久しぶりの推しカプ!!
卒業シーズンなので祝いに!!
皆さんご卒業おめでとう御座います!
そして今回は…
らだきん!
ではどうぞ~
「君を待ってるマーガレット」
冬から春に変わりかける時期
暖かな風が俺たちの頬を撫でながら
泣き声と笑い声とシャッター音が響く学校
「帰りにカラオケ行こう!」
「付き合って下さいッ!」
「皆まじでありがとう…ッ..」
様々な感情が飛び交う中
俺も例外ではなかった
br「…ねぇ~…本当にいいの?らっだぁさん卒業しちゃうよ?」
nk「そうだよ!もう会えねぇかも知れないんだぞ!」
kn「…はぁ…分かってるって….」
そう俺は高校2年生にして立派な恋をしている
恋…といってももう終わるも同然だが
shk「らっだぁさんと話せるの今日で最後かもしんねぇぞ..?」
kr「後悔ないならそれで良いかも知れねぇけどさぁ~…」
sm「もう時間ねぇぞ。せめて気持ちだけでも伝えて来いよ」
kn「言ってんじゃんもう良いって…」
nk「そんな顔してねぇんだよ…」
さっきからしつこく絡んでくるこいつらは俺の同級生
中学から一緒だがここまでしつこいことはなかなか無かった
nk「~!!!
もう俺!!きょーさんにらっだぁさんの居場所聞いてくるから!」
kn「はぁ!?ちょっと待て!」
急いで手を伸ばし止めようとするが
元から少し離れて話していたのと
急な事実でさっきまで止まっていた足がうまく反応しない
伸ばした手は空気を切り裂いて
Nakamuの方に指先を向けたまま止まる
kn「….あ…」
shk「….w..もういいんじゃね?
告らなくても最後に話すだけ話したら良いじゃん」
kn「….いやいや…..昨日話したしもういいよ..
それに….らっだぁさんも忙しいでしょ?」
br「そんなことないと思うけどなぁ~…」
sm「一応俺達部活の後輩だし仲良く接してくれるだろ」
kr「最後くらいなぁ…」
kn「…だ、だから…」
〈おーい!!屋上だって!!
kn「は!?あいつまじで!!」
shk「www スゥ..ナイス~!!」
kn「おい!!」
そうこうしているとNakamuは聞き終わったようで
走ってこちらへ向かってくる
nk「ほら!!行ってこいよ!」
背中をバシバシと叩かれる
kn「お、おいやめろ…!」
気が付くと周りの3年生はクスクス笑って俺達を見ている
まるで頑張れ~と言うような
kn「おいなんで俺が卒業生より目立ってんだよ..!」
nk「www良いじゃん!」
kn「お前なぁ…!?」
br「んね~…もうよくない…?」
kn「そ、そうだよね!?ぶるーく!」
味方する声が聞こえて俺はそっちに乗る
br「しょーじきになりなよ~きんさん…w」
kn「は、はぁ!?」
う、裏切られた…!
br「本当は話したいんでしょ?早く行ってきなよ~…」
nk「w
ほらッ!はーやーく!!はーやーく!!」
手拍子に合わせてNakamuが冷やかす
するとまた俺達に視線が集まる
kn「お、おいがちでやめッ」
kr「はーやーく!!wはーやーく!!w」
sm「はやーくーはやーくー」
shk「はーやーく!!はーやーく!!ww」
br「AHAHAHAw」
kn「あ、ああもう!!い、行ってくるからぁ!!」
nk「お!!」
br「ヒューヒュー!!」
3年生「頑張れ~w」
こ、こいつらぁ….
俺は背中を押されると言うか
押しきられたように屋上へ向かった
kn「ら、らっだぁさーん…?」
ガチャっと扉を開けて確認をする
すると
rd「はーい?」
と彼の声が一つ
ドキッと心臓が跳ねた
急いで周りを見渡すけど彼の姿はない
kn「….え…?どこ…?」
rd「…ww …」
声がした方へ顔をあげる
kn「えっ!?」
彼は上に登っていた
rd「はろ~きんちゃん」
まるで幼い悪戯っ子のような声で俺を呼ぶ
kn「こ、こんにちは…」
やっぱり好きな人となると目が合わせにくくて
パッと逸らしてしまう
rd「んふ…wきんちゃんおいで?」
ポンポンと叩かれた方へ
俺は大人しく向かうことにした
はしごを登って隣に座る
また暖かい風が吹きはじめて
kn「卒業…おめでとう御座います…」
俺はたどたどしい声でそう告げる
rd「うんありがとう」
少し声がどもっているなと思って彼の顔を見ると
彼の口には何かが咥えられていた
kn「….それ….なんですか….?」
rd「ん…?あ、こえ?」
彼は自身の口元を指差して言った
rd「チュッパチャプス~」
kn「え!?校則アウトじゃ…」
rd「ひひひw秘密ね?」
kn「….あ…はい…./」
同級生なら奪うことをらっだぁさんには押しきられてしまう
やはり彼が好きだって改めて気づかされる
rd「ん~…きんちゃん?ちょっとこっちおいで…?」
kn「え…?あ、はい…」
らっだぁさんの指示に従って下へ降りる
rd「これ、あげうね」
差し出されたのはマーガレットのネックレス
有名な花だ
kn「え…お、俺にですか…?」
高鳴る心臓を抑える
rd「うん。」
小さな返事の後会話が途切れる
しばらくしてまた彼が口を開く
すると
口から一回り小さくなったチュッパチャプスを取り出して彼は言った
rd「好きだよ。きんとき」
kn「….へ….?/」
するとすぐに
困惑する余地も与えないかのように
チュッパチャプスを俺の口にねじ込む
kn「んぐぅ!?」
rd「ばいばい。元気でね」
kn「……は、…..へ…..?/」
赤と黒のマフラーをなびかせて
少し微笑み
彼は軽い足取りで階段を降りていく
kn「……..へ….?//」
口からチュッパチャプスが落ちる
さっきとは違って
足が動いてくれない
どれだけ頑張っても彼に追い付こうとしても
声を出そうとしても
俺はどんどん紅くなるばかりで
体を動かすどころではない
kn「ら、だぁ….さ…//」
困惑で頭がパンクしそうだ
……
kn「….ぁ…//もうッ…../」
いや違う
困惑でパンクしそうなんじゃない
“好き”この感情で頭がフリーズしている
そして
彼の姿も足音もついに見えなくなってしまった
kn「….だ、ダメ..!!」
このままだったらダメだ
頑張ってのエールも
感謝も
好きの気持ちも
kn「結局伝えてないッ…!!」
俺はばっといつの間にか溢れていた涙を拭って
落ちたチュッパチャプスとネックレスの袋を持って
無我夢中で走り出した
階段を降りるときの窓からは
もう校門まで彼は歩いていた
kn「らっだぁさん…!」
いつもの階段
学校生活では1段飛ばしで降りるのが怖くて
一段づつ降りてたけど
kn「待ってッ…!!」
もう今はどうだっていい
ただ今は
『きんちゃんッ!』
彼を追いかけるのみだ
ばん!!
扉を急いであける
nk「おお!!きんとき!!」
br「あ!どうだった…って」
kr「ちょ!!どこ行くんだよ!!」
shk「俺たちこの後普通に授業だぞ!!」
あいつらの言葉には見向きもせず
彼の姿を追いかける
kn「はぁッはぁッはぁッ」
暖かかったはずの風
先程まで頬を撫でていた風は
俺の頬を切り裂くように
冷たい風が当たっている
kn「らッだッ…はぁッ」
乾燥なのか
彼に追い付けない悲しみか
分からない涙がこぼれる
kn「….!」
すると
rd「wwww」
彼の姿が見えた
kn「ッ…!!!」
俺は周りの目なんか気にせず
滲む空気を睨んで叫んだ
kn「らっだぁさんッッ!!!!!」
rd「…..え…っ…?」
彼は驚いたように俺を見ている
kn「ま”っ…て…」
ガラガラな声と共にまた足を進める
rd「きん…ちゃん…!?」
kyo「え…!?2年ってこの後普通に授業やんな..!?」
俺は疲れきった足でらっだぁさんの前に行く
kn「らっだぁさん….ッ….はぁ…ッ」
rd「……きんちゃん….」
kn「お、俺も…ッ」
口を開けて
喉から声を通して
きょーさんがいるとかコンタミさんがいるとか
もう恥ずかしいなんて感情は消え去ったように
俺は言った
kn「好きですッ….!」
そしてらっだぁさんがしたように
rd「っむぐぅ!?!?」
俺も口にねじ込む
kn「ひひひっw これ、さっき落としたやつですけどねw」
本当の最後だ笑って終わろう
俺は戸惑ってるらっだぁさんを前に
kn「いつまでもお元気で」
と一言
rd「…….」
すると俺が
くるっと回って歩き出そうとしたときに
グンッ!
kn「ぇッ…ちょっt….!?」
急に視点が一回転した
そして
俺の視界に映ったのは
らっだぁさんの綺麗な瞳だった
ちゅっと小さい音が確かに響いていた
暖かい風が吹く昼時
rd「きーんちゃんッ♡」
彼からバックハグを仕掛けられる
kn「んん~…重いです~…」
rd「あっ!wチクチク言葉…!?w」
kn「wwwww」
rd「ん~でもやっぱ正面がいい!」
kn「えっ?」
彼に肩を捕まれて
ぐるんっと回される
kn「うわぁッ!!」
急すぎてびっくりしたので言い返そうと
kn「ちょっらっだぁs」
kn「んッ!?//」
彼と唇を重ねていた
rd「ぷはッ…..やっぱこのときのきんちゃんの顔が一番可愛いわ….」
kn「…なっ…!//…..もう…./」
急にキスをしてくる癖は直ってない
でもそんなとこが好きなんて死んでも言ってやんない
rd「あっ!きんちゃんそろそろ学校だよ?」
kn「それはらっだぁさんも!!」
rd「いや俺は大学だから大丈夫」
kn「…..ずる….」
rd「wwww
俺に言わないで?w」
kn「www」
カーテンから爽やかな風が吹く時
ある青い少年の首にはマーガレットのネックレスがついていた
でもよく見たら首の肌に紅い花が咲いているように見えたのは
また、別のお話⎯⎯
コメント
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ってかマジなんでこの作品コメントしてないんだろう…って思ったので今コメントしときます!!! あの…正直この作品一番好きです、はい あ、合計ですよ?とろさんの作品の中で、じゃなくて、今まで僕が見てきた作品の中で、です! マジでこれ大好きです!!! 神すぎてやばいっすマジ!!!!!!!!! という、愛を叫ぶだけでしたー、時差コメ失です
首の肌に紅い花が咲いているって表現神すぎません⁉︎⁉︎⁉︎キスマってことですよね^ら^やるなぁ(*´艸`*)
わわわ , また見るの遅れてしまった … 時差コメですみません 🙇🏻՞ 私このペアめっっちゃ好きで , 2人の絡みが尊すぎてもう …… 💭💕 上手く語源化出来ないんですけど , 🎤ちゃんが^ら^さんに振り回されるところとか大好物でs(((( とろおどんさんもご卒業おめでとうございます 🌸🎓🌸