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こんにちは。chocolateです。今回は、『プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク』の『25時、ナイトコードで。』のイベント、「仮面の私にさよならを」の後の話を作ってみました。
登場人物は、
宵崎奏
朝比奈まふゆ
東雲絵名
暁山瑞希
初音ミク(25時、ナイトコードで。)
まふゆの母
です。
この話は、まふゆの母にまふゆが想いをぶつける話です。
それでは本編へ。
宮益坂女子学園
まふゆ『……………』
まふゆのクラスメイト『あ、朝比奈さん、おはよう!』
まふゆ『海沢さん、おはよう。』
まふゆのクラスメイト『そういえば、この間のテスト、凄かったね!87点だっけ?』
まふゆ『あ…うん。』
まふゆのクラスメイト『いいな〜!!朝比奈さんはちゃんと勉強して、いい子なんだね!』
まふゆ『ふふ、そう?(…違う……私は………いい子なんかじゃ…………ない)』
朝比奈家
玄関前
まふゆ『………あれ…?』
まふゆ(手が震えて………ドアが……開けられない……)
回想
まふゆの母『____どうして、こんなことになっちゃったのかしら?』
まふゆの母『知らないうちに音楽なんて始めて、2年間も私に隠しごとをして、勉強をサボって、ネットのよく知らない子にたぶらかされて___!』
まふゆ『っ…!』
まふゆ(違う………奏達は………奏達は……っ…!)
?『まふゆ?』
まふゆ『!』
奏『大丈夫?良ければ、話、聞かせて欲しいな。』
まふゆ『奏………』
近くの公園
まふゆ『………この間、お母さんに言われたことを…思い出しちゃって………それで………それで…っ…』
奏『……そっか。……ねぇ、まふゆ。』
まふゆ『………何?』
奏『セカイに、行かない?』
まふゆ『!…セカイに……』
誰もいないセカイ
ミク『あ…まふゆ…』
瑞希『え!?まふゆ来たの!?』
絵名『え、どこ!?』
ミク『あそこ……』
奏『どう?ちょっとは落ち着いた?』
まふゆ『………うん…』
??『おーい、まふゆー!!!!』
まふゆ『…瑞希……絵名………』
絵名『もう、急に来るからびっくりしたじゃない!!』
瑞希『良かった、来てくれたんだね!ところで、奏のスマホで来たの?』
まふゆ『…うん…奏が…セカイにいかないかって言ったから………』
絵名『そう。あ、なら、新曲のデモ、聞かせてあげたら?』
瑞希『お、いいね!賛成!!』
絵名『じゃあ、練習用に撮ったのがあるから…はい。』
まふゆ『………………』
まふゆ(……なんだか…………あたたかい………この曲が…………なんとなく……寄り添ってくれるような……)
奏『まふゆ、どうだった?』
まふゆ『……………いいと思う。』
瑞希『え、ホント!?』
絵名『なーんだ、文句言うかと思ったら褒めてるじゃん。』
まふゆ『……あれは文句じゃない。感想をただ言ってるだけ。』
絵名『はいはい、そうですかー』
まふゆ『……今のはちょっとうざい。』
絵名『はぁ!?急になんなわけ!?』
まふゆ(今はもう少し……ここにいたい……と思う…)
まふゆ『……帰らなきゃ行けない時間だから……帰る。』
瑞希『そっかー、あ、そうだ。あれからは、お母さんと上手くやれてる?』
まふゆ『………帰っても…『おかえりなさい』だけだったり…無言だったりする。』
瑞希『あー、なるほどね〜…』
奏『まふゆ、もし、また何かあったら、私の家に来て教えて欲しいな。』
まふゆ『うん…。』
絵名『じゃあ、またね。』
まふゆ『……また…』
朝比奈家
まふゆ『……ただいま。』
まふゆ『………………』
まふゆ(…返事がない)
まふゆ『…‥部屋に戻ろう…。』
まふゆの母『まふゆ。』
まふゆ『っ…!』
まふゆ『………っ…どうしたの?お母さん。』
バシッ(顔を叩く)
まふゆの母『あなたは…もう、”いらない”わ。』
まふゆ『っ…!?ど、どうして?』
まふゆの母『人の言う事が聞けなくて、勉強もサボって、隠しごとをして、音楽を勝手に始めた”悪い子”なんて、私には”いらない”もの。』
まふゆ『……悪い…子…?……いらない…?』
まふゆの母『私とお父さんはこの家を出ていくから。お金は1ヶ月分の食費と電気代、水道代の分だけ置いていくわ。あとは自分でバイトをしなさい。』
まふゆ『(嫌…嫌…嫌っ!!)』
まふゆ『……なんで?』
まふゆの母『何かしら?』
まふゆ『なんで、あなたはそうやって私を操るの?私は…好きな事がしたいのに、人のやりたいことを否定して…何がしたいの?自慢?』
まふゆの母『いきなり…何なのかしら?』
まふゆ『勉強はもちろんだけど……私には……音楽だって必要。あなたのせいで、こんな”悪い子”になったんだよ?なのに全部…全部…全部!私のせいだと言って…言い訳をしていただけ。私だって、こんな事、しなければ、こんな風にならなかったのに!!』
まふゆの母『そう……そんなことを思っていたのね………そんな風じゃ、いつか、宵崎さん達に”捨てられる”わ。』
まふゆ『っ!(奏や…絵名……瑞希に…………捨て…られる…………?)』
奏『まふゆは………もうニーゴに”いらない”。』
絵名『奏にずっと曲を作らせといて………感謝もできないの?そんなヤツ、”必要ない”。』
瑞希『ボクは……まふゆなんか”必要ない”し、”いらない”。』
まふゆ(嫌…………嫌………私は…!)
??『大丈夫。わたし達がいるよ。』
まふゆ(!)
まふゆ『………それでも、私は音楽を続けるよ。お母さんになんて言われようが、絶対にやめない。』
まふゆの母『そう。後悔しても遅いから、ちゃんと考えなさい。』
ガチャン
まふゆ『っ………グスッ…』
まふゆ『…どうしよう……………』
まふゆ『……お母さんに……あんな事……言っちゃった………』
まふゆ『本当に……奏達に……捨てられる時があるかもしれないのに…………』
??『_________♪______________♪』
まふゆ『!』
ポロッ
まふゆ『そっか……私は………ずっと……お母さんに苦しめられてたんだね。』
まふゆ『やっと、奏達と…もう一度……ニーゴとしての活動ができる。(ニコッ)』
ミク(良かった。本当の自分を……見つけられたんだね。)
END