今にも雨が降りそうな曇りの日、颯太は、神社の境内を掃除していた。
「これで、ここらは終わりかな。次はあっちの境内だったよな」
そう呟きながら、颯太は、その境内に行こうとした。
だが、何やら拝殿に、不思議な力があるのを感じた。
(これは妖気?何かあっちにあるのか?)
不思議に思った颯太は、拝殿に行こうと思い、箒を立てかけ、拝殿に向かった。
(何かここにあるのか?)
奥に行くごとに、どんどんその妖気を感じる。
ついにその妖気の根源を見つけた。
「これは…人形?」
そこにあったのは、少し古めかしいけど、きちんと手入れがされた、綺麗な日本人形だった。
颯太はそれを優しく手に取った。
(まさかこれが妖気の根源?そんなわけ…)
すると、その人形の眼が妖しく光った。
「!?」
辺り一面眩しい光に包まれ、颯太は思わず目を閉じてしまった。
光が収まると、さっきの日本人形に取り憑いていた巨大な「何か」が姿を現した。
「お前か、我の眠りを覚ましたのは!」
凄く憤怒しているようだった。だが、そんな態度に、颯太は怯まなかった。
落ち着き払った声で
「お前は誰だ。何故ここにいる?」
と聞いた。
その怪物は、
「我はここに住まう怨霊だ!ここにはざっと50年ぐらいは囚われている!」
と答えた。
颯太は、「舞香さんあたりがこいつを封じ込めたのかな…」と呟いたがすぐに口をつぐみ、戦闘する姿勢をとり、
「怨霊ならすぐに浄化しないとな!」と言った
続く
コメント
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書きすぎでしょ