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紫 side






夢を見た。俺がまだ幼く、6歳だったころの記憶。夢には、俺と同い年くらい少年と、俺が出てきた。

その少年は、お世辞でも“人間”なんて言えなかった。別に貶している訳ではない。本当に、人間ではなかった。少年の瞳は血のように赤く、猫のように瞳孔が縦長い。そして、人間ではない、と言える理由となるのは、額に生えている角。角は二本生えてあり、前髪が掛からないように斜めにされてあった。

その少年と俺は、楽しそうに会話していた。どちらかというと、俺が一方的に喋っている感じだったが…。

会話の内容は、所々曖昧で、たまに聞こえる、程度だった。


すると、俺が泣きながら少年に手を振っていた。先程まで楽しそうだった雰囲気が、がらりと変わり、悲しい、泣きたくなるような雰囲気へと変わった。

そして、少年は俺の方を向き、控えめに手を振っていた。そして、口を開いた。






“____またね”




声は聞こえなかったが、確かにそう言ったように見えた。少年は、まだ何か言っているようで、口をパクパクと動かしている。だが、俺には聞こえなく、口元も見えなかったため、何と言っていたのかはわからなかった。

ある程度少年から離れると、霧が出始めた。


やめてよ、まだ___くんといたいよ。


そう思っても体は勝手に動いていく。

























「まって…!!!!」

勢いよく起きあがると、バサッと布団が自分から離れていく。

寝起きのため、頭が回らないまま周りを見渡す。自分の視界には、飽きるほど見た部屋が広がっていた。すると、徐々に頭が覚醒していく。

「なんだ、夢か…。」

そう呟いて、頭を抑える。

この夢は、幼い頃に本当にあった出来事。あの少年と離れた後、良く連続で見ていた夢だった。

その夢を見たあと、良く声を上げて泣き、母親を困らせたことを思い出す。懐かしいな、なんて思いながらふっと口元を緩める。

おっと、いけない。今日は学校がある日だ。

そう思い出して、ベットから降りる。

寝間着を脱ぎ、制服へと着替える。今は9月。暑かった夏が終わったとしても、まだまだ暑く、生ぬるい風が吹いている季節だ。だが、今日は昨日とは違い、風が涼しく、何時もより涼しいらしい。秋が近づいてきたのかな、なんて思いながら長袖のシャツを着る。


ある程度着替え終わると、朝食を食べるため、階段を降りる。

ダイニングに着くと、朝食を準備してくれていた母がおはよ、挨拶をする。

「おはよう。今日はフレンチトーストなんだね」

やった、と思いながら椅子に座る。喜んでいた事が顔にでていたのか、母の表情が緩んでいた。

俺は、もぐもぐと食べながら、今日見た夢のことを考える。

何故、今日あの夢を久々に見たのだろうか。あの夢は数年前から一切見ることが無くなっていた。何なら、その夢自体忘れていた。なのに何故、突然前触れもなく夢に出て来たのだろうか。

いや、もしかしたら何かあったのかもしれないが…。やはり、どう考えても分からず、首を捻るばかりだった。もういいや、頭を捻っても何もわからないから考えても意味がないの思い、諦める。

もしかしたらたまたまかもしれないし…。

フレンチトーストを食べ終わり、御馳走様でした、と手をあわせる。すると、母がお粗末様でした、

返す。フレンチトーストは、甘く、柔らかく、美味で、俺好みの味と食感だった。
















もし、♡が200溜まったら続きだすかも…?

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コメント

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もしかして何か..あったのか..?!

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