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ー NO side ー
コツ、コツ、コツとヒールの音が響く一方で
「はぁッ、はぁッ……ひぃッ!!」なんて、悲鳴が響く。
お金を押収する彼等の前に番犬が一匹、
汚れたヨコハマのストレイドッグと言っても良いだろう
ストレイドッグの片手には謎のモヤがかかっている
そのモヤは『羅生門』とでも呼ばれていただろうか
「さて、観念したらどうです?
ここから先、何処に行っても僕らの仲間が居ます。
観念して、殺されるか、金を払うかの2択です」
「いやッ…嫌だァァァァッッ!!!!」
「……殺っちゃっていいッスよ~」
『御意』
ぐしゃり、
その後、男の姿を見たものは居なかったという。
その場に残されたのは、死骸になった男と
『クラブ=マジェスティ』と書かれたトランプ
だけだったという、