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保護犬保護猫物語 カラスに襲われた兄妹

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保護犬保護猫物語 カラスに襲われた兄妹

1 - 保護犬保護猫物語 カラスに襲われた兄妹

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2025年09月25日

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6月のある朝。育てた野菜をとなりの地域の道の駅に販売しに行く途中、行く手の路地でカラスたちが集まって騒いでいた。二宮尚子(にのみやしょうこ)は車をとめ、よく見てみた。生後一ヶ月ぐらいの子猫が、翼を広げたカラスの翼の隙間から覗いた。そしてその数メートル先には同じぐらいの年の子猫がぐったりと横たわっていた。兄妹猫と思われる猫はもうぐったりと目をつぶり、動かなかった。だから、瀕死かもう餌食になったのだろう。でも手前の子猫はまだ少し動いていた。驚き、固まっていた尚子だが、すぐに車から降り、カラスを追い払い、二匹の子猫を抱き上げて車に乗せ、道の駅へ急いだ。「あそこで子猫を拾ってしまいまして」と、尚子が告げると、段ボールと毛布、カイロを用意してくれ、「早く動物病院へ行ってちょうだいな」と道の駅の店主が言ってくれた。

子猫は少し落ち着いたが、顔や体につつかれた跡があった。そしてよろよろと不自然な動きをしていた。

レントゲンをとると、子猫はむごい状態だった。骨盤が折れ、内側に大きめにずれ、それで尾骨まで内側に入り込んでいる。そして最後のとどめというべきか、腹膜がなかったのだ。

カラスの野生の知恵で食べやすくするために持ち上げて上空から落としたのだと思われた。海のギャングと呼ばれるシャチも捕らえたアシカなどを一回空に放り投げて海にたたき落として仕留める。それと同じようなことだ。

子猫兄妹は生きていたが、こんなに小さくて1キロもない身体ではとうてい手術はできない。なんとか自然回復させるしかないという。ただ、尚子はとても怖かった。骨盤骨折、腹膜が無い子の腹部を押すことは怖くてできなかった。だからしばらく通院した。二匹の名前は、なんとのん。キジトラの妹が、のん。茶トラの兄がなん。保護して5日目。兄のなんが尚子の顔を見ながら服の上にトイレをした。「すごい!なん!自分でしたの!偉いね!」と褒めちぎった。すると翌日、妹ののんもちらちら顔を伺いながら床でトイレした。そして翌月、猫のトイレでできるようになった。

そして生後八ヶ月。避妊去勢手術のために最初になんとのんを診てもらった先生のところへ連れて行くと、診察すると、獣医師は驚きの声をあげた。「え!全部治ってる!」いつも兄に先を越されていたが、治り具合は妹ののんが上だった。

治ると兄妹はやんちゃでいたずらもした。でもそれもとてもかわいくて愛おしいと尚子は思う。

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