TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

悔やんだって 絶望したって

一覧ページ

「悔やんだって 絶望したって」のメインビジュアル

悔やんだって 絶望したって

1 - 悔やんだって 絶望したって

♥

2,276

2024年04月10日

シェアするシェアする
報告する

注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・軍パロです。

・タヒネタが含まれます。

ワンクッション





























────────────

最初に違和感を感じたのは、外交終わりの帰国中だった。

耳が詰まったような感覚になり、耳鳴りも少しうるさかった。

でも、耳は聞こえるのでciは無視することにした。

護衛で来ていたshpは隣ですやすやと寝ている。

ciはひざ掛けをshpにかけてやった。

今回も外交は上手くいっただろう。

もう自分も外交官として名乗れるだろうか。

osには及ばないな。

それに、今日は質問されてばかりだった。

こちらからも会話を始めなければ。

なんて、一人反省会を開いていた。




















────────────

次に違和感を感じたのは、帰国後の夜食時。

耳がツーンとしたような感覚があって、水が詰まったように音が濁って感じた。

でも、耳は聞こえる。

耳かきでもしようか。

そう考えて食器を運んだ。

zmがにやにやしながら大盛りの牛丼を運んでいた。

運ばれていたのは、emのトレーだった。

ああ、食害されるのだろう。

ciは耳よりもそちらに気を向かせていた。

knの笑い声だって、いつも通りうるさいのだ。






















────────────

それから2週間ほどが経っただろうか。

耳は違和感を訴えていた。

日に日に聞こえなくなっている気がした。

でも、聞こえはするので医務室に訪ねるほどではないと判断した。


「…くぁ〜ッ。」

大きく欠伸をして、身体を伸ばす。

今日は良い天気だ。訓練日和と言えるだろう。

ciは服を着替えて、廊下に出た。

それから訓練所に向かった。

るんるんとスキップをしていると、突然肩を叩かれ大声で名を呼ばれた。

振り返れば、驚いた表情をしているshoとrbがいた。

肩を叩いたのはshoで、大声はrbらしい。

驚いたのはこちらだぞ、という気持ちを込めて要件を尋ねた。

「き、急にどうしたん…??」

「…って、俺はさっきからお前を…」

shoがもごもごと喋る。

何を言っているか所々分からない。

「…もっとハッキリ言ってもらっても、ええ??」

「ci!!」

「はい!?」

rbがまた大声を出す。

なんなんだ。

「お前、俺の声聞こえる??」

shoが近寄って声を出した。

何言ってるんだろう。聞こえてるのに。

「聞こえとるけど、、??」

「………つけ。…、や、…」

「…え?なんて??」

「…みぃ!!」

「…、?」

shoとrbが顔を見合せて喋る。

「…用ないなら、俺訓練してくるからな、??」

「はあ!?!?待て!!」

rbに足を掴まれて、倒れそうになった。

「なに!?!?」

「ええから、ついてこい!!」

rbに手を引っ張られる。

shoが後ろに回って背中を押してきた。

急になんなんだよぉ、とciは嘆いた。


2人は焦った様子で足を早めた。

本人は事の重大さに気付いていない。
















────────────

連れてこられたのは医務室だった。

snにそのまま渡され、ciは椅子に座らされた。

「ci…、える??」

「…L??俺、服はLサイズやで。」

「…!!」

snも顔つきが変わって机の資料を取った。

どうしたのだろう?

そう思い、sho達の方を向くと、眉を下げてこちらを見ていた。

自分に何かが起きている。

ようやくそこで察した。

snに変わったインカムを耳に付けられる。

『あーあー…聞こえる??』

「は、はい…聞こえる、けど。」

『うるさい??ちょうどいい??』

「ちょっと、うるさいかも。」

すると、snはインカムを外し、他のインカムを付けた。

『これは??』

「あ、ちょうどええ!!」

『ほんまか。おっけー。』

でも、なんでインカム??

