ー貴女視点ー
夢を見ていたような、
だけど、夢じゃないの。
狂った帽子屋さんとのお茶会も
ハートの女王との
フラミンゴのクロッケーも
何もかも、何もかもが夢だったんだ。
槍を持ったトランプ兵は
もう追いかけてこない。
変わりに、銃を持った
男性が追いかけてくるんだ。
黒いピンヒールに、
ハートの女王のような真っ赤なミニドレス
黒い髪の毛はおろして、
青い瞳で、私を押し倒した彼を見つめる
「どうしたんです?”アリス”」
目を見開いて驚く私を
紫のような黒のような髪色で
宝石のようなその緑の瞳で、
私をくすくす笑いながら見つめる彼、
彼は、私の両手首を頭上へと持っていくと
自分の使っていたネクタイをほどいて
私の両手首を縛る。
「嗚呼、可哀想なアリス、
僕”達”がついていますからね。」
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