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私 「何故…庇うんだ…」
レミフラ 「お前も血だらけだろ、それに、呼吸も荒い。一度休め」
美鈴 「ですがレミフラ様！コイツは！咲夜さんを！」
私は十六夜咲夜を殺した。
そして私の目的は支配する事。
それ以外何も無い。
レミフラ 「紅魔館に来い。そこで休ませる」
ニトリ 「レミフラ！何を言っているんだ！？」
レミフラ 「ニトリ、大丈夫だ。きっと上手くいくから」
あの後、博麗霊零が魂を持っていた為、十六夜咲夜は復活した。
霊夢 「事情は分かったわ…えっと…アデル、大丈夫？」
私 「触れるな、私はお前になど興味無い」
霊夢 「…」
魔理沙 「お前良い加減にしろよ！散々私達を巻き込んで置いて！謝罪も無しかよ！」
私 「知るか、勝手に助けたのはお前達だろ？勝手に巻き込まれたこっちの
身にもなれ」
美鈴 「おい！次その口で侮辱したらお前の命を奪う。分かったな！？」
咲夜 「美鈴、落ち着いて、大丈夫だから」
美鈴 「でも！」
咲夜 「良いのよ。ねぇアデル、ちょっと来てくれる？」
私 「何の用だ」
咲夜 「アンタはきっと、悪の心しか持ってないのよね」
私 「まさかお前、私の善の心を解放するとでも言いたいのか？無駄だ。
私は優しさなど持ち合わせて無い」
咲夜 「違うわよ。アンタはそのままで良いの」
私 「は？何を言っているんだ？」
咲夜 「だってアンタはアンタだもの。アンタにしかない良さがあるのよ。だから、
無理に変えなくて良いの。そのままで良いから」
私 「またお前達を傷付ける可能性があってもか？」
咲夜 「最悪美鈴に止めてもらうわよ！うちの門番は最強なんだから！」
私 「くだらんな、やはり人間は信用出来ん」
咲夜 「ふふふ、いつか分かるかもね」
小悪魔 「咲夜さん！エヌオーが目を覚ましましたよ！」
咲夜 「えっ！？」
エヌオー 「…此処は…」
レミフラ 「エヌオー！良かった…本当に…良かった…！」
エヌオー 「レミフラ…ありがとう、迷惑かけて…悪かった…」
咲夜 「エヌオー！大丈夫！？」
エヌオー 「リノア…！？大丈夫だ…ありがとう、アデルは…？」
小悪魔 「今は向こうに居ますよ！」
エヌオー 「話して来ても良いか…？」
小悪魔 「気を付けてくださいね」
エヌオー 「アデル、あの…悪かった…お前の事、裏切って」
私 「全くだ。やはり信用すべきではなかったな」
エヌオー 「悪かったって…アデルはアイツらの事、どう思ってるんだ…？」
私 「くだらん連中だと思ってるぞ。それが何だ？」
エヌオー 「そっか、アデルらしいね」
馬鹿にされたようで癪に障る。
私 「今此処で首の骨を折ってやっても良いんだぞ？」
エヌオー 「えっ？ごめんごめん、ただ、そのままで居ても良いからね」
私 「何故私を庇うんだ？」
エヌオー 「仲間だから？私に至っては一応協力してたし」
私 「情に流されたお前が何を言う」
エヌオー 「あはは…忘れてくださいまし…」
エヌオーは楽しそうに笑う。
エヌオー 「アデル、」
私 「まだ何か用か？」
エヌオー 「アデルはアデルで良いからね。私もみんなも、それが一番だから」
私 「くだらんな」
私は理解出来ない。
アイツらの優しい言動も、
ただ、何処か暖かいのは…何故だ…？
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