自分のインカムが壊れてたのだろうか。

そう思い首を傾げる。

snはインカムを外し、ライトやらなにやらを持って近寄った。

「耳見るよ。」

耳元でそう言われ頷く。


しばらく見られた後、snは顔を青くした。

それからインカムを付け直してくれ、今度は首を見せろと言ってきた。

素直に首を見せると、首の後ろにツンと冷たい指が触れた。

『…やっぱり。ci、外交で毒盛られてる。』

「…えっ、??」

『首の後ろ、ここ。注射器の跡がある。気づかなかった、??』

「…き、気づかなかった、」

『多分だけど、鼓膜傷つけられてるかもね。難しい。毒で耳が聞こえなくなるのは、色々種類があるからな、難しいんよ。』

「…、shpは!?」

『今は自分の心配をして。』

「…ぁ、う。」

snは、首を見終わって資料にメモを取った。

それから、sho達に言った。

「shpも見てきて!!もしかしたら、あの子もかもしれないから。」

インカムではないが、大きな声だったので、ciも聞くことが出来た。

ciは俯いて、黙り込んだ。

shpも耳が聞こえなかったらどうしよう。

自分のせいで、優秀なあいつまで。

涙が出そうになった時、扉が大きな音を立てて開いた。

「ちょっと〜、心配なのは分かるけどここ医務室ね??分かってる??掘るよ??」

「え、あッ…す、すまん!!」

この声は。

「…tn、??」

「ci!!」

tnは、大きな手で頬を包むように触った。

そして、俯いていた顔を上げられる。

「あ、このイン…繋いだ方………か…。」

『…あー、ci、聞こえるか??』

「う、うん…。」

『ふぅ…よかったッ、!!』

tnは息が荒かった。

慌てて来てくれたらしい。

tnに抱き締められ、感情がいきなり溢れ出そうになったのか、ciはボロボロと涙を零した。

「ごめッ…さ、外交ッ…、しっぱ、いッ…。」

『…ええよ。ええ。気にすんな。』

「ぅ"ッ…ぐすッ、ひぐッ、」

tnの背中を撫でられていると、今度はshpが走ってきた。

「ci!!」

shpはsnにインカムを受け取り、繋げてくれた。

『…き、聞こえる??』

「shp、みみ…は、??」

『わいは、なんとも…。』

「ほんま、??よ、よかったぁ…。」

shpはtnに頭を下げた。

「すみ…せん。護衛…で…なくて。」

「い……んや。」

途切れ途切れになってしまう声。

インカムが拾ってくれなければ聞こえないほどには耳が弱っているのだ。

shpは医務室を出ていった。

そして入れ替わりでgrがやってきた。

隣にはosと、htもいた。

『あー…聞こえるか??』

「はい。」

『大丈夫か。sn、調子は??』

『分からない。初めて見た毒だった。』

『…俺も、こんなことされるだなんて初めてめう。』

『俺もだよ。新人だからやられちゃったのかもね。』

htとosが肩をぽんぽんと叩く。

背中にはまだtnの手が触れていた。

「…大丈夫!!これあれば、聞こえるわけやし。」

『…。』

「…もう、外交官には、なれへんけど。」

ciが静かに俯くと、grがパンっと手を叩いた。

『宣戦布告だ!!tn氏!!行くぞ!!』

『はあ!?!?』

『大切な私の宝物を傷つけたんだ!!許せないぞ!!しっかり解毒剤とかも聞き出そう!!』

『賛成めう〜。』

tnがgrらに押されて医務室を出ていった。

ぽかんと口を閉じ忘れたまま固まるciを、苦笑してsnは撫でてやった。


























───────────

そうして戦いが幕を開けた。

ciはtnと共にa国の総統や外交官に会いに行った。

『これはこれは、ci外交官と、tn書記長。』

tnのインカムで拾ってくれた音声を聞く。

『お前ら、ciによく毒を入れてくれたな。治す方法を吐け。早くしないと…どうなるか。』

tnが剣を構えた。

すると、外交官が1歩前に出た。

『ci外交官。貴方は戦闘は向いてないと耳にしました。つまりは外交官としてでなければ国に貢献できないと。』

「…それがなにか??」

『貴方はもうすぐ耳が聞こえなくなる。鼓膜も今は辛いのではなかろうか??くっくっく…、私が開発した毒は、徐々に耳を痛みつけるのだよ!!』

つまりは…。

外交官はにたりと笑ってciの耳を引っ張った。

『君は取り柄を無くしてしまうのだよ。』

そう言われ、同時にインカムがカランッと落ちてしまった。

音が完全に聞こえなくなる。

インカムをしてて気が付かなかったが、もう大きな音でさえも耳では聞こえない。

もう、会話が難しくなってしまう。

つまりは、自分は外交官ではいられない。

そうして。


自分は用無しになってしまう。


ciはパニックになって、しゃがみこんだ。

何も聞こえない。

笑っているのだろうか。

それともまだなにか言っているのだろうか。

何も分からない。

怖くなって目を閉じた。


すると、肩をぽんっと叩かれた。

目を開くと、tnが座っていた。

後ろには赤色がどろりと流れているように見えた。

tnはインカムをつけてくれた。

『落ち着け。大丈夫やからな。』

tnはciの腕を自身の肩に回して歩き始めた。

歩いて歩いて、医務用テントが見えてきた。

snがこちらを見ると走ってきて、tnはciをsnに渡した。

インカムから、行ってくる、と強く優しい声が聞こえた。

テントに入って、snに水を貰う。

それから背中をさすって貰いながら気持ちを落ち着かせようと試みた。

『頑張った。よぉ頑張った。あとはみんなに任せときゃええよ。』

