Yoongiside
おでこに優しい何かが触れる。安心するあの人の匂い。ふかふかのベット。夢でも見ているのだろうか。
『…ぎ』
『…きて』
甘やかなその声。ああ、好きだな。
『ゆんぎ』
意識の中に、彼が発した自分の名前が入ってきて、目を覚ました。
ここは…どこだろう
『起きた?体調はどう?』
「…ひょん…?」
『そうだよ、目覚めてきた?』
「ぁ…ここは、どこですか…?」
意識があやふやで、なぜこうなったのか思い出せない。
とりあえず重たい体を起こす。
『僕んちだよ。覚えてない?中央階段のところで倒れたの。』
その一言で、ふわふわした頭に記憶が舞い戻ってきた。
心配したヒョンが俺の肩に手を置こうとする。
途端に体がヒョンに対して拒絶反応を示した。
「ぁ」
『、ごめん。嫌だった?』
「だいじょぶです、、」
居心地の悪い沈黙が流れる。
「、っ俺帰りますね、ありがとうございました、メーワクかけてすいませんでした」
早口で言い、布団から出て立ち上がった。
布団をめくると、ヒョンのあの甘い香りがして、胸が苦しくなった。
『待って、帰んないで』
と、引き止められる。
内心早く帰りたい。恋を諦めたばかりの相手と長く居るのは、なかなかに辛い。
「なん、ですか…。」
『まだ完全には元気になってないだろ?もうちょっと安静にしてきなよ。ほら、ご飯作るから』
え、ご飯作るって、今何時だよ。
ハッとして、知らない部屋を見回し時計を探す。
これは、見間違いなのだろうか。
モノトーンのオシャレな時計が指すのは7:18。
外を見てみる。
カーテンが閉まっていて見えないが、それは夜であることを意味していた。
前に言っていたヒョンの言葉。
__『夜ってカーテン閉めたいよねー、ほら、防犯とかさ。』__
カーテンから陽の光が漏れていないあたり、完全に今は夜なのだろう。
「すいません、こんなに寝てたとは、」
『え?ああ、いいの。全く起きなかったし、体調悪そうに見えて起こさなかったのは僕だから。』
『食べられたらでいいからさ、一緒に晩ご飯食べない?』
伺うような、子犬のようなその愛らしい表情に、Noと言える者はいないだろう。
「は、はい…」
__でも、この選択が間違いだった。
この晩ご飯が、俺の恋心にとっての最後の晩餐になるとは。
そんなことはつゆほども知らない俺はその表情に負けて、OKと答えた。
にときゃでござるぞ。\( ˙-˙ )>
いやー、大変長らくおまたせしました!どのシリーズから書き進めるべきか、展開はどうするか、なかなかに迷った末、駄文を投稿するというこの有様…大変申し訳ございませぬ!!┏( ;〃ToT〃 )┓
このシリーズを連投するか、他作を書くかは迷っております。コメントでどっちがいいか言っていただけると、参考になります!
850いいね行ったら出します!コメント、フォローも待ってマース!
コメント
11件
どうも、作者です! いいねの数が「お仕置きプレイ」を凌ぐ数で驚いてます!( °-° ) 光栄です!嬉しいです!これからも頑張ります!\( 'ω')/
ジンはほんとユンギに優しくて…♡ でもユンギはあきらめてて切ない 好きになってごめんなさいのつづき も気になるけど、ニトキャちゃんの やりやすいようにで大丈夫だぞ~♪