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Hrty

毎日好きを伝えてるつもりだった。彼もそれに応えてくれた。でもいつしか相槌、それすらもなくなっていって。

「はるちゃん、すきだょ」「そういうのウゼェ。重いしキモイ。」

いつもみたいに好きだよって言おうとした。でも言い切るほんのちょっとの所で遮られてしまって。

「…そろそろ潮時かな。」

なんて呟いても彼は無視。私は彼にとって見せ付けの玩具だったのかな。

手荒く抱かれて、時には優しく身を任せられるように抱いてくれた。絆されてしまっていたから、もう離れられないと思ってたけど。[別れよう]の一言は、案外打つのに時間が掛からなかった。返事は帰ってこなかったけど、既読無視だからOKってことなんだろうな。改めて見ると、前に比べて彼からの着信やメッセージがこつんと無くなっている。私のメモみたいだった。

彼と別れてから数日。忘れられなくて上司のranさんに相談してみた。

「やっぱ🌸チャン重いタイプ〜〜??(笑)アイツそういうの嫌いだし、スキならそこら辺分かってやれよ。忘れられないで相談だァ?そーゆートコが冷められるんじゃね?」

…ある程度分かってはいたけど、こんな貶されるとは思ってなかった。他の皆さんに相談しようにも適当にあしらわれて、この職場に私の居場所なんてものもうなかった。

Rnd

学生時代はお互い好き好き言い合って周りからもバカップルって言われるくらい仲が良かった。まあ、学生時代はの話。今の彼は日本を震わす犯罪組織の幹部。そりゃ性格変わっても可笑しくは無い。かと言って最初の方は昔と変わらず、早く帰ってきてくれるしご飯も美味しいって言って食べてくれる。でも最近は夜0時を回ってから帰ってくるが多くて、ご飯も食べて来たから要らないってばっかり。

「、今日も遅かったね。ご飯要る?」

「うっせぇな、いつ帰ろうが俺の勝手だろ。一々メシとか聞くなよウザってぇ、」

随分と冷酷な言葉を吐き捨てられてしまった。割れた硝子が刺さったみたいに心臓が痛くて、寝室にのそのそと入る彼の背中を見送り、ゴミ袋に夕飯を捨てた。その後はもう何も考えずお別れのメッセージを入れて家を後にした。

翌日、彼の同僚、No.2に話を聞いてもらうことに。

「ソレ普通俺に言う???つまんねー話だしよぉ、お前もなんか重いだろ。メシとか一々聞く必要ねえし。反社の肩書き背負ってんだからそれぐらい分かれよクソが。」

いや、この人に相談した私が悪かった。はあ、そろそろ終わりにしようかな。

ran

昔っから遊び癖のある人だとは思ったけど、まさか同棲してる家にまで女を連れ込んで抱き潰す人だと思ってなかった。流石の私も見てられず

「もういい加減にして欲しいよ、ranくん、」

なんて怒りに声を震わせながら言った。でも彼は

「は?まだ1回目じゃん。ンなちぃせぇ事で怒ってんじゃねえよ。シワ増えんぞ〜〜??」

信じられない。耐えられなくなって部屋の扉を思いっ切り閉めた後、机に彼とのペアリング、彼から貰ったネックレスを放り投げてスマホと財布を持ち走って出て行った。

後日彼の弟さんにこの事を相談してみた。

「はーー…俺相談って言うから来たけどただの愚痴じゃん。それに兄貴が遊び癖あるってのはお前も承知の上で付き合ったんだろ?我儘過ぎんだろ、」

「な、何よそれ、私は真剣にっ」

「ちっ、はいはいもう分かったって。そろそろしつけぇよ。他のやつに相談すれば??」

…あ、ダメだこの人。全部どうでも良くなってきちゃった。私は乾いた笑いを響かせた。

NEXT👉🏻👉🏻たぶん最終回

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