「…。」

気持ち悪い。

そう思ってため息をつこうとした時。

ズキズキッと耳が痛みを感じさせた。

耳、それよりも奥。鼓膜だ。

「い"ッ…いたいいたいいたいッ!!!!!」

耳を押えてciが地面に倒れた。

snは慌てて近寄り、背中を摩る。

が、ciはパニック状態で暴れていた。

snが叫ぶ。

声はciに届いただろうか。


いいや。届いていないだろう。

ciは涙をボロボロと零して泣いた。

それからパタリと倒れた。

怪我をしてやってきたshpが、目を見開いて見ていた。


悔やんだって、もう遅い。
















───────────

ずぶずぶと、沼に引き込まれるような感覚。

耳は何も音を取らない。

静かな無の空間に突然残された。

怖くて、仲間の名を叫んでも、叫べない。

自分の声が出ているかも分からない。

何度も何度も叫ぶと、snがやってきた。

ああ、ここは医務室か、とそこでようやく理解した。

snに身体を揺さぶられる。

口をパクパク開いて何かを言っているが当然聞こえるわけが無い。

悔しくて、悲しくて、苦しくて。

自分にはもう、なんの価値もなくて。


ここにいるのが、怖くて仕方なかった。


それでも、毎日tnが来てくれた。

tnは取り残されたciに毎日毎日手を差し伸べた。

ciは目が赤かった。

泣いているのだ。夜中の一人の時間に。

tnは変わり果ててしまったciを助けれなかった。

でも。

それでも。

隣にはいつだって居てやった。

手のひらに文字を書いて会話をする。

ciは自分の声も聞き取れないので、喋らなくなった。

時には、shp達も来てくれた。

訓練や書類仕事がキツキツで来れないが、たまに手が空いた時には来てくれた。

ciは嬉しそうに笑っていた。


そう、嬉しそうに。



















─────────────

最期の自分に愛してくれてありがとう、と。

どうにか伝えたかった。

だから、精一杯の笑顔を向けた。

もう、自分はここで生きていけない。

皆が受け入れてくれても、自分が拒否してしまう。

価値のなけなった自分はなによりも嫌いだ。


愛してくれてありがとう。

言葉で、口で、伝えたかった。


それすらもできないほど、自分は醜くなったものだ。


ciは屋上の風に髪の毛を吹かせた。

さらさらと揺れる髪の毛は心地良い。

はふ、と息を着くのもまた良い。

どうせなら、鳥のさえずりなども聞きたいものだ。

だが、別にそんなものはもういらない。

なぜなら、彼らがその分までも幸せにしてくれたから。

もう、自分にはいらないほど。

はち切れてしまいそうだ。幸せで。


ciは屋上のフェンスを超えた。

ひゅうっと風の通る下の下の、地面はなぜか怖くなかった。

はく、と口を開く。


ありがとう。


言葉に出せただろうか?

きちんと言えただろうか?

分からない。

でも、言えたはず。


そうして、1歩踏み出した。

いや、正しくは前に出した。

ぷらんっと落ちた足に引かれ、体が傾く。

綺麗な夕焼けだこと。

夕焼けに、夕焼けが重なるようだ。

届きもしないキラキラ光った空に手を伸ばす。

なんだが、時間がゆっくり過ぎていくように感じた。


あーあ。


楽しかったなあ。













「ciッ!!!!!!!!!!」








「…え、?なんッ…」








ドチャッ。



絶望したって、もう遅い。


そう、遅いのだ。





















主でございます!!

今回短めに切れて良かったです✨️

ざっと解説いたします!!恐らく混乱すると思うので。。。。


毒→鼓膜を麻痺させる。麻痺させるまで時間がかかるが、麻痺させている時間は思いのほか短い。放置すると、元に戻るくらいの、効果の弱い毒。


ciくんは、パニックになっていて治ることを分からず、耐えられなくなり自ら。

snはciくんが居なくなる日、a国の書類を漁っていて、毒について知る。

それを皆に伝えるが…もう。。

という感じです。


tnさんが駆け付け、名を呼ぶも、もう遅い。

ciくんは最期に声が聞こえて、治ったというのに、もう遅い。

この2つが、まず「絶望したってもう遅い」

ですね!


↑こちらメインでございます

が、題名の語呂(? をよくするためにもう1ついれようと考えたのが、

「悔やんだってもう遅い」ですね

これは、本当におまけとしてつけたんですけど

ciくんは自分が外交官になれたのに、ちっぽけなミスでなれなくなってしまった

ことを悔やんでます

shpくんは、護衛ながらもciくんを守れなくて、彼をここまで追い詰めてしまった

ことを悔やんでます

まあ…こんな感じですかね。

snさんもいれれば、

snさんは軍医師ながらも、彼を助けれなかったことを悔やんでるかなと。



…こんなもんですかね。。。。

他にも偶然の伏線があるかもなので、よかったら考察してみてください

(たまたま伏線ができていたりするので😞


パニックになることは悪いことではないです。

でも、1度落ち着いて考え直してみるといいこともあると思います。

私は今年受験生。

受験に落ちても、受かっても。

どんな未来も過去も受け入れることができるような自分になりたいです。


でもまずは勉強かよ😭

loading

この作品はいかがでしたか?

2,276

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