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本気
※nk,×br,
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br, side
br, 「…また君〜?」
nk, 「ぅ、だって…」
バツの悪そうに視線を揺らす彼。
ここ数日間ずっとこの顔を見ている気がする。毎日待ち伏せのように教室の入口で突っ立っていて、僕が教室から出た瞬間に駆け寄ってくる。
br, 「何回も言ったじゃん、」
br, 「僕は誰とも付き合わないから」
僕はそんな彼から告白され続けている。
nk, 「なんでですか、!!」
br, 「……そもそも、君本気で言ってるの〜?」
nk, 「本気…?」
nk, 「俺が先輩のこと好きじゃないとでも言いたいんですか?」
br, 「そうだけど?」
nk, 「そんなの、!本気に決まってるじゃないですかッ!!」
br, 「…それが信じられないんだよ」
そう、信じられるはずがない。
だっていきなり…
「一目惚れしましたッ!!」
だなんて、冗談だと思うでしょ。
…あぁ、でも
確かめてみるのも悪くないかも
br, 「じゃあさ〜、」
br, 「本気で僕のことが好きなら」
「僕のお父さんを殺してよ」
いつものバイト帰り。
いつもの帰路を辿って家に帰る。
しかし、今日の家は異質な空気を纏っていて、なぜか息が詰まった。
脈は周りの音が聞こえなくなるほど激しく鼓動し、動悸が荒くなる。
br, 「ッただい…ま、」
br, 「……は、?」
玄関を入ってすぐに見えるリビング。
そこに立っている後輩の彼と、
彼に頭を掴まれている父親
父親の首は真ん中の骨から左半分がぱっくりと開いていて、とてもじゃないが見れたものじゃない。
次第に血なまぐさい鉄の匂いが頬を掠め、吐き気と目眩に襲われる。
nk, 「……これでわかりました?」
nk, 「俺は本気ですよ」
朦朧とする意識の中、月夜に照らされ神秘的に光る彼が微笑むのが見えた。