さっきの騒がしさから遠く、ここは静かな舞台裏。
「こんなクソが、あんな高値で売れるとな〜」
司会者が嬉しさと、嘲笑を含んだ声を出す。
四季〔俺も思ってなかったな、俺にそんな価値があるなんて。〕
「おい、なんか言えよ。お前買われたからって、調子乗ってる?笑」
四季「すみません」
「はぁ、マジきめえな」
司会者がそう言い切ると、四季のお腹に拳が入る。
四季「ッッッッ!?」
「ざまぁ」
四季〔喋っても、喋らなくてもどっちにしろ殴ってたくせにッ、〕
四季はただ耐えるしかない。
それが、ここの「ルール」だから。
⁇「おー、いたいた司会者の人」
紫髪で、丸のサングラスをしたチャラチャラしている男が近づいてくる。
四季〔今回の”飼い主”〕
「お待ちしておりました」
司会者はさっき四季に見せていた表情とは、かけ離れた顔を見せる。
⁇「えっーと、そいつがNo.〜なんだっけ?」
四季〔この人自分の商品の名前も覚えてないのか、〕
四季「No.49、四季です。」ニコニコ
⁇「そーそー」
⁇「紫苑、早くしないとまた怒られますよ?」
四季〔紫苑、〕
紫苑「分かってる、んじゃ行くぞ」
四季「はい」
駐車場出入り口
⁇「早くして」
先に車を回していたであろう、男が3人をせかす。
紫苑「そんなカリカリしなくてもいいだろ馨」
四季〔馨、〕
馨「みんなもう集まってるって。急がないと」
紫苑「ゆっくり行こうぜ?ついでに途中でコンビニ寄ってさ〜」
馨「お前、前それで遅れてシメられたの覚えてないの?」
紫苑「あー、今日は辞めとくか、」
馨「今日じゃなくてもやるな。」
馨「君も猫咲も早く乗って。」
四季「はい」ニコニコ
猫咲「はーい」
車の中
前に紫苑、馨
後ろに猫咲、四季
四季〔馨、紫苑、猫咲、、よし覚えた〕
猫咲「あの、」
四季「あ、すみません、どうしましたか?」ニコニコ
猫咲「さっきから、その顔うぜえやめろ。」
四季「!?」
紫苑「あー、そいつ猫被りしてたんだよ最初は驚くよな笑」
四季「そう、なんですか、」
猫咲「こいつ笑顔がきめえまだ、真顔の方がいい」
四季〔はっ?初対面だよな?しかも、俺がどんな思いで、この笑顔を保って、作ったと思ってッ〕
馨「猫咲言いすぎ。」
猫咲「、、チッ」
四季「、、、」
その後の車内は目的地に着くまで地獄の空気だった
by紫苑
終わり
コメント
5件
初コメ失礼します!! なんかすっごい神作見つけました! 続き待ってます!!
紫苑さん苦労してそう、、 続き楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))