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(今回は玄爾視点のお話です。話してるところ結構多め)
玄爾「はぁ…ツイてねえな…」
ため息をつき、玄爾は玄武の待つ空間に戻ってきた。
元はといえ、玄爾はただの突然変異したミュータントに過ぎなかった。
しかし、本人が蛇と亀の組み合わせから玄武と名乗ってしまったためにここまで来てしまったのだ。
玄武「やぁ、おかえり。」
相変わらず、戻ると玄武本人が出迎えてくれる。
玄爾「悪い、黄龍は…」
玄武「あぁ、どうせ彼はもう四聖獣の身ではないけど…幻獣として今は君臨しているんだろう?」
玄爾「じゃあ、俺が会ったのは…」
玄武「そうさ、幻獣としての黄龍に君は出会ったのさ。」
「彼は自らの意思で四聖獣の座を降りた。それと…」
「ちょっと新しい中央の奴に色々あってね。」
玄爾「おま…何言ってんだよ!」
玄武「まぁ、直接言ったほうが楽だと思うし。言ってあげよっか。」
「もうじき、僕は…」
─聖獣としての力を失い、深き眠りにつくのさ─
玄爾「まさか、俺に黄龍を探してこいって言った理由…そのためだったのか!?」
玄武「まぁ、その通りさ。」
「でも安心しなよ。僕は君を後継として選んだんだ。」
「だから…僕の力を授けてあげるよ。」
玄爾「なんでお前から…」
玄武「でも、いつ君に渡るかは分からないよ。」
「でも、その時は…」
─君が我を失った時に、この力は渡るだろう─
そう告げた瞬間、玄武は水の様に溶けて姿を消してしまった。
玄爾「我を失った時…?何の意味だ?」
その言葉の意味を理解しようとしたが、玄爾は面倒になって別の事を考える事にした。
─玄武、眠るの巻・終─
─次・鬼を嗤う傀儡の巻─