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ことおと
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nmmn注意
🦊👓️🦊
左右非固定相手固定
ご本人さまには関係ございません
捏造注意
まえがき
第二幕、書くことにしました。今回は第二幕のプロローグ的なものなので、比較的短めです。ここから話の世界が広がります。crptのメンバーさんもたくさん出していきたいとおもいます。dnmfdn以外のCPは出てきませんが、主のCP思考がすこし絡みの質に関わってくるかもしれません。壁ドンやハグまでは友情壁ドンやハグまでは友情。
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第二幕 ひかれあうじんせい
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旅のはじまり
俺たちが想いを通わせ、恋人になってから数ヵ月。季節は巡り、いつの間にか夏の残り香が香る九月になっていた。
来月になれば神無月になって、しばらくどぬちゃんとは会えなくなる。どぬちゃんもそれが寂しいのか、最近はやけにくっついてくるようになった気がする。それはとても嬉しいし、素直に喜ぶべきことなのだと思う。
けれど、俺は別のことに頭を悩ませていて、それどころじゃなかった。
最近、あるひとつのことをよく思い出す。八月の十七日。どぬちゃんの誕生日。その日はたくさんたくさん、俺の出来る限りのお祝いをした。ちょっといいレストランで美味しいものをご馳走したあとの神社への帰り道、彼がふと溢した、
「このまま、ずっと一緒にいれたらいいね」
「俺はこんなお祝いしてもらってるのに、もふくんの誕生日は当日に祝えなくてごめんね」
という言葉たち。もちろん、こんな雰囲気で一日中ずっといたわけではないし、どぬちゃんもちゃんと楽しんでいた様子だった。けれど、諦めや哀愁が込められたそれらを、俺はずっと忘れられずにいる。
俺は人間で、どぬちゃんは神様。今はその違いは見た目からはわからない。狐耳は生まれつきのものらしいし。でも、いずれ実感するようになると思う。
その時に、俺がどぬちゃんを置いていくことになってしまうのは、言葉にできないくらい辛い。きっと、長い間一人にさせてしまうと思うし、外にだって連れていけなくなってしまう。
また奇跡が起こって、俺たちが巡り会えたとしても、その俺はどぬちゃんを知らない。
ねえ、どぬちゃんはどう思う?
ということを、どぬちゃんに話した。
どぬちゃんは少し考えたあと、こちらを見ずに静かな声で呟く。
「……当然、一人になるのは悲しいけど。もふくんに、背負わせることではないから」
彼は続けて、だから、気にしなくていいと思うよ! ねっ? と、ぎこちない笑みを浮かべる。その様子が見ていられなかった。
「気にしなくていいことなわけなくない?」
「……え?」
「これはどぬちゃんだけの問題じゃなくて俺たちの問題でしょ? 勝手に諦めないでよ、どぬちゃん」
少し口調が荒くなってしまった。言いすぎたかな……とふとどぬちゃんの方を見ると、彼はぽかん、と口を中途半端に開けていた。
それがなんだかおかしくて、さっきまでの怒りはどこへやら、あははっ、と声をあげて笑ってしまう。
「な、なんで笑うの!?」
「なんでって、どぬちゃんがそんな顔してるから」
「それは……もふくんがそう言ってくれるなんて思ってなくて! びっくりしちゃって」
ふーん、と冷たい声が出た。
「……俺、そんなに頼りない?」
「え……?」
「……っあーごめん、聞き方が悪かった! さっきの忘れて」
どぬちゃんが俺の不機嫌そうな声に耳を垂らしたのが見えて、ハッとする。違う、そういうことが言いたいのではない。俺はただ──。
「俺はただ、どぬちゃんと対等でいたいって思ってるってだけ。……どぬちゃんは?」
数秒の沈黙。俺にとってはそれが、とても長い時間のように思えた。やがて、おずおずと、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「……俺も、もふくんと対等でいたい」
「うん、だから──」
「だから俺、人間になる!」
「……は?」
一瞬、思考がフリーズする。思考回路がわからない。どうしてそうなったのだろう。よく考えたんだろうということはわかっているのだけれど、すぐにわかったよ、とは言えなかった。
そんな俺を知ってか知らずか、どぬちゃんは早口でまくしたてる。先程垂れていた耳がピンと立っていた。
「思わない? 人間から神様になれるなら、神様から人間にもなれるんじゃないかって!」
理屈はわかるけれど、だからといって納得はできない。
「いや、だからって──」
「簡単じゃないことはわかってる。でも、俺もふくんと同じ時間を過ごしたい! 同じ重さの時間をもふくんと生きて、もふくんが死ぬ時、俺も一緒に死にたい」
その言葉の重さに、俺は反論する術を失った。別れを知らない俺だからこそ、別れを知っている彼の言葉の重みがわかる。彼は決して適当に物を言う幼い子供ではないのだ。
「…………本気?」
「もちろん! もう決めたから!」
子供ではないとはいえ、子供のようなことはする。無理矢理で、めちゃくちゃ。でも、それで俺の心は揺らぎはじめていた。
俺の負けだ。ふっと笑って、やれやれ風を装ってみせる。
「仕方ないなー、もう……」
その声はきっと少し甘く、優しいものになっていたと思う。どぬちゃんもそれに気づいたのかなんなのか、
「ほんと!? もふくん大好き!」
と恥ずかしげもなくそう言って抱きついてくる。……心臓に悪い。
「うわっ、急に抱きつかないでよ!」
「あははっ、もふくん照れてるでしょー」
「照れてない!」
図星を突かれて頬が熱くなる。照れてる! 照れてない! じゃれあっていると、ふとどぬちゃんの頬もほんのり赤くなっているのに気づいた。
「……あれ、どぬちゃん頬赤くない?」
にやり、と笑って指でつつくと、さっきまでの強気などぬちゃんはどこへやら、顔をさらに真っ赤にして俯いてしまった。
「……俺照れてないもん」
「説得力……」
いくら恥ずかしくても抱きしめる腕は離さないらしく、俺の背中に回された腕は固い。
はいはい、と頭を撫でながら、俺は密かに決意を固める。
この幸せな時間を、二人で笑って終えられるように。どぬちゃんを必ず、普通の人間に戻すことを。二人で年を重ねることを。今ここで、誓おう。
頭にそっと、誓いのキスを落とした。
ーー
第二幕、二話に続く
コメント
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オモシロカッタデス! 続き待ってます!