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side 立花乱歩
指定されたカードはQ
俺のカードはAQQKK。
よわきが1枚カードを出す。
つよきは何も言わず、3枚カードを出した。
俺は、Kを1枚出す。
「…えーっと、」
と、悩んでいる様子の後、よわきは1枚出した。
つよきは2枚出す。
「そのカードは嘘だ!」
つよきの出した2枚のカードを見てみると、
QKだった。
「1/6だったよな」
と確認しながら1発自分に向けて撃つつよき。
てかこれ…撃ったら死ぬよな。
そう考えながら第2ラウンドへ突入。
指定カードはK。
俺の手持ちはAAAQQ。
……1個もない!!
俺はQを2枚出す
「そのカードは嘘です!」
よわきが俺に言う。
俺は自分のカードをめくる。
「正解だ。1個もKがなかった……!!」
「1個も…!?」
「そういうこともあるのか」
俺は自分に向けて撃つ。空砲だった。
第3ラウンドへ突入。
指定カードはQ
手持ちはAKQQjoker
よわきが3枚カードを出す。
つよきは2枚カードをだす
俺はQ2枚とjoker1枚、合計3枚カードを出す。
よわきは何も言わず出そうとしていると、何処からか銃が出てきてよわきの横を通った。
「…え?」
「何処から撃たれた…!?」
見渡していると、声が聞こえる。
「あーあー、よわきくん。死ぬかもしれない、殺してしまうかもしれない、殺させてしまうかもしれないという考えがよぎり、嘘だと思っていても言わなかっただろう?わざと。良くないよ〜これはデスゲームなんだから。」
まるで心の中が見透かされているかのような口ぶりでゲームマスターはそう言った。
「よわきくんに限らず…つよきくんも乱歩くんも考えたよね。死ぬって、殺してしまうって。それだとゲームが成り立たないんだ。だから、嘘かもしれないけど信じよう!ならいいけど、死ぬかもしれない、殺すかもしれないっていう考えで言わないのは、ルール違反で僕が君らを確実に殺すよ。」
ゲームマスターは淡々と述べる。
その声色はどこか圧を感じた。
「そのカードは、嘘ですね」
その震える声を聞いた後、カードをめくる。
「…外れだ」
よわきは自分を撃つ。空砲だった。
これで皆、1/5の確率になった。
ゲームマスターは俺たちが何を考えているのかがわかる、ただこのゲームをやるしかない。
自分で自分を殺すのか、自分が相手を殺すのか、
相手に殺させてしまうのか。
全ては今までの信用と運。
確かに俺は生きたい。
だが、騙してでも___