「…」
暗い路地裏、葵は今日も1人 そこに立っていた。
「葵」
「…あ?」
葵が振り向くと、そこには、
「はぁ…探したんだからね?」
「おぉ、誰かと思えば♪」
トアが1人、血まみれで葵に近づく。
「何しに来たんだ?こっちも暇では無いんだぞ〜♪」
「分かってる」
「…でも、ちょっとだけ嫌な予感がしてさぁ…」
「ふーん、何だよ。その”嫌な予感”とやらは」
「分からない」
トアが少しだけ目を逸らし、そう言う。
「はっ!wまあ、心配するなよ。」
「俺がここに来るまで、何度死にかけて来てると思う?♪」
「…そうだね」
トアは相変わらず無表情。
「…」
「…っ?」
一瞬、葵の目が鋭くなる。
_その瞬間。
「っ!?」
路地裏に音が響き渡る。
トアは何が起こったか、理解出来ていない。
「ッはぁ~…やっぱ何かいると思ってたんだよな♪」
葵は笑う。だが、その目に光は無い。
(何だ…今の…)
(気配が無い…この僕が見抜けないなんて…)
トアは同様が隠しきれず、固まっている。
「…おい」
「そこに居んだろ?戦うなら堂々と前に出てきたらどうだ?♪」
「…」
「..ふふっ。流石ですね♪」
「ッ!」
トアは目を見開く。
(やっぱり…“予感”は当たってた…)
「自己紹介を…って、多分もう知ってますよね?」
「あぁ。随分前にな」
「そこの貴方も♪」
「…!」
「…黒鐘 ノア…だろ?」
トアは冷や汗をかきながらそう言う。
「はい♪やっぱり皆さん知っているんですねぇ?」
「…ここに何をしに来た…」
「ふふっ。そう身悶えなくても大丈夫ですよ」
「俺が今狙っているのは…」
ノアが一瞬にして消える。
「貴方ですっ♪」
葵が即座に攻撃をガードする。
「俺を狙ってくるってのは、最初から想定済みなんだよっ!♪」
「ふふっ♪流石です」
「でも、俺も結構強いんですよ?」
ノアが葵より速く動いた。
「どーもっ♪」
「ッ♪」
ガァンッ!!と鋭い音が鳴り響く。
“完全な殴り合い”。
(…やばい)
(2人とも速すぎる…見えないッ…)
トアはただ、この戦いを見つめる事しか出来なかった。
続き▶♡×100
コメント
3件
そんなに速いのか 光の速度超えそう
ノア君流石過ぎる…。 互角な気がするなぁ…、続き楽しみ〜!!!!
いやもうすんごいすんごい(((?) 書き方めちゃすこ!!!どっちが勝つんだろ…!?✨ 続き楽しみ!