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お母さん留まってくれてありがとぉ!
私の元に来てくれた子。それでも私には
どちらがあの人との子か分からない。
晶子:「う……うぅ……ぐすっ……」
ふと、思ってしまった
もし誠二さんが生きていたら?
もしかしたら遠いところにいて
私を探しているかもしれない
もしこの子達を見たら誠二さんはどう思うのだろう
震えた手でハサミを手に取る
晶子:(二人も居るからいけないんだ……だから……だから……)
おんぎゃあっおんぎゃあっ!
晶子:(…………あ……あぁ)
膝から崩れ落ちた
私はなんてことを考えていたのだろう……
最低だ……こんな事誠二さんが喜ぶわけ無いだろう
晶子:「よしよし……ごめんねぇ……怖かったねえっ……」
きゃっきゃっきゃ
二人は嬉しそうに私の指を握った
嗚呼、私がしっかり育てよう
親が分からなくても、性が分からなくとも
この子達は、私の子だから
──────4年後