方でしょうか?
恐らく後者でしょう
寺坂「進学校(ここ)の勉強(レベル)についていけなかった脱落組通称「エンドのE組」
毎日山の上の隔離校舎まで通わされてあらゆる方面でカスみたいに差別される」
…聞いていた以上に酷いかもしれませんね
だからと言ってこんな事して良いとは思いませんけど
寺坂「落ちこぼれの俺等が百億円稼ぐチャンスなんて…
社会に出たってこの先一生回ってこねえぞ抜け出すんだよ
このクソみてえな状況から」
あれは…何が入ってるんでしょうか?
寺坂「たとえ…どんな手を使ってもなしくじんなよ渚く〜〜〜ん」
村松「ギャハハハハ」
渚「……」
渚君
ボッ
あら,良いタイミングで帰ってきましたね
渚「わっ!!…おかえり先生。どうしたのそのミサイル」
おや,隠しましたね
??「お土産です日本海で自衛隊に待ち伏せされて」
渚「……大変ですね
標的(ターゲット)だと」
??「いえいえ
皆から狙われるのは…力を持つ者の証ですから」
渚「!」
さぁ,渚君今貴方は何を思ってるのですか?
うふふ…考えるとすぐ分かりますが知りたいますねェ
??「さ,五時間目を始めますよ」
渚「………はい」
其れを聴いて僕は急いで教室へ戻ってお弁当をまた食べ進める
食べ終わり五時間目が始まる
??「お題にそって短歌を作ってみましょうラスト7文字を「触手なりけり」で締めて下さい
書けた人は先生のところへ持ってきなさい
チェックするのは文法の正しさと触手を美しく表現できたか出来た者から今日は帰ってよし!」
いや触手なりけりって…そもそも触手ッて季語ではないでしょう?
殆ど露西亜(ロシア)で過ごしていた僕でも流石に分かりますよ
茅野「先生しつもーん」
茅野さんが手を上げて質問をしました
??「…?何ですか茅野さん」
おや,反応が少し遅れましたね
茅野「今さらだけどさあ名前なんて言うの?他の先生と区別する時不便だよ」
慥かに他の人と区別がしにくいですね
まぁ僕達は標的(ターゲット)と呼んでますけど
??「名前…ですか名乗るような名前はありませんねぇ
なんなら皆さんでつけて下さい
今は課題に集中ですよ」
茅野「はーい」
?…!標的(ターゲット)の顔が薄いピンクになりました
アレが油断している時の顔ですか…
渚君が立ち上がり標的(ターゲット)の元へ行きました
暗殺を仕掛けようとナイフを振りかぶるが止められましたね
しかしその瞬間…
グレネードがパァァン,と音を立てて爆発した
聞きたくも無い,嫌な音
寺坂「っしゃあやったぜ!!百億いただきィ!!
ざまァ!!まさかこいつも自爆テロは予測してなかったろ!!」
茅野「ちょっと寺坂,渚に何持たせたのよ!」
恐らく玩具手榴弾
多分中に三百発の対先生弾を入れて火薬を使ったのでしょうね
寺坂君が話し始める
先程私が言った事を話し始めた
でも,ちゃんと見なきゃ…
先生が上で真っ黒になって怒っていますよ
??「実は先生月に一度ほど脱皮をします
脱いだ皮を爆弾に被せて威力を殺しました
つまりは月イチで使える奥の手です」
嗚呼…怒っているじゃ無いですか
??「寺坂 吉田 村松首謀者は君等だな」
寺坂「えっいっいや…渚が勝手に」
嘘おっしゃい,と思っていたら標的(ターゲット)は表札を取って来た
いや何してるんですか?
寺坂君,吉田君,村松君の家の表札だけが落とされる
??「政府との約束ですから先生は決して“君達に”危害は加えないが
次また今の方法で暗殺に来たら“君達以外”には何をするか分かりませんよ
家族や友人……いや君達以外を地球ごと消しますかねぇ」
其れが出来るなら是非白紙の本を持って来て欲しいですね…
フョードル様の為にも是非…
寺坂「なっ…何なんだよテメェ…迷惑なんだよォ!!
いきなり来て地球爆発とか暗殺しろとか…迷惑な奴に迷惑な殺して何が悪いんだよォ!!」
『…そんな訳無いでしょう此の人殺し』
僕がそう云うと寺坂君は黙った
??「まぁ舞さん
迷惑?とんでもない」
え?明るい丸の朱色…?
??「君達のアイディア自体はすごく良かった
特に渚君,君の肉迫までの自然な体運びは百点です。先生は見事に隙を突かれました」
渚「…………!!」
今云う事では無いですが異能特務課の坂口安吾君の声に似てますねェ
??「ただし!寺坂君達は渚君を,渚君は自分を大切にしなかった
そんな生徒に暗殺する資格はありません!」
自分を大切にしなかったなんて…殆どの暗殺者は自分を大切にして無いと思うんですけどねェ
??「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう
君達全員それが出来る力を秘めた有能な暗殺者(アサシン)だ
暗殺対象(ターゲット)である先生からのアドバイスです」
…流石,としか云えませんね
??「…さて問題です渚君先生は殺される気はみじんも無い
皆さんと3月までエンジョイしてから地球を爆破です
それが嫌なら君達はどうしますか?」
恐らく渚君の答えは…
渚「…その前に先生を殺します」
うん,矢張り
??「ならば今殺ってみなさい殺せた者から今日は帰ってよし!!」
先生が席に座り表札を手入れする
まぁあの中に僕達の家の表札は無いから帰りましょうかね
茅野「殺さない…先生…あ,名前「殺せんせー」は?」
殺せんせーですか…
フョードル様迄とはいきませんが良い名前ですね
コメント
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楽しみ,(*≧∀≦*)