本当にお前は馬鹿だ。
俺はお前の無事を祈っていた、、、なのに、、、
アンタは限界ギリギリを攻めて帰ってきた
「司書さん!多喜二が!」
「、、、、は、、、?」
「重治、嘘だよな、、、、多喜二は、、、、無事だよな、、、、」
「嘘じゃないよ!!早く潜書室へ!」
涙を流すのを我慢し、多喜二の所へ走った。息が荒くなろうと長く続く廊下を走った
潜書室に着いた途端、逃げ出したかった。そこには死体の様な全身から血(洋墨)を出し、無様な格好で直哉サンに支えられている多喜二が居た。好きな文豪の流血は大好きだ。口角が上がらないようにしながらただ見ていた、、、絶望以外言うことがなくその場にたっていた。
「う、、、、うわぁぁぉぁぁぁぁぁぁ!!!」
バタッ
俺は何故か分からないが倒れた。
「司書さん?!」
そこに秋声が駆け寄った。あぁ、、、情けないとこ見せちまったな、、、、
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暫くして目が覚めた。補修室の一室で寝ていたらしい。原因はなんかしらのトラウマ、大きなショックだと思うだそう。目を覚ますと直ぐに起き上がったが昔の思い出により精神的にダメージを食らっていたため、意識が上手くあやつれなかった。それでも勢いよくカーテンを開け、多喜二の様子を見た。いつもどうりにスースーと気持ちよく寝ていた。俺はほっとし力を抜いた。力を抜きすぎてまた倒れた。音が大きかったから多喜二を起こしてしまったらしい。
「七海、、、?」
「多喜二!!」
上半身をおこした多喜二に俺は思わず抱きついた
「馬鹿!お前は大馬鹿者だ!俺らの気持ちも知らないで、、、悠々と1人で死ぬな!死ぬなら、、、死ぬなら、、、!」
泣きながらも大声で伝えた。アイツにはそう歩んで欲しかったから
「わかった、、、だから離れてくれないか、、、?」
「離れない!!」
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