コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
樹「ほくとー」
北斗「何?」
樹「北斗ってさ、〇〇ちゃんの事好き?」
北斗「、、は?」
樹「やっぱ好きでしょー!」
北斗「うるせぇなぁ、」
お昼になり
屋上に行き
ふたりで昼飯を食べながら出た話だった
まるでこの会話を話題する時を
待っていたかのような口調
正直自分は先生の事を好きかどうかはわからない
でもこれが恋心なんだということを
徐々に実感しているような気もする
だから聞いてみた
北斗「樹からはどう見える?」
樹「えー?」
初夏の強い日差しに対抗するように
さっきまでは目を細めていたが
急にとんでもなく嬉しいことが
あったのかってくらい笑顔になった
それからまた
うーん、と考えたふりをして
ようやく答えた
樹「大好き」
北斗「そっか、」
俺は少し複雑な気持ちになり
それしか言えなくなった
樹「もしかして」
少しも無言な時間を作ろうとしない樹は
すぐに口を開き
樹「俺が〇〇ちゃんを好きだと思ってる?」
そう言った
悔しかった
何もかも図星をつかれた事が
ところが
無言になる俺を見て
樹は笑いだした
樹「そんなわけねぇじゃん!俺はもっと可愛い子だって好きにさせる自信あるから」
北斗「なんだそれっ、」
なんか樹らしい回答で
自然と笑いが込み上げてきた
それから樹は続けた
樹「あと、〇〇ちゃんも北斗の事結構気にしてそうだし」
北斗「え?」
樹「まあ、頑張れよー!」
そして飲んでいたジュースの紙パックを
握りしめ
そのままごみ箱へ投げた
それは見事にスポンと入ったのだ
樹「じゃあ俺先戻ってるわ」
北斗「おう、」
俺は樹みたいに
そんなにかっこよくはなれないけど
先生に振り向いてもらう
という目標が見えた