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※ 注意事項 ※
・出勝
・過呼吸、ボコボコになる描写
・出→→→→→→←←←爆
・若干のキャラ崩壊
出久視点の爆豪視点です。
━━━━━━━━━━━━━━━side Bakugo
7月
プロヒーローの俺と出久が付き合ってることは直ぐに世間に広まった
一緒にヴィラン倒したからって記者に囲まれてる。
そのせいで出久と離れちまったじゃねぇか
…つーかあいつ、困ってね。ウケる。
俺は取材中に口だけ動かす
『ばーか』
こっちをみた出久は一気に顔を林檎のように赤くした。湯気が出ているように見える。
かわいー
ふと笑みがこぼれてしまった
その日、仕事をして帰ろうとしている時に俺は出久に言う
「あー、今日先に帰ってろ。用事あっから」
出久は一瞬固まり、すぐにいつもの笑いを出してくる。
ちょっとだけ申し訳ねぇな。
俺は麗日のやつと待ち合わせをしている。
なぜかって?そりゃあ、7月だぞ。出久の誕生日プレゼント買うために決まってんだろ。
無難にオールマイトかとも悩んだけど別に欲しいものがあったらとか考えちまったから、しょうがなく!!麗日を呼んだ。
まあおれが1番出久のこと分かってるけどな!!!
ふふん、と張り合っていると人影が見える
「爆豪くーん!!」
俺は腕を組んだまま麗日のほうに歩き始める
「ん、どこから見っか。」
「んー、やっぱりヒーローショップとか?デクくんヒーロー…っていうか、オールマイト好きだしさ!」
「やっぱそーだよな。…でもアイツが持ってねぇやつとかあんのか…?」
「うーーーん……なさそうやな…」
「っぱそーだよな………」
出久が逃したオールマイトグッズなんて見つける方が難しそうだ。
となれば、普段使えそうなものやらになる。
「…爆豪くん、真剣に考えてんね。」
「あ?」
「いや、偏見だけど、なんかすぐに結論でそうじゃん!でも、いつもデクくんの事になったらじっくり考えてて……」
「やっぱ大好きなんやね!」
「……まぁ、な。」
本当のことだから、否定できなかった。確かに出久の事になると考えてしまう。あいつから伝播したのか。
「…やっぱお似合いやわ!デクくんといえば爆豪くんって感じする!」
…こいつも、出久のこと好きなんだっけか。
「そーかよ。…それより決めんぞ。」
「そうだね!…うーん、色んなお店にとりあえず入って見てみるとか!」
「…いいなそれ。採用してやるわ。」
そう言って俺は麗日と夜の街に歩き出す。
1日目だけでは決まらず、2日間かけて探すことになった。
「爆豪くん!!待たせちゃったかな!」
「遅せぇ」
ごめん!!と謝るこいつを見てふん、と鼻を鳴らす
「そうだ!今日デクくんがテレビに出てて!」
「…!どんな感じだったんだ?」
「それがね〜!!!」
「ーー!!」
いつの間にか出久の話に夢中になった俺たち。
2人とも口角がいつの間にか上がっていた。
そして、やっとプレゼントが決まった。
家に帰る。渡すのは遂に明日だ。
出久の様子を想像しながら扉を開ける
玄関には出久が立っていた。
「おい、ここで何して」
「かっちゃん」
心臓が早くなる
わからない、分からないけど、冷や汗が噴き出す
「別れよう」
理解ができない
喉からひゅ、ひゅと音が鳴っている気がする
受け入れられない
視界が歪む
吐き気が込上げる
出久を引き止めようとしないといけない
「な、なんで、…はッ、な、…ッ」
上手くしゃべれない
なんで
なんで?
「ばいばい。」
世界が止まった気がする
「待っ」
ばたん
「…ッ、ひゅ、あッが、……ッい、ず、…ッうあ」
酸素が沢山入ってくる。多すぎるほどに
涙と震えが止まらない。
「い、ッぁ、う、……いず、い…ッひゅ」
動けない。視界が霞む。
出久を追いかけないと行けないのに、意識が飛びそうになる。
パニックになる。頭が真っ白になる。
出久と別れた
出久が俺を嫌いになった?
出久に俺はなにをした?
…いや、たくさん酷いことをした
どうしよう
どうしようどうしようどうしよう
怖い。ここまでの恐怖を感じることは初めてだ
「ひゅーッ、ひゅーッッあ、…ッ、」
出久に電話をする
出ない
出ない
出ない
出ない
玄関の扉をやっと開くことが出来た。
どこを見ても出久は居ない。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
いずく、いず
いずく
そこで俺の意識は途切れたーーー
…飯を食べる気にも慣れない。
お腹はすく。でも今はそれどころじゃない
動揺がおさまらない。すぐに動悸がする。すぐに過呼吸を起こす
深いトラウマになった、なってしまった。
出久がいないと、俺は
それから俺は毎日探した。出久を
どこにもいなかった。
テレビには出ているのに、なのにどこにもいない。
なんで
いずく
いずく…会いてぇよ
ぽろりと涙が落ちる
毎日、一食ほど、食べない時もあった。
ほとんど眠っていない。
毎日欠かさずしていたルーティンは既に消えていた
集中力が最近無くなってきているのを実感する
俺には休んでいる暇はない。
はやく、出久をみつけないと
「…なあ、麗日、切島」
「…緑谷だろ。今日も、探すのか?」
「決まってる。」
「だめだよ、そろそろ休んだ方がいいよ…。あの時のデクくんみたいになっちゃう…。」
「大丈夫だ、…俺は、あいつより強ぇから…!」
「…」
麗日のやろーがだめだよ、壊れちゃうとでも言いたげな表情で俺を見つめる
「おい、爆豪…。クマもひでえし、ほんとに休んだ方が…」
俺の肩に切島が手を置く
「良い…ッ!」
「…俺は、…俺が出久を見つけて、話を聞くんだ。」
「別れるつった理由を、絶対に…」
「爆豪…」
「爆豪くん…」
「…ッ!」
遠くに見覚えのある緑色が見える
出久だ
俺から逃げるように、路地裏に入っていった
「いず…ッ!!!」
ドオオオオン!
「ッ…ぐは、」
押し潰されるような痛みが俺を襲う
「バクゴー!!!」
「…ッて、めェ…!、殺す!」
他にも何人かのヴィランが混ざってくる。
ギガントマキアのような大型のヴィランにそいつを操作しているようなヴィランがひとり、肩にいる
折角の機会を奪ったこいつらを絶対に殺す
「死ねぇぇぇぇぇ!!!」
爆破を使って俺は肩にのっているヴィランに突撃する
そいつの個性はバリアだったのか、
俺の攻撃は届かなかった
大型ヴィランが俺を強く握る
圧力に全身がきしきしと音を立てている
いつもならこんなミスしねぇのに
出久…
地面に激しく打ち付けられる。
今ので何本か骨が逝った
大型ヴィランに蹴られる。壁に何度も何度も打ち付けられる
全身が痛い。もう、体が動かない
手足の骨が折れて動かねぇ
「いずく…」
肩にのっていたヴィランがくははと笑いながら俺の方に近付いてくる
折れている手をぎりぎりと踏み潰す
俺は痛みで声を上げる
「ッ…ああああああああ”!!」
麗日がこっちを見る
焦っている
切島もこっちをちらりとみて驚いた表情を浮かべる
また俺は、負けるのか
どくん
どくん
どくん
クラスター
バチバチッ!!
「…」
これが限界だ。
小さな火花が散るだけだ。
動けない
もう
諦めるしか…
『諦めるなんて、君が言うなよ!!!』
ごめん、出久
もう、俺無理だ
ガンッ、ガンッ、…髪を掴まれ、腹パンを何度も送られる。
手にバリアを張られながら全力でされるものだから、内臓が潰れる感覚を覚える
口の中が血の味でいっぱいになる
ヴィランはにい、と笑って懐からナイフを取り出す
そして、俺に突き付けて
諦めて、俺は目を閉じる
だが、いつまで経っても刺される感覚はない。
目を開けると、切島が必死にヴィランの腕を止めていた
「ダイナマイト!意識はあるか!」
「…ッぅ”、あ、…」
「…良かった…!」
「…ッ、おれ、い、…から、……ヒーロー…」
「ッは!?…何言ってんだよ!ダチだろ!?」
「…」
生きる意味なんてない。
出久と会えないなんて、おれはもう
「諦めるな!!」
…!
「諦めたらデクくんにもう会えなくなるよ!爆豪くん!!」
そうだ
いずくのためにおれは
…腕も、足もいたい。…でも、やるしかない
BOMB BBBBOM!!
ハウザーインパクト!!!!
BOOOMB!!!
倒した…でもだめだ、着地が、出来ない
どご、
地面に落ちた。
全身が痛い
もう、だめだ
俺はそっと目を閉じた
夢を見た
走馬灯か。
「かっちゃん!」
「いずく!」
子供の時だ
まだちっちぇー。
ガキだ
一緒に走ってる
「待ってよ!かっちゃん!」
「はん!出久にゃおいつけねぇだろ!」
「追いつけないや…!やっぱりかっちゃんは凄いね!」
「ッふふん!」
中学生になる
「…かっちゃん、!」
「ッせぇ、話しかけんなよなクソナード。死ね」
「僕は…ッ!」
雄英
「かっちゃん…!」
「ッ…、!」
「ッはッ、はあ、ッ!ねぇ、かっちゃん!僕のこと見てよ!」
「…ッ!!」
いつの間にか、あいつに追い越されていたんだ
俺がいちばん分かってる。
いずく、おまえはー
川だ。
あー、あの時の
「…大丈夫?」
「…」
「かっちゃん、?」
昔の俺なら怒ってた
でも、
「…ごめん。」
俺は出久の手を取った
そして、そのまま抱き寄せた
「俺が、お前を悲しませたんだよな、怒らせたんだよな」
「…??」
「…出久に会いてぇ、…でも、お前はきっと、…俺と会いたくねぇだろ…?」
俺は困惑した表情の幼少期の出久を見つめる
出久は俺の手を取り、私が来たー!と言う
心が軽くなった気がした
安心した
これが、ヒーロー?
「…いずく、」
視界が白くなっていく
走馬灯も終わりか
もう、死ぬのか────
━━━━━━━━━━━━━━━
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━━━━
…まだ走馬灯は続いてたみたいだ。
出久が目の前にいる。
俺の手を握っている。古傷だらの手けでゴツゴツしている。
はは、ダッセー顔。プロヒーローの表情じゃねぇな。
…また、会いたかった。デク。
「すきだよ、別れたくない」なんて、
「…ば…かやろ、……遅せぇ…ッわ、」
「…かっちゃん…!目、覚めたの!?」
「……ゆ、め…」
「…夢、?あ、待っててね!今お医者さん呼ぶから!」
「…」
何が起きてやがんだ?全身が痛いし、…でも現実だとしたら出久が居るわけねぇ
…夢か
だとしたら悪夢だな、これは。
今あわせる顔がねぇ出久に会ってんだ。
それに、もう出久は俺の目の前には現れない
だから、あの時もーーー
だから、夢なんだよ
夢だって、信じさせて欲しい。
「…かっちゃん、ごめんね」
「ほんとだわ、あほ」
なんで謝るんだよ。お前が。
謝らなければいけないのは俺のはず
なのに、なんでお前が、出久が泣いてるんだよ
まだ全身が痛い。でも、やらないといけないと思ったんだ
「…ッ、」
俺は出久を抱きしめ、撫で殺してやった。
あったけぇ、この暖かさ、俺のせいで逃しちまったんだな。
「好きだよ、出久」
夢の中だから、走馬灯だから、なんて適当な理由をつけて、出久に愛を伝えた。これだけは、絶対に言いてぇんだわ。
困惑した表情を浮かべる出久。やっぱり愛おしい。
ずっと、一番、好きなんだ。
完膚なきまでに。
そんなことを思って、俺の意識は落ちた。
目覚めた時、出久は病室に居なかった。
つーか、俺生きてたんだな。
しばらくぼーっとしてると、医者が入ってきた
少し容態の話やらして、すぐ消えてった。
…病室、やる事ねぇな。
傷もまだ治りきってねぇし
「…いずくに会いてぇ」
「なぁに?かっちゃん。」
突然がらがらと音がし、病室の扉が開いた。
驚いた俺は肩を跳ねさせる。いずく?なんで出久がここに居るんだ?は?
…ほんもの?
「……かっちゃん?」
「ぁ、出久、…。」
…気まずい。
こんなん、半分野郎の家に行った時たぁ比べ物になんねぇ。
「あの、かっちゃん…?」
「ッせぇ黙ってろや」
「えぇ…」
困惑してる表情も好きだなんて思っていると、出久は鞄の中からふたつのカードを取りだした
「そういえば、この前ヒーローチップスふたつ買ったら僕たちが出たんだよ!ほら!しかもかっちゃんはシークレットだし…!本当に凄いや!それにさ、僕たちが一緒に出たんだよ!凄いよね!」
いつものナード臭ぇブツブツを聞かされている。
今ならずっと聞いてても飽きねぇな。
「かっちゃんのカードはオールマイトと並ぶ宝物なんだあ、」
どくん、
心臓が跳ねた。
俺が宝物って言ったのかこいつ。
しかも、オールマイトと並ぶ。クソ、最高じゃねぇか。
俺の事ちょーーー大好きじゃねぇか。心配返せや。
あー、安心して涙出てきた。
「ッかっちゃん!?なん、…え!?なんで泣いてるの!?」
「テメェのせぃだろ…ッくそ、」
え!?と声を上げながら出久は俺の涙を拭っていく
優しい声色で俺を慰める出久は、いつも通りだった。
数週間後、俺はある程度回復し、退院した。
パーティでは上鳴のヤローに酒飲まされ過ぎて酔った。
出久、俺は、ずっと昔からお前のことが━━━━
目を覚ますと、朝日が部屋に差し込んでいた。
あまりの眠気にまだうとうとするが、そろそろ起きなければいけない時間だ。
昨日のせいで頭いてぇ。
隣で寝てた出久はもう起きてるらしい。
既に朝ごはんを作っているのか、珍しくいい匂いを漂わせている。
俺は、スマホで時間を確認してから布団を出た。
リビングに向かう。出久に会いてぇ。
がちゃ。
とびらをあけたとき、出久はスーツを着ていた。もう出勤するんか。
おれの耳に届いたのは、予想と違う言葉だった。
「結婚してください。」
「……。」
は?聞き間違いか?
いま、結婚しろって、…プロポーズ?
やべえ、涙出てきた、目あちぃ。
離すわけねぇだろカス。俺が先にしようと思ったのに。
「…かっちゃん、?泣いてるの、」
出久が立ち上がって俺に近づく。今の顔は見られたくねぇ。
ぜってぇ顔赤いし泣いてるし、最悪じゃねぇか。
「…かっちゃん、」
「ッ、…いッ…ぃ”わ、…。」
「へ?」
「やっ”、たるわ…!ケッコン、ッ”離さね、…。」
「…!!」
「ッくそが、…ッてめ、”…離すんじゃねーぞ。」
「もちろんだよ」
こいつも泣いてるんか、
俺の勝ちじゃねーか。俺はすぐ泣きやめるけどこいつはずっと泣くから、
俺の勝ち…だろ、
なぁ、出久。
もう離すなよ。
END