「ねえお父さん。役目を果たした国ってどうなるの?」
私は久しぶりに外に出て散歩した。 最近は外に出ることがなかなか出来なかったらとてもいい機会だと感じられた。
街には人はいない。 とある感染症により世界は大混乱に陥っていたその感染症は恐ろしいものだった。
いまは自粛を呼びかけている。 すこしでも犠牲者が出ないように
街が静まり返っているなか声がする。
声の元を辿ればたった1組の親子連れがいるではないか。
国民に会えた嬉しさと感染症による恐怖で 感情がぐっちゃになる
その親子連れの話を少しだけ盗み聞きしてみることにした。
子供
「ねえお父さん。役目を果たした国ってどうなるの?」
親
「役目を果たした国はきえてしまうんだ」
子供
「え!?消えちゃうの???」
親
「そう。人間も死ぬだろう?」
子供
「そっかぁ…」
親
「でも1部例外があるんだ」
子供
「?」
親
「祖国様。イギリス様がいるだろう?」
子供
「イギリス様がどうしたの?」
親
「祖国イギリス様は4つの国から形成されているんだ」
子供
「ふぅん…」
親
「だから過去の国も形成されているから生きているんだ」
子供
「じゃあ連合王国ってさいきょーじゃん!」
親
「でも1つでも欠けたらイギリス様は消えてしまう」
子供
「え!?やだよ!!」
どうやら今どきの子供は随分と難しい話をするらしい。
でも少しだけでも歴史のことについて触れてくれるのは国として有難い事だ
国は消えても歴史には残る。 人間同様、忘れ去られた時がホントの死だ。 どんな国も今も私たちの中で生き続けている
そろそろ家に帰ろうか
